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「2023 年度 グッドデザイン賞」受賞

木造ラーメン工法による剛接合登り梁住宅~木組みの美しさと構造現しの大空間~

住友林業株式会社(社長:光吉 敏郎 本社:東京都千代田区)の「木造ラーメン工法による剛接合登り梁*1住宅」が、「2023年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。当社オリジナルの「BF(ビッグフレーム)構法*2」で登り梁組みによる構造現し*3の立体空間を創り、広々と開放的な空間を実現。妻壁*4を大開口サッシとして外部に向かって木組みの美しさを発信する設計です。

当社グループは今後も持続可能な資源である木の良さを最大限に活かすデザインを追求し、次世代につながる快適で木の魅力溢れる住空間を提案します。

「2023 年度 グッドデザイン賞」受賞のサブ画像1

【受賞の概要】

木造ラーメン工法による剛接合登り梁住宅

コロナ禍を経て自然素材の「木」が持つウェルビーイングの効果が注目され利活用の関心が高まる中、長期優良住宅・高耐力・高性能住宅を担保した木造の豊かな新しい空間提案が求められています。四季があり梅雨の長雨や台風など自然災害の多い日本では勾配屋根が適しています。

切妻屋根の小屋裏空間はBF構法による木造ラーメン構造の登り梁を架構とし、高い剛性*5による連続する全面吹抜けの大空間を実現。登り梁組みによる屋根面剛性の高さは、火打梁や小屋筋違のない美しい意匠を可能としています。リズミカルに連続する登り梁組みは、最大天井高4.5m、桁行長さは屋根面全域の14.5m。豊かな木組みの吹抜け空間を「樹冠」と命名しました。開放的な大空間は住む人に建築の更なる可能性を感じさせます。住友林業の箕面第2展示場(大阪府箕面市今宮)に実装しており、登り梁構造の美しい空間を体感いただけます。

<登り梁が美しい開放的な大空間を実現>

「2023 年度 グッドデザイン賞」受賞のサブ画像2

<妻壁を大開口サッシとし外部からも木組みの美しさを感じられる設計>

「2023 年度 グッドデザイン賞」受賞のサブ画像3

*1 登り梁:水平ではなく、屋根の勾配などに沿って登るように設けられた梁。
*2 BF構法:⽇本初の⽊質梁勝ちラーメン構造として優れた耐震性と耐久性を発揮するオリジナル構法。幅560㎜のビッグコラム(⼤断⾯集成柱)とオリジナルのBFジョイント⾦物で⾦物同⼠を直接接合(メタルタッチ)することで強靭な構造躯体を実現。通し柱を必要としない梁勝ち構造で上下階の柱位置が異なるプランが可能で、設計⾃由度が⾼く⼤開⼝や広々とした⼤空間の設計が可能。
*3 現し:木造建築で柱や梁などの構造材が見える状態で仕上げる手法。
*4 妻壁:切妻屋根の三角形の壁面。
*5 剛性:建築物や構造部材に曲げやねじりの力が加わる時に、変形のしにくさを示す度合い。剛性が高いとは変形が少ないということ。

住友林業グループは森林経営から木材建材の製造・流通、戸建住宅・中大規模木造建築の請負や不動産開発、木質バイオマス発電まで「木」を軸とした事業をグローバルに展開しています。2030年までの長期ビジョン「Mission TREEING 2030」では住友林業のバリューチェーン「ウッドサイクル」を回すことで、森林のCO2吸収量を増やし、木造建築の普及で炭素を長期にわたり固定し、自社のみならず社会全体の脱炭素に貢献することを目指しています。今後もZEH、ZEB、LCCM住宅、ネットゼロカーボンビルを推進し、建てる時と暮らす時の両面でのCO2排出量削減で脱炭素化を加速させます。

「グッドデザイン賞」概要

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承し、約60年以上にわたり「よいデザイン」を顕彰し続けています。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。今年度は審査対象5,447件の中から、1,548件がグッドデザイン賞を受賞しました。 (参照:http://www.g-mark.org/

以上

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