地域材による構造用集成材の供給体制を強化

徳島製材工場の新工場が着工

　ナイス株式会社（本社：神奈川県横浜市、社長：津戸 裕徳）はこのたび、昨年12月15日開示「設備投資（新工場建設）に関するお知らせ」に基づき、連結子会社であるウッドファースト株式会社の敷地内（徳島県小松島市和田津開町北398）における新工場の建築工事を着工する運びとなりましたのでお知らせいたします。着工に先立ち、本日、工事の安全や円滑な進行を祈願して起工式を執り行いました。

　新たに建設されるのは、製材棟、加工棟の２棟となります。製材棟には大径木にも対応可能な製材システムを、加工棟には表面を滑らかにし、目的のサイズに仕上げる大型モルダーギャングを設置するほか、乾燥機を2基増設する予定です。また、原木消費量の増加に伴い、連結子会社であるナイス原木流通株式会社の敷地内（徳島県小松島市金磯町3-65）に、原木の皮むきを行うリングバーカーを増設いたします。

　同工場の建設は、同じく昨年12月15日開示「地域材を活用した構造用集成材事業に関する協定締結のお知らせ」に記載した大倉工業株式会社（本社：香川県丸亀市、社長：神田 進）との協定に基づくものです。本協定では、構造用集成材の製造及び関連する販売事業を通じて相互に協力し、地域材の利用を促進することで、国産木材の振興を図ることを目指しております。新たに建設される工場では、構造用集成材の材料となる板材を生産し、大倉工業株式会社へ供給、同社が新たに建設する集成材工場において構造用集成材を製造いたします。製造された構造用集成材の流通を当社が中心となって担うことで、集成材の供給体制強化を図ってまいります。

　当社グループは、同工場の建設を通じて、素材生産、製材・加工、流通、再造林に至るまでの循環型サプライチェーンを構築し、森林資源の循環利用及びカーボンニュートラルの実現等に貢献してまいります。

■新工場の概要

■四国における循環型サプライチェーンを構築

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※図はイメージ

■起工式には関係者41名が参列