○ 住宅、住宅用建材、生活家具と幅広い分野にわたるデザインが評価
○ ニューノーマルの暮らしに合わせ開発した、抗ウイルス・抗菌床材やカウンターデスクも受賞
ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 磯貝匡志)は、2021年度グッドデザイン賞(主催 公益財団法人日本デザイン振興会)において、計4点を受賞しました。1990年の初受賞以降、住宅業界唯一の32年連続受賞、住宅商品56点をはじめ、住宅関連部品や個人邸など累計165点の受賞数は住宅業界では最多の実績です。
受賞した4点のうち、住宅部門(商品化・工業化住宅、戸建住宅)では、豊かな自然環境と調和をとり、まちの美しさの構成要素の一つとなった住宅「五感に訴えるランドスケープデザイン」、山脈や湖といった豊かな自然環境を一望できる傾斜地に建築したセカンドハウス「富岳山荘」の2点が受賞しました。その他、ニューノーマルの暮らしに合わせ開発した住宅アイテムとして、シンプルなデザインが特徴でちょっとした空間でも簡単に設置することが可能な「カウンターデスク」、表層部シートに抗ウイルス・抗菌機能付き特殊加工を施した床材「RMフロア」の2点が受賞しました。
ミサワホームは、「4つの育む」という理念のもと、住まいとは、そこに住む「家族」や「暮らし」、さらには「日本の心」や「環境」をも育むものと考えています。住まいを中心に家族のあらゆる生活をデザインするという考えのもと、建物というハードだけでなく、暮らしの快適さ、楽しさ、安全性や子どもの成長、人と人とのつながりを実現するためのソフトを含めてデザインしてきました。さらに将来を見据えた視点から、豊かな未来を拓いていくために、まちづくりから社会、地球環境に貢献するデザインにも取り組んでおり、長年のこうした取り組みが評価され、グッドデザイン賞の32年連続受賞という住宅業界唯一の実績にもつながっていると考えています。
ミサワホームは、「住まいを通じて生涯のおつきあい」という精神のもと、今後も良質の住まいを提供し続けていくとともに、環境に配慮した持続可能な生活のための優れたデザインを実現し、豊かな住環境づくりに貢献します。
◆グッドデザイン賞受賞内容
(1)住宅「五感に訴えるランドスケープデザイン」
都市公園に隣接し、公園や水辺といった豊かな自然環境と調和をとり、まちの美しさの構成要素の一つとなった住宅デザインです。公園の遊歩道と建物内部との中間的領域には、木々のそよぎの音、花の匂い、川のせせらぎといった自然を感じられる中庭を設け、住人や行きかう人々が五感を通して心地よく感じられる木々や花を配植しています。
夕暮れ時にはシャッターやカーテンを必要としない2つの吹き抜け窓からの、“ほんのりとした生活の明かり”がまちを灯し、公園と水辺、一軒の住宅とが調和のとれた美しい夕景を構築しています。
(2)セカンドハウス「富岳山荘」
山脈や湖といった豊かな自然環境を一望できる傾斜地に建築したセカンドハウスです。建物を張り出すように設計することで自然を俯瞰するような浮遊感のあるデザインとしました。また、2階リビングのコーナーをL字に10mフル開口とすることで、内と外がつながり、眼下に広がるパノラマ絶景をひとり占めできる開放的な空間を実現しています。
建物内部はガラスの間仕切りを採用し、外部テラス、LDK、階段ホールがガラスでつながる一連のシームレスデザインとしたほか、2.5mから最大4.3mと勾配を付けた勾配天井にすることで、空間に大きな広がりを持たせる工夫も施しています。
(3)机「カウンターデスク」
感染症への対策や働き方改革による在宅勤務が進む中、住まいにワークスペースを確保したいというニーズに対し開発されたカウンターデスクです。床・壁への固定材が露出しない構造に加え、Vカット加工した1枚の化粧板を使用することで、天板と脚を同じ形状で連続させるシンプルなデザインとしています。
正面と片側の壁を利用して設置するL型タイプと、正面の壁のみを利用するコの字型タイプの2種類をラインアップ。また、主な芯材をペーパーハニカムとし軽量化と施工性を向上させたことで、ちょっとした空間でも簡単に設置することが可能となっています。
(4)床材「RMフロア」
ミサワホームの住宅の半数以上に採用されているオリジナル床材「RMフロア」に、抗ウイルス・抗菌機能を新たに付与したニューノーマル対応フローリングです。安全性に配慮した滑りにくい特殊な表層部シートに、抗ウイルス・抗菌機能付き特殊加工を施すことで高耐久性能を実現、シートが削れない限り半永久的に機能を持続させます。
また、表層部に印刷シートを採用しているため、床暖房や遮音性能が必要な場合も仕上げは同じ意匠・性能のまま機能別のフローリングを用意することもできます。生活の中で最も接することが多い床材を、定番のカラーバリエーションや高機能そのままに抗ウイルス仕様とすることで、住まいにおける衛生面での安全安心ニーズの高まりに対応しました。