金曜日, 11月 22, 2024
ホーム経営情報ベトナム向け木造戸建て住宅の開発・普及を目的とし、ベトナム現地にてCLT実験棟を建築。ハノイ交通運輸大学と共同研究・実験の覚書を締結しました。

ベトナム向け木造戸建て住宅の開発・普及を目的とし、ベトナム現地にてCLT実験棟を建築。ハノイ交通運輸大学と共同研究・実験の覚書を締結しました。

当社初!ベトナムでCLT建築に着手。

ライフデザイン・カバヤ株式会社(取締役社長:窪田健太郎/本社:岡山県岡山市)は、ベトナム向け木造戸建て住宅の開発プロジェクトにおいて、ベトナムのハノイ郊外に、CLTを用いた木造3階建ての自社実験棟を建築し、現地での研究・実験に取り組んでいます。

ベトナム向け木造戸建て住宅の開発・普及を目的とし、ベトナム現地にてCLT実験棟を建築。ハノイ交通運輸大学と共同研究・実験の覚書を締結しました。のサブ画像1

《ベトナム ハノイ自社実験棟 外観》

本実験棟は、全ての木材のプレカット、保存処理、構造金物設置を日本国内で行い、2022年1月21日より着工し、同年3月4日に建て方が終了。木造軸組工法をベースとし、耐力壁と床に日本国産スギのCLTを使用しています。

現在は内外装工事を進めており、今後本実験棟で断熱性や耐久性をはじめとする性能や設計仕様等を検証する予定です。また、構造躯体を目で見て確認することでより理解を深められるよう、部分的に内装仕上げをせず希望する方には随時現地見学を受け付けています。

ベトナム向け木造戸建て住宅の開発・普及を目的とし、ベトナム現地にてCLT実験棟を建築。ハノイ交通運輸大学と共同研究・実験の覚書を締結しました。のサブ画像2

現在、幅広く実験している中のひとつとして、『木材の耐久性』の実験があります。高温多湿な気候の地域では、防蟻や防腐等への対策が必要となり、ベトナムにおいて非常に重要な課題となります。

海外での実績持つ兼松サステック株式会社の木造保存処理を施し日本国産スギの耐久性検証のため、ベトナム対応の保存処理をした集成材、日本国内レベルの保存処理をした集成材、無処理の集成材を屋外に設置し変化や影響を調べる暴露試験等を行い、木材及びCLTの耐久性を検証しています。

ベトナム向け木造戸建て住宅の開発・普及を目的とし、ベトナム現地にてCLT実験棟を建築。ハノイ交通運輸大学と共同研究・実験の覚書を締結しました。のサブ画像3

 

  • ハノイ交通運輸大学と共同研究・実験の覚書を締結                                        

6月13日には、『ベトナム向け木造住宅の開発における共同研究・実験』をハノイ交通運輸大学と共同で行うことを取り決め、ハノイ交通運輸大学にて調印式を行いました。

ハノイ交通運輸大学は、ベトナム⼈の⼤⼯育成・職業訓練を行う、ベトナム現地法人『ライフデザイン・カバヤ・ベトナム』の提携大学でもあり、既に協力体制を築いていますが、ベトナムでの木造戸建て住宅の普及に向け、開発面でも強固な協力体制を図ります。本実験棟を活用し、ハノイ交通運輸大学と共に有益な研究・実験に取り組んでまいります。

なお、ライフデザイン・カバヤ・ベトナム出身の当社のベトナム人社員大工の3名が、本年5月に来日し日本での現場実習を行っていますが、3年間の研修期間後のベトナムへの帰国する際には、ベトナムでの雇用確保の基盤づくりを目指します。

ベトナム向け木造戸建て住宅の開発・普及を目的とし、ベトナム現地にてCLT実験棟を建築。ハノイ交通運輸大学と共同研究・実験の覚書を締結しました。のサブ画像4

〈協定書を持つ(左)ハノイ交通運輸大学 ロン学長・(右)ライフデザイン・カバヤ 窪田社長〉
 

  • 林野庁令和2年度木材製品等の輸出支援対策のうち輸出先国の規格・基準等に対応した技術開発等支援事業              

本実験棟の工事は、『ベトナム向け木造戸建住宅の設計開発事業』として、『林野庁令和2年度木材製品等の輸出支援対策のうち輸出先国の規格・基準等に対応した技術開発等支援事業』に採択されました。
ベトナムをはじめ東南アジア地域での日本国産杉の市場性を検証することを目的とし、3階建戸建て住宅の建設実証を行いました。

