木曜日, 12月 19, 2024
ホームその他野村不動産グループ、21年連続グッドデザイン賞受賞

野村不動産グループ、21年連続グッドデザイン賞受賞

マンション・戸建て・オフィスに加え、マンション共用棟の木質化、キッズアフタースクールの取組み等、6プロジェクトが評価

 野村不動産ホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:沓掛 英二、以下「当社」)は、当社グループの野村不動産株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:松尾 大作、以下「野村不動産」)において5プロジェクト、また、野村不動産ライフ&スポーツ株式会社(本社:東京都中野区/代表取締役社⻑:小林 利彦、以下「野村不動産ライフ&スポーツ」)において1プロジェクトの合計6プロジェクトが公益財団法人日本デザイン振興会主催「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しましたので、お知らせいたします。本年度の受賞により、当社グループの「グッドデザイン賞」受賞は21年連続となりました。

 本年度は、マンション・戸建て・オフィスと幅広い物件に加え、野村不動産が2018年より段階的に行ってきた分譲マンション敷地内の独立共用棟を木造化し国産木材を積極的に活用する取組み(受賞プロジェクト名:共用木造棟から始まる、森林サイクル促進)や、野村不動産ライフ&スポーツが2021年に開校した「街の教育プラットフォーム メガロスキッズアフタースクール」が評価されました。当社グループでは今後も人や街が大切にしているものを活かし、「未来(あした)につながる街づくり」を通じて、社会に向けた新たな価値を創造してまいります。
 

〇 「共用木造棟から始まる、森林サイクル促進」(中〜大規模集合住宅 集合住宅における国産木材活用の取組み)

【概要】

無機質なコンクリート造の分譲マンションに国産木材を活用した独立共用棟を配置することで国内の森林サイクル促進によるCO2削減など環境課題に貢献すると共に、居住者に木の温もりが感じられる憩いの場を提供。自然素材の使用による視覚効果や、木本来の香りによる嗅覚効果など、木が心身にもたらすプラスの影響も期待できる。

【審査委員のコメント】

近年CO2削減を掲げた中高層建築木質化への動きはますます広がっているが、まだ乗り越えるべき課題は多い。本件は、集合住宅の共用棟のみを木造で建設したプロジェクトで、緑に囲まれた中庭の平屋木造棟はコテージのようである。木の柱梁を現しで使った屋内は、身体感覚に訴える温もりがあり、マンション居室内とは異なった空間体験ができる。共用棟を切り離したことで、配置計画や法規、施工、維持管理など、建築上の問題もあったと想像されるが、すでに同様の実績を何棟も積み重ね、現在も建設が進んでいる。持続可能な木造共用棟のあり方を示されている点が高く評価できる。

野村不動産グループ、21年連続グッドデザイン賞受賞のサブ画像1

〇 「プラウド高田馬場」(中〜大規模集合住宅)

【概要】

本件は、JR山手線高田馬場駅徒歩4分の神田川沿いに建つ分譲集合住宅。川沿いの土地は、かつては生活の中心。歴史的にも人が集まりやすく、風も通りやすい環境。環境保全が進み、昔の姿に戻りつつある神田川沿いの集合住宅としての在り方を再考した、都心型環境共生型住宅としての提案。

【審査委員のコメント】

高田馬場駅から徒歩圏内の高層の大学や専門学校、集合住宅などが建ち並ぶ地域に、神田川からの風を意識した形状で、風を周辺環境へ通しながら、各居住空間にも引き込む大変優れた計画である。曲面の敷地形状を活かしながら、手すりを分節しその隙間から風を引き込んでいる。手すりの素材はガラスとし、道に対しての圧迫感を軽減していることも秀逸である。共用空間として共働き世帯をイメージしながら、憩い、働き、暮らせる、多世代がほど良い距離感でいられる場を創出したことは、良好なコミュニティの形成が促進されるだろう。今後、神田川沿いに流れる風を意識した都心型環境共生型住宅という価値が人々から共有され、この建築が起点となり、より一層の神田川の水質改善や親水空間の創出といった、副次的な地域環境の向上に繋がることも期待されるのではないか。

野村不動産グループ、21年連続グッドデザイン賞受賞のサブ画像2

〇 「プラウド練馬中村橋マークス」(中〜大規模集合住宅)
【概要】

住宅地として成熟した練馬区中村橋で、集合住宅の新しい在り方を考えた全186邸の計画。 ”これから”の家族へ「時と共に育つ森」をテーマに①四季の植栽と経年で表情を変える木造棟を抱く中庭空間②板状建物に新しい風と表情を吹き込むファサード③家族構成や住まい方の変動が求める要求に対して姿を変える専有部プランをデザインした。

