月曜日, 5月 20, 2024
ホーム商品サービスキッチンからレンジフードが消える…建築家とツールボックスが共同開発した「天井スリットファン」を発売。フラットな天井面から換気できる、天井埋め込み型・整流板付き換気扇

キッチンからレンジフードが消える…建築家とツールボックスが共同開発した「天井スリットファン」を発売。フラットな天井面から換気できる、天井埋め込み型・整流板付き換気扇

建築家がデザインした造作アイテムを公募した「SPIN-OFFプロジェクト」から初の商品化

「自分の空間を編集していくための“道具箱”」をコンセプトに、内装に関わる商品とアイデアをウェブから提供する「toolbox(ツールボックス)」(運営会社:株式会社TOOLBOX、本社:東京都新宿区)は、2024年5月9日(木)、大阪を拠点に活動する建築事務所「Horibe Associates(以下、ホリベアソシエイツ)」と共同開発した「天井スリットファン」を発売します。

天井スリットファンは2022年にtoolboxが行った、建築家が家を設計する時に造作したアイデアを商品化する「SPIN-OFFプロジェクト」から生まれた商品第一弾。天井裏に埋め込まれた換気扇に整流板のカバーをつけたアイテムで、すっきりとした天井から換気が可能。これからのキッチン設計の可能性を広げ、キッチン空間の新しい形を提案します。

レンジフードがないキッチンを実現する「天井スリットファン」

天井スリットファンは、天井に埋め込んだ換気扇が、整流板のスリットから煙を吸い込む換気システムです。特に天井高さを抑えた対面キッチンを計画する際に有効で、レンジフードで空間を遮らない、すっきりとしたキッチン空間を叶えます。

写真提供:ホリベアソシエイツ 撮影:市川かおり

天井の開口にスチールの曲げ加工された整流板を取り付け、天井にスクエア状のスリットが見えるだけ。奥には、換気扇と点検口が納まっています。なるべくコンパクトな仕上がり寸法を実現すべく、点検口はダクトの接続が出来るギリギリのサイズに。整流板スリットは幅20mmと、見上げた時にスリットの部分から取付ラッチ金物が見えず、カバーを外す際の指掛かりを考慮した寸法です。

天井の仕上げによって、カバーは2種類。白い天井に合わせられる「整流板ホワイトタイプ」と、天井面に合わせて仕上げを変えられる「整流板仕上げタイプ」から選択可能です。

整流板ホワイトタイプ
整流板仕上げタイプ(写真は板材で仕上げた場合)

建築家が造作してきたアイテムを商品化

天井スリットファンは、大阪を拠点に活動する建築事務所のホリベアソシエイツが10件以上現場で試行錯誤しながら造作してきたアイデアが元になっています。

ホリベアソシエイツは、2010年に竣工した住宅設計で「天井高があまりないけれど、キッチンから見える風景をレンジフードで遮りたくない」という問題に直面しました。視界を遮らないキッチン空間を設計するにあたって着目したのは、建築士が必要な換気量の計算をして確認申請で認められれば、レンジフードは必ずしもキッチン上につけなくてもいいという点。換気扇を天井に埋め込み、天井面をフラットに見せる整流板のカバーをつけることで、料理中の油の混じった煙が一時的にでも部屋中に拡散してしまうことを防ぎつつも見た目を損なわない、新たなキッチン空間を実現しました。

レンジフードがあるキッチン(CG作成:ホリベアソシエイツ)
天井スリットファンを取り付けたキッチン(CG作成:ホリベアソシエイツ)

その後10軒以上の現場で試行錯誤を重ね、この度当社と共同でさらなる改良を加え商品化に至りました。商品化することで都度造作するよりも価格を抑えることが可能に。ディティール面や煙捕集等の機能面も検証済みです。