▶成果報告会配布資料:https://www.j-wood.org/meeting/220316/03.pdf 

〈事業体制〉
発注/ライフデザイン・カバヤ株式会社
設計・施工/ライフデザイン・カバヤ株式会社・ライフデザイン・カバヤ・ベトナム株式会社 
指導/広島大学大学院
木材供給・加工/銘建工業株式会社
プレカット加工/ポラテック株式会社
構造金物供給/BX カネシン株式会社
木材保存処理/兼松サステック株式会社
輸出業務/株式会社日新
 

  • ライフデザイン・カバヤのベトナム向け木造戸建て住宅の開発プロジェクト                           

夏季における気候条件が比較的近い日本の木造住宅の構法や様々な技術を活かし、高温多湿なベトナムに適した木造戸建て住宅の開発を進め、木造住宅文化が根付いていないベトナムにおいて、先ずはCLTを活用した安心で快適な木造戸建て住宅の認知を広めたいと考えています。
 

  • ベトナムの住宅の背景(ハノイ交通運輸大学 キエン准教授より)                                                           

現在、ベトナムの住宅はコンクリート造にレンガを用いることがほとんどで、木造住宅は極めて少なく、木造建築における基準や法律も定まっていません。

その背景として、『フランスの植民地以降、都会を中心にフランス人が建てた鉄筋コンクリート造の建物が増え始めた。当時のベトナムでは建築技術が未熟で、隙間、雨風が入って来る木造や竹で造られた建物が多かったが、木造の弱点を克服した耐久性の高い鉄筋コンクリート造の建物は富裕層を中心に広がった。』とキエン准教授は語ります。さらに、『ベトナム戦争で多くの家が失われたが、徐々に経済が発展して行き、耐久力に優れた鉄筋コンクリート造の建築が増え、結果的に木造が衰退した。』と言います。

▼ライフデザイン・カバヤについて
ライフデザイン・カバヤは、『中四国ブロックビルダーランキング4年連続1位(2017-20年度住宅総合販売部門)』『岡山県戸建注文住宅着工棟数7年連続1位(2014~2020年度)』を獲得しています。(※)住宅産業研究所調べ 
当社は、1972年に岡山で設立された住宅会社で、現在、岡山・広島・香川・兵庫・鳥取・福岡・沖縄・東京に拠点を設けており、現在、8支店・2営業所・37棟のモデルハウスを展開しています。(https://lifedesign-kabaya.co.jp/company/summary/

住宅事業の枠を超え、国産木材を使った新建材CLT事業、不動産事業、リフォーム事業、エクステリア事業、国際事業、特建事業など幅広く展開しています。

▼会社概要
商号:ライフデザイン・カバヤ株式会社
設立:1972年12月1日/カバヤ小堀住研株式会社として設立
1990年/エス・バイ・エル・カバヤ株式会社に社名変更
2017年/ライフデザイン・カバヤ株式会社に社名変更

▼事業内容
建築工事の請負及び施工に関する事業/上記事業に関するフランチャイズチェーン事業/建築物の設計及び工事監理に関する事業/土木工事の設計、請負、施工及び監理に関する事業/リフォーム及びエクステリア等の設計、請負、施工及び監理に関する事業/不動産の売買及び仲介に関する事業/不動産の管理及びコンサルタントに関する事業/風力・太陽光・地熱の利用等による発電並びに電気・熱の供給に関する事業/清掃事業/警備事業/損害保険代理店事業及び生命保険の募集に関する業務/前各号に付帯関連する一切の事業

《ライフデザイン・カバヤ株式会社》
https://lifedesign-kabaya.co.jp/

RELATED ARTICLES

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

Most Popular

Recent Comments