【審査委員のコメント】

低層住宅が立ち並ぶ住宅地が周辺に連担するエリアに立地する大規模集合住宅として、近隣への配慮に優れた作品である。大規模な建造物だけに生じる長い接道面には、四季が感じられるたっぷりとした緑量が施されており、小規模な住宅や商店が並ぶエリアの価値そのものを引き上げる効果が十分に感じられる。周辺に対してスケールが大きな建物本体のデザインも、マリオンレスにより水平性が印象的な外観で、モノトーンの落ち着いた色彩とともに、その軽やかさが規模による圧迫感を大きく軽減している。ある程度パターン化することで事業展開していたこれまでの住宅供給を、新型コロナ禍によるライフスタイルの変化に合わせて「変える」という選択をしたチャレンジは、今後の集合住宅の新たな可能性を示しているように思う。

野村不動産グループ、21年連続グッドデザイン賞受賞のサブ画像3

〇「プラウドシーズン成城コート」(戸建て住宅)

【概要】
世田谷区成城7丁目にある全6邸の戸建分譲住宅。学園都市を目指した計画的な街づくりが行われているが、近隣は塀やシャッターで囲まれた家が多く、プライバシーを意識し、閉鎖的な印象を受ける。本物件は、成城の街並みを尊重し活かしながら、まとまりのある分譲住宅だからこそできる、街に開いた新しい街並みデザイン、街並み形成を目指した。

【審査委員のコメント】

住宅の狭小化により旧来からの成城らしさが失われつつある成城において、もう一度それを取り戻そうとしている点が評価された。狭小な住宅に見えないように6邸が一体に見えるように気を配ったり、電柱を地中化した御影石貼の路地など、上質な景観作りに丁寧に取り組んでいる。一つひとつは地味な行為であるが、その努力の積み重ねで成城らしい街並みが取り戻されていくことが期待される。成城憲章の理念を外構デザインに取り入れ、趣のある外構や緑豊かな空間を作ろうとしている点も良い。

野村不動産グループ、21年連続グッドデザイン賞受賞のサブ画像4

〇 「野村不動産大手町北ビル」(オフィス・産業施設の建築・環境)

【概要】
働き方の変化にあわせて形を変えられる新しいテナント賃貸オフィスビル。多様な働き方を選択できる時代にワーカーがオフィスで働く快適性、多様に変化するニーズへの対応性、オフィスビル受難の時代にも入居し続けていただける仕掛けづくりを大手町地区および皇居に隣接する地域性、景観に配慮したデザイン展開とともに実現したプロジェクト。

【審査委員のコメント】

働き方が多様化する中で、賃貸ビルにもユーザーのニーズの多様化に対応した様々なアイデアが求められる時代となった。トレンドの一つとなっているのは、フロアー間で薄くなりがちなコミュニケーションを生み出すために一部の床を抜けるようにして視覚的なコミュニケーションを生み出したり、そこに階段を設けて物理的なコミュニケーションを生み出したりするような仕組みをあらかじめ用意しておく方法である。本計画は、このアイデアをさらに進めて、CLT(直行方向に木材を積層接着した集成板)を利用してより積極的な「抜ける床」を提案している点が評価された。

野村不動産グループ、21年連続グッドデザイン賞受賞のサブ画像5

〇 「街の教育プラットフォーム メガロスキッズアフタースクール」(システム・サービス)

【概要】 

2021年4月に開校した、人と、地域と、家族と、社会と「つながる」キッズ向けのアフタースクール。「自分の言葉で自分の想いを一人に伝える力」「新しいことに臆することなく、チャレンジする力」「集団の中で自分や他社の存在を認める力」、これら3つの力が未来に生きる力となり、子どもたち自身が「つながり」を大切にし、自立していくことを目指す。

【審査委員のコメント】

スポーツクラブを地域のためのインフラとして活用し、インストラクターを含むプロが学童保育を実施。今では同様の活動も増えつつあるが、同社によるものが業界初の取り組みで、また各地域の大学と連携して充実した教育プログラムを設計していることも評価された。大きな社会課題でもある子育て支援のためにも更なる充実を期待したい。

野村不動産グループ、21年連続グッドデザイン賞受賞のサブ画像6

RELATED ARTICLES

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

Most Popular

Recent Comments