金曜日, 5月 1, 2026
ホームその他【続報】浜松の工務店からの注意喚起。ナフサ危機が住宅建材を直撃——「いつ工事が止まってもおかしくない」予定通りの引渡しが難しいケースが出る可能性も

【続報】浜松の工務店からの注意喚起。ナフサ危機が住宅建材を直撃——「いつ工事が止まってもおかしくない」予定通りの引渡しが難しいケースが出る可能性も

前回リリースから約1ヶ月。30坪2階建てで100万円超の建築費上昇の可能性も。さらには石油由来建材から構造用合板にまで及ぶ供給不安もあり、現場は日々資材の調達状況の確認に追われています。

株式会社LIFEFUNDは静岡県浜松市を中心に新築住宅を提供しています。ナフサ不足による建築への影響が深刻化しています。

株式会社LIFEFUND(所在地:静岡県浜松市中央区、代表:白都卓磨)は、2026年3月30日に発信した「ナフサ危機が住宅建材を直撃」に関する注意喚起の続報として、約1ヶ月が経過した現在の状況をお伝えします。状況は前回リリース時の想定を上回る速度で悪化しています。現場では「いつ工事が止まってもおかしくない」状況が続いており、お客様への予定通りの引渡しが難しいケースが出る可能性も否定できません。

■ ナフサ危機とは何か、なぜ家づくりに関係するのか

海外から日本に輸送されるタンカーのイメージ画像

2026年2月末、米国・イスラエルとイランの軍事衝突をきっかけに、中東エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡が事実上封鎖されました。

日本は原油輸入の約9割を中東に依存しています。この封鎖によって影響を受けるのは、ガソリンや電気料金だけではありません。住宅の断熱材・配管・塗料といった建材の多くは、石油を精製する過程で得られる「ナフサ」を原料としています。そのナフサの調達が滞り始めたことで、住宅建材にも直接的な影響が出ております。いよいよゴールデンウイークを迎える中で、建築会社はコロナ禍やウッドショックを上回るような難しい局面に直面しています。

■ 影響範囲は石油由来の建材だけでなく、住宅建設に関わる全カテゴリへ拡大 

前回リリース時に懸念をお伝えしたのは、断熱材・配管・塗料といった石油由来の建材でした。しかし4月末時点では、影響は住宅建設に関わるほぼ全カテゴリへ拡大しています。

参考として、業界専門誌『Housing Tribune Online』が値上げ・出荷制限情報をWeb上で日々更新しており、これによれば、断熱材・配管・塗料・シーリング材・接着剤・防水材・床材・壁材・システムバス・キッチン・サッシ・建具・配電制御機器など、住宅建設に関わるほぼ全カテゴリで15〜50%の値上げが広がり、一部品目では新規受注停止や納期未定の事態に発展していることが読み取れます。 

出典:住宅関連資材値上げ情報(Housing Tribune Online) 

URL:https://htonline.sohjusha.co.jp/20260409-3/

日本経済新聞は2026年4月、住宅の壁や床に使う国産針葉樹合板(構造用合板の指標)の流通価格が1年ぶりに上昇に転じたと報じました。原料となる丸太価格に加え、接着剤の値上がりが価格を押し上げる要因となっています。構造用合板で使用される接着剤はナフサ由来の原料であるため、ナフサ不足は構造用合板の生産量にも大きく影響を及ぼしています。

出典:日本経済新聞「住宅用合板価格1年ぶり上昇 国産針葉樹3%高、中東危機で値上げ攻勢」

URL:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB245NJ0U6A420C2000000/

  

一般的な30坪・2階建ての新築住宅でも、断熱材の値上げ一つでも数十万円の建築費上昇が見込まれることを踏まえれば、全体で100万円超の建築費上昇は避けられない見通しです。これは複数カテゴリの値上げが積み上がった結果であり、今後さらに拡大する可能性があります。また、構造用合板のように床・屋根・耐力壁といった構造そのものを支える資材がなければ建物自体が組み上がりませんので、調達状況を毎日見守っています。

事態は新たな段階に入ったと、私たちは認識しています。

■ 現場の緊迫感 

現在、建築の現場では、これまで経験したことのない緊張感のなかで日々の調達と工程管理が行われています。 弊社においても技術部・建設課・営業課が連携し、現状は代替調達によって工期を維持できる見通しですが、調達が止まればその物件の工事が一時的に停止しかねないような資材もあります。特に構造用合板や防水シートについては、調達できなければ棟上げができなくなるため、工期そのものが大きく揺らぐ可能性があります。弊社としては全社を挙げて調達と調整に当たっていますが、今のような国際情勢や流通状況が続く限り、お客様への引渡しが予定通りに行えないケースが出る可能性は、率直に申し上げて否定できません。

■ 工務店としての対応事例——「代替調達」と「事前合意」を組織的に整備 

① 性能を損なわない「代替調達」の検討と実行 

すでに弊社では、上棟予定の複数物件について、断熱材の仕様変更を判断・実行する場面が出ています。当初予定していた板状(ボード)断熱材の供給が困難となったためです。ただし、単純に切り替えるのではなく、全体としての断熱性能(UA値)を当初設計値と同等以上に保つことを大前提としています。

