水曜日, 8月 17, 2022
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2021年度グッドデザイン賞 ダブル受賞

日本初分譲マンションの建替え事業「宮益坂ビルディング」 街との絆を結び直す「アトラス荻窪大田黒公園」

旭化成不動産レジデンス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:兒玉 芳樹)が携わった、「宮益坂ビルディング」および「アトラス荻窪大田黒公園」が、10月21日に発表された「2021年度グッドデザイン賞」(公益財団法人日本デザイン振興会主催)を受賞しましたので、お知らせします。
  • 受賞した「宮益坂ビルディング」について

日本初の分譲マンションといわれる旧宮益坂ビルディングは1953年に竣工しました。当時、周辺建物が木造2階建てであった中、RC造11階建ての本建物は、「渋谷都市の文化的生活者のための最新設備を持つ日本初ハイグレード分譲マンション」でした。一方で、区分所有法制定前の建物であり専有部と共用部が別登記、さらに底地は東京都が所有等、老朽化により検討が続いた建替え計画が決定するまでの道のりは困難を極めました。建替え事業実現の裏には、必ず建替えるという居住者の強い思いと半世紀以上という年月をかけ築かれた良好なコミュニティの存在がありました。建物計画にあたっては、長きにわたり居住者により育まれた住まい方や、渋谷の街と時代の進化に合わせた多様な生活スタイルなど、旧宮益坂ビルディングが持つ独自の「世界観」を継承し『持続可能な住まい』を創ることを目指しました。

2021年度グッドデザイン賞 ダブル受賞のサブ画像1_1953年竣工 旧宮益坂ビルディング1953年竣工 旧宮益坂ビルディング

2021年度グッドデザイン賞 ダブル受賞のサブ画像2_建替え後のガラス主体の外観ファサード建替え後のガラス主体の外観ファサード

 

2021年度グッドデザイン賞 ダブル受賞のサブ画像3

2021年度グッドデザイン賞 ダブル受賞のサブ画像4_宮益坂のケヤキを取り込む開放的空間宮益坂のケヤキを取り込む開放的空間

出入り口は、旧宮益坂ビルディングと同様にグランドレベルで宮益坂側の2か所に設置。新たに2021年渋谷駅直結の銀座線上部デッキが完成したことで、3階レベルでデッキ接続するエントランスも完成しました。ガラス主体の外観ファサードは、宮益坂風景を望む開放的な室内空間を形成するとともに、長年守られてきた並木を映しこみ、街と調和して風景に溶け込む佇まいとすることを目指しました。

2021年度グッドデザイン賞 ダブル受賞のサブ画像5

  

  • 宮益坂ビルディング 概要
所在地 東京都渋谷区渋谷二丁目19番15号
構造・規模 RC造 一部S造  地下2階 地上15階 塔屋1階
事業主
参加組合員
宮益坂ビルディングマンション建替組合
旭化成不動産レジデンス株式会社
設計監理 株式会社日建ハウジングシステム
施工 戸田建設株式会社
竣工 2020年8月

 

  • 宮益坂ビルディング グッドデザイン賞 審査委員 評価コメント

築70年近い宮益坂ビルの建替は、多大な時間をかけた複雑な問題解決努力の過程であった。渋谷駅至近の立地、多様な地権者が関わる事業という背景においては、用途構成の自由度や形態的な表現・仕様・コストは必然的に制限される。そうした中で、ここから再び始まるこの建物の長い時間軸を見据え、柔軟性を考慮したプランニング、適切な動線、奇をてらわず建築が主張しすぎない街の背景としての配慮など、誠実な建築的解答が示されている。
 

  • 受賞した「アトラス荻窪大田黒公園」について

本件は東京都杉並区荻窪三丁目、「大田黒公園」隣接地に開発された全41戸の集合住宅です。本計画地は昭和37年から「旭化成荻窪寮」として運営されており、近隣の皆様と交流を深めるなど、旭化成グループにとっても多世代に渡り思い出深い土地でした。寮から集合住宅へ建替えるにあたり、念頭にあったのは、50年以上お世話になった「街への感謝」を込めて設計すること。同時に、“旭化成の住まい”として街と新たな絆を結び直すデザインを追求しました。また、同敷地は過去に「大田黒公園」から分割・分譲された土地という経緯もあり、この機会に公園とのさらなる一体感を高めたいという想いもありました。本件が誕生することで、住宅と街に新たな繋がりが生まれ、心地よい景観を織り成す「Re-Link Design」※をコンセプトに、より美しい街並み形成に貢献する集合住宅をデザインしました。
※「Re-Link Design」:「周辺環境との絆の再構築」「建物が地域の中で担うべき役割」についてデザインに反映することで、より一層進化させたもの

2021年度グッドデザイン賞 ダブル受賞のサブ画像6_街と建築の境界線を消したオープンコミュニティ街と建築の境界線を消したオープンコミュニティ

全体計画で目指したのは、街と建築の境界線を消したオープンコミュニティの醸成。前庭を設けることで圧迫感を解消、街に新たな開放感をもたらしました。さらに、隣接する公園との一体感を求めシームレスなデザインにもこだわりました。また、「荻窪寮」時代に近隣住民にも愛されたサクラの既存樹は、樹木医により寿命であると診断され残すことができなかったため、新たにヤマザクラを前庭に植樹し景観の主役と位置づけ、その舞台としてのランドスケープデザイン、美しい背景としての建物外観を練り上げました。 

2021年度グッドデザイン賞 ダブル受賞のサブ画像7_公園からの視線を考慮し、木立となじむ端正な外観公園からの視線を考慮し、木立となじむ端正な外観

2021年度グッドデザイン賞 ダブル受賞のサブ画像8_隣接する公園とみどりでつながる屋上庭園隣接する公園とみどりでつながる屋上庭園

 

  • アトラス荻窪大田黒公園 概要
所在地 東京都杉並区荻窪3丁目31番14号
構造・規模 鉄筋コンクリート造、地上3階・地下1階
事業主 旭化成不動産レジデンス株式会社
設計監理 アーキサイトメビウス株式会社
施工 株式会社森組
竣工 2020年2月

 

  • アトラス荻窪大田黒公園 グッドデザイン賞 審査委員 評価コメント

以前建てられていた寮が持っていた閉塞感から比べると、道路と一体感のあるオープンプラザは、街行く人たちに歓迎される計画だったのではないか。またオープンプラザとなっているのは、道がちょうどクランクした地点に計画されており、街を歩く人にとっては、隣地にある大田黒公園の緑地が街に対して開かれた印象を与えている。建物自体の圧迫感もプラザを設けたことによって軽減されており、集合住宅が住宅地の街並み形成に寄与できるお手本のような計画ではないだろうか。
 

  • グッドデザイン賞について

グッドデザイン賞は、1975年の通商産業省主催「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」創設以来約60年にわたり、「よいデザイン」を顕彰してきた公益財団法人日本デザイン振興会による取り組みです。デザインによって、私たちの暮らしや社会をよりよくしていくために、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちをとりまくさまざまなものごとに贈られ、かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。
グッドデザイン賞公式WEBサイト:http://www.g-mark.org/

以上

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