-インフレ下の先高観で買い時DI25.3ポイント、2015年以来の25ポイント超え 転売規制に36.4%が価格下落を期待-
分譲マンション購入・売却検討者32万人を有する不動産のセカンドオピニオンサイト「住まいサーフィン」(https://www.sumai-surfin.com/ 運営:スタイルアクト株式会社 東京都中央区・代表取締役:沖有人)は、今回で72回目となるマンション購入検討者の定例意識調査を行いました。

本調査は、自社Webサイト「住まいサーフィン」の登録会員32万人のうち、 直近3か月間に新築マンションの販売センターに行った経験がある人のみを対象とし、マンション購入に対するアンケートを実施しています。
当社ではマンション購入検討者の心理動向を四半期単位で時系列比較しています。一部調査結果については、購入希望エリアを「東京23区」と「その他」へ分けた詳細も公表しています。(第1回は2008年4月、今回で72回目)
■■ 要旨 ■■
☑金利上昇から購入意欲は22.2%減少、今後も金利の上昇を予想
☑今後の金利と不動産価格の先高観を背景に、買い時DIは25.3ポイントまで上昇
☑外国人や日本人の転売規制については、価格の「下落」を期待する層が36.4%見られた
■■ 調査概要 ■■
【調査対象】
自社Webインターネットサイト「住まいサーフィン」の登録会員32万人のうち、 直近3か月間に新築マンションの販売センターに行った経験がある人
【調査期間と回収サンプル数】
第64回2024年01月11日~16日(217件)第65回2024年04月5日~10日(245件)
第66回2024年07月05日~15日(188件)第67回2024年10月7日~15日(212件)
第68回2025年1月10日~21日(184件)第69回2025年4月1日~9日(236件)
第70回2025年7月3日~7月7日(223件)第71回2025年10月2日~5日(234件)
第72回2026年1月7日~1月12日(225件)
【調査地域】 全国
【調査方法】 自社Webサイト「住まいサーフィン( https://www.sumai-surfin.com/ )」
■■ マンション購入に対する意識調査結果 ■■
本調査の結果、金利上昇が続く中で、マンション購入を検討する生活者には、先行きへの不安による慎重さと、将来を見据えた購買意欲が同時に存在していることが明らかになりました。
2024年3月に日本銀行がマイナス金利政策を解除して以降、住宅ローン金利の引き上げが続く中、購入意欲が減少したと回答した層(「やや減った」+「減った」の合計)は22.2%となり、住宅購入に対する慎重姿勢がやや強まっていることがうかがえます。一方で、金利の先行きについては97.3%が「今後も上昇する」と予想しており、金利低下を待つという選択肢が現実的ではないと考える層が大多数を占めました。
こうした状況下で、「買い時」と回答した層(「買い時」+「やや買い時」の合計)は44.4%に達しました。買い時DI(※)も25.3ポイントとなり、2015年以来初めて25ポイントを超えています。
2024年3月にマイナス金利政策が解除された直後の2024年4月調査では、実際の住宅ローン金利への反映が本格化する前に「今が最後のチャンス」との意識から、DIは8.2ポイントとなっていました。その後、今後の金利と不動産価格の先高観が強まったことで、現在は約3倍となる25.3ポイントまで上昇しています。
日本国内でインフレが続く中、現金価値が目減りする一方で不動産などの実物資産は価格が上昇しやすいとの認識が広がっています。加えて、今後も金利や不動産価格の上昇が続くとの見方から、「将来よりも今の条件が相対的に有利」と判断し、購入の先送りによるリスクを意識する層が増えています。
また、転売や外国人投資家を対象とした規制については、36.4%が住宅価格の「下落」を期待すると回答しており、インフレによる価格上昇圧力が続く中でも、制度面での価格調整に期待する層が一定数存在することが明らかとなりました。
金利上昇という逆風の中で、購入をためらう心理と同時に、将来の価格上昇や制度変更を見据えた「今買う」という判断が共存している実態が浮き彫りとなっています。
※買い時DI(diffusion index)の算出方法:(「買い時」回答割合+「やや買い時」回答割合)-(「あまり買い時ではない」回答割合+「買い時ではない」回答割合)
■■調査結果詳細 ■■
図1:金利上昇による購入意欲の変化

図2:買い時感の推移

図3:転売や外国人による不動産購入に対する規制が導入された場合のマンション価格

この調査結果の詳細は、住まいサーフィンでもご覧いただけます。
https://www.sumai-surfin.com/bigdata-analysis/enquete-result/id25_72.php
住まいサーフィン サイト概要
マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト。2004年より会員制に移行し、マンションの売買をする時に知りたい情報を”見える化”、購入・売却検討者が知ることが難しかった不動産情報を提供し、持ち家取得を後押ししている。マンションの査定価格・相場情報と会員の物件評価・デベロッパー評価などの豊富なコンテンツを持つ。中古マンション、賃貸物件データなどの不動産事例2億件以上を保有し、会員数は32万人(2026年1月時点)を超える業界最大級の不動産ビッグデータカンパニーとして、不動産情報を調査・分析するスタイルアクト株式会社が運営している。


スタイルアクト株式会社代表 沖有人
1988年、慶應義塾大学経済学部卒業後、監査法人系・不動産系のコンサルティング会社を経て、1998年に現スタイルアクト株式会社を設立。住宅分野において、マーケティング・統計・ITの3分野を統合し、日本最大級の不動産ビッグデータを駆使した調査・コンサルティング・事業構築を得意としている。設立当初から運営している分譲マンション価格情報サイト「住まいサーフィン」(https://www.sumai-surfin.com/)の会員数は、現在32万人を超える。中でも、自宅投資の基礎や今後の不動産市況などを沖自ら解説している「沖レク動画」は人気コンテンツとなっている。
『マンションは10年で買い替えなさい』(朝日新書)、『眠れなくなるほど面白い 図解 マンションの話』(日本文芸社)など著書多数。