断熱材に関する代替調達の例。性能面(UA値)は同等以上になる試算。※イラストはイメージです

  弊社の試算では、変更後のUA値は当初設計値と同等以上の結果となっています。価格面については、当初予定の建材を待つ場合でも値上げが見込まれるため、代替調達による金額差は限定的であると見通しています(今後、当初予定された断熱材が調達できれば従来通りの建材を使用します)。

代替調達対応は工期遅延を防ぐ方法の一つです。工期遅延による影響は、例えば住宅ローンのつなぎ融資期間の長期化、あるいは賃貸住宅にお住まいの場合には新築住宅の引き渡しまで毎月の賃料が発生することがあるなど様々です。代替調達の手段が取られなかったとすれば、工期遅延の可能性は一層高くなります。

 ② 事前合意の書面化——「代替調達による仕様変更」を書面に明記 

代替調達の可能性があることを具体的に示した書面(承諾書・合意書)にて丁寧に説明する必要がある。※画像はイメージです

代替調達が必要となる場面は、今後さらに増える可能性があります。

弊社では、全契約済みお客様および新規ご契約のお客様を対象に、書面で事前合意を図る運用をしております。従来の合意書は一般的な仕様変更可能性を記載するに留まっていましたが、今回の事態を受け、現在のナフサ危機を背景とした代替調達への対応について、お客様が具体的に把握・理解されたうえで合意いただける書面構成へと改めております。

■ 「施主と施工者の信頼関係」が問われる局面 

工期遅延が引き起こす影響は、考え始めれば際限がありません。住宅ローンの実行時期、仮住まいの費用、お子様の入学や転勤といった家族のイベント——どれもお客様にとって重要なものです。

私たちはそうした影響を最小限にとどめるべく現場で全力を尽くしていますが、今回のナフサ危機は、一工務店の努力や交渉だけでは打開できない、国際情勢に起因する想定外の事態です。すべてのお客様に当初通りの引渡しをお約束できる状況ではない、というのが正直なところです。

だからこそ、これを乗り越えるためには、施主様と施工者が「一心同体」となって難局に向き合えるかどうかが問われていると、私たちは考えています。

  • 何が起きているのかをごまかさず正直にお伝えすること

  • 性能・品質を損なわない代替案を誠実にご提案すること

  • ご判断に必要な情報を書面で残してお渡しすること

これらは特別なことではなく、本来の家づくりに必要なことのはずです。

今回の危機は、その「当たり前」がいかに大切かを、私たちに改めて突きつけているように思います。

 ■ 住宅を計画中・検討中の方へ 

前回リリースで私たちは、「焦りを煽るつもりはない。ただ、知らないまま計画を進めて後悔してほしくない」とお伝えしました。このスタンスは今も変わりません。これからご検討される方には、以下の点を確認することをお勧めします。

  • 仕様や価格を提示された際に、「この建材は今、安定して入手できる前提か」を確認する 

  • 代替品が必要になった場合の対応方針(性能担保、合意形成プロセス等)を、事前に確認しておく 

  • 都合の悪い情報も含めて正直に伝えてくれる工務店かどうかを、選定の軸のひとつにする

  • 工務店の経営状況についてもできるかぎり調べておく(工事遅延による資金繰り悪化に耐えられるだけの資金力が工務店にあるか)

     

引き続き弊社では、業界全体の状況を含めた情報発信を継続します。

いち工務店の発信でできることには限りがありますが、住宅を計画されている方が「知らなかった」とならないよう、現場からの声を上げ続けることが私たちの責任だと考えています。

■ 代表・白都卓磨よりひとこと

株式会社LIFEFUND代表取締役・白都卓磨氏

「家づくりは人生の大きな決断です。だからこそ、耳障りの良いことだけをお伝えするのは違うと思っています。ウッドショックのとき、お客様に価格をお伝えするたびに本当に申し訳なかった。あのときの経験があるから、不安な情報であっても正直にお伝えすることが私たちの務めだと、今も強く思っています。先が見えない国際情勢ですが、全社を挙げて情報収集に尽力し、お客様の計画や判断に必要な情報をいち早く提供することに今後も努めてまいります」

■ 株式会社LIFEFUNDの新築住宅事業

建築家とつくる家ARRCH/建築事例

■建築家とつくる家ARRCH

URL:https://www.arrch.net/

月3万円台から叶う「超耐震×高性能×自由設計」PG HOUSE

■月3万円台から叶う「超耐震×高性能×自由設計」PG HOUSE浜松

URL:https://hamamatsu.pg-house.jp/

会社紹介

会社名:株式会社LIFEFUND

代表者:代表取締役 白都卓磨

設 立:2000年(2023年に現社名へ変更)

所在地:静岡県浜松市中央区鴨江三丁目70番23号

売上高:27.1億円(2025年実績)

社員数:62名(2025年12月)

事業内容:注文住宅(ARRCH、PG HOUSE)、不動産、相続コンサルティング、AI教育事業ほか

URL:https://lifefund-recruit.com/

「あらゆる人が喜びある人生を叶えられる地域社会へ」

建築家とつくる家ARRCH、超耐震×高性能×自由設計のPGハウス、株式会社LIFEFUNDに関する

メディア関係者様の取材をお待ちしております。

株式会社LIFEFUND

https://lifefund-recruit.com/
■場所:〒432-8023 静岡県浜松市鴨江3丁目70番23号
■連絡先:PR担当:石野 pr.lifefund@gmail.com

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