写真提供:ホリベアソシエイツ 撮影:市川かおり
商品コラムはこちら

2024年5月9日(木)16時より閲覧可能

SPIN-OFFプロジェクトによる初のプロダクト

天井スリットファンは、2022年に当社が公募した「SPIN-OFF(スピンオフ)プロジェクト」から生まれた商品です。

「SPIN-OFFプロジェクト」は、ドアハンドル・棚受けのようなパーツ類、建具や手摺、キッチン、洗面台、照明、換気扇などの造作アイテムを募集し、当社が商品化するというプロジェクトです。合計16件の応募があり、今回が初めての商品化となります。

スピンオフの意味は「派生的に生じたもの」。その言葉の通り、建築設計の中で生まれた「誰かのためのデザイン」を「みんなのデザイン」に広げていくことが目的です。建築家が生み出した「誰かのためのデザイン」が商品となり、たくさんの人の手に渡っていく。そうすることで、より多くの人の家づくりが豊かになる、という思いから始まりました。

建築家のアイデアが商品化され、たくさんの方に使われていく概念図。

本プロジェクトに応募されたアイテムの商品化は、今回が第1弾となりますが、2024年内に第2弾の発売も予定しています。

SPIN-OFFプロジェクトの詳細はこちら:https://www.r-toolbox.jp/stories/editorsboard/48552/

共同開発ストーリーはこちら:https://www.r-toolbox.jp/stories/editorsboard/83659

商品情報

天井スリットファン 整流板ホワイトタイプ

  • 本体価格:72,000円(税込)

  • サイズ:W540×D540×H302(整流板W500×D500)

  • 素材:換気扇/スチール、シャッター/アルミニウム板、ケース/スチール

  • 仕上:カバー/焼付粉体塗装(N-90 半艶)

  • 重量:換気扇/約5.5kg、カバー:約6kg

  • 付属品:取り付けビス・落下防止ワイヤー・施工説明書

  • 販売予定日:2024年5月9日(木) 16時〜

商品ページはこちら

2024年5月9日(木)16時より閲覧可能

天井スリットファン 整流板仕上げタイプ

  • 価格:72,000円(税込)

  • サイズ:W540×D540×H302(整流板W500×D500)

  • 素材:換気扇/スチール、シャッター/アルミニウム板、ケース/スチール

  • 仕上:カバー/焼付粉体塗装(N-90 半艶)

  • 重量:換気扇/約5.5kg、カバー:約6kg(天井仕上げ材は除く)

  • 付属品:取り付けビス・落下防止ワイヤー・施工説明書

商品ページはこちら

2024年5月9日(木)より16時閲覧可能

商品コラムはこちら:https://www.r-toolbox.jp/stories/productstory/79296/

開発パートナー・Horibe Associates co., ltd.(ホリベアソシエイツ)

一級建築士である堀部圭一氏・直子氏が主宰をつとめ、大阪を拠点に活動する建築事務所。個人宅を中心に集合住宅やオフィス、学校、店舗に至るまで、数多くの設計を手がけ、コンセプトは凛とした個性のあるミニマルな建築。施工現場の品質監理にも定評があり、圭一氏・直子氏の共同著書に「建築設計のデジタル道具箱: ドローンからBIMまで、小規模事務所の生産性を1.5倍に高める39のヒント」がある。

Horibe Associates co., ltd.(ホリベアソシエイツ)

所在地(大阪アトリエ):〒569-1144 大阪府高槻市大畑町16-12 HAビル 2階

電話番号:072-691-8075

ホームページ:https://horibeassociates.com/


株式会社TOOLBOX

株式会社TOOLBOX

「自分の空間を編集するための“道具箱”」をコンセプトに、内装建材やリノベーションサービスなど約2,200点を提供するウェブショップ。仕上げ材から設備機器、家具、照明、小物パーツまで内装全般を取り扱い、オリジナル商品も多数。サイト内では部屋づくりの参考となるイメージや、アイデアを掲載していることも特徴。東京(目白)と大阪(中津)にショールームがあり、商品を実際に見て確認することも可能。

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