29歳で馬主になる夢を叶えた後藤のインタビューを掲載
住まいのグループ株式会社の代表取締役 後藤和成が所有する競走馬『ゴートゥファースト』が
2024年5月12日に開催された東京9Rのテレ玉杯(4歳以上2勝クラス・芝1600m)にて
1番人気で優勝、29歳で馬主になる夢を叶えた後藤のインタビューを掲載しました。
―テレ玉杯の優勝おめでとうございます。
序盤からいい位置につけて、最後は力強く受け出しましたね。
後藤
当日はダントツ人気でしたし、調教師さんをはじめ、チームの皆様が最高の状態に仕上げてくれたおかげで勝つことができて、ホッとしました。
―馬主になろうと思ったきっかけはあるんですか?
後藤
元々競馬に関心がありました。
ディープインパクトの凱旋門賞の報道が印象的で、日本では敵知らずの馬の残念な結果の衝撃が強く、世界の壁の高さを知りました。
その後も日本の馬が海外のレースに挑戦した結果に影響され、自身でも何か行動を起こせないかと考えたことが、後々馬主になろうと思ったきっかけの1つです。
―今では目標を達成され、馬主となった時には、どのような感情でしたか?
後藤
一言で表すと、率直に嬉しかったです。
ただ自分がイメージしていた部分と違うところもあったので、馬主仲間や調教師の新谷先生含め色々教えてもらったことが大きかったです。
その中で調教が順調に行われ、最初のレースが決まった時に、改めて実感を持つことができました。ですが、レース直前にけがをしてしまい、半年ほど休養必要となり、何事も一筋縄ではいかないと感じました。
―ケガは問題なかったですか?
後藤
今回のレースの通り、良い結果を出すことができましたので、けがのケアをしていただいた関係者方には感謝しかないです。
怪我の功名ではないですが、けがをして休養したことが、今回の結果につながったと考えています。ただ大切なのはレースの日に、馬が勝つとか負けるだけの話じゃなく、そこに至るまで、ゲートが開く瞬間までにいろんな人が関わって、それでようやくレースに出られるんです。
そうやって、応援してくれている人皆様の想いを乗せて成り立っていると思うので、関わって頂いている方にはすごく感謝しています。
そういう部分は何事にも通ずるものだと思うので、馬主になってよかったと感じることのひとつです。
―後藤さんにとっては、ビジネスも含め、結果より先にチームプレイといった、一体感を覚えることが大切なわけですね。
後藤
結果はすごく重要です。
ただ、結果を得るためには、チームプレイや一体感を出す必要があるのだと考えています。
意外と、手段と目的をはき違えてしまうことがありますが、あくまでもチームプレイで行うことは結果を出すための手段にすぎないので、チームプレイすることが目的にならない様にすることが一番大切なことだと考えています。
―そうやって馬主になる目標を達成して、最初のゴートゥファーストが3勝ですか。出走までも叶わない馬主さんも多い中で、できすぎてる気がします。(笑)
そんな後藤さんが、これから目標とすることってあるんですか?
後藤
馬主としての目標は凱旋門賞で勝つことです。
凱旋門賞はフランスで非常に格の高いレースであり、まだ日本調教馬で勝った馬はいないんです。
日本馬で何頭も挑戦したんですけど、まだ勝てていなくて、だからこそメンバー一丸となって、世界の頂を見てみたい願望があります。
野球だと大谷選手・テニスだと大阪なおみ選手・ゴルフだと松山選手といったように、競馬界ではゴートゥの冠名を世界で認知して頂ければ嬉しいです。
―凱旋門賞ってすごいことを言いますね。日本からの挑戦はことごとく跳ね返されていますもんね。見てみたいです。日本調教馬が凱旋門賞を勝つところ、後藤さんの馬が凱旋門賞を勝ところ。
後藤
凱旋門賞に関しては、僕だけの夢ではなく、日本のファン・生産者様含め諸先輩方の念願ですし、先人の方たちの経験を踏まえて勝利したものになると思うので、それは僕たちだけの勝利じゃなく、日本の勝利だと思うんです。
これまでに30頭以上が参戦して、まだ勝てていないんですけど、挑戦するごとにノウハウがどんどん培われていて、その土台の上で勝てたら、それは日本競馬会の勝利だと思います。
―自分を信じているから馬主になるって目標を達成したんだと思いますし、きっとまだまだこれからも色々なことを成し遂げていくと思うと、とても素敵なことですね。
そういうのが、子どもたちに夢を与えていくのかなと思いますし、後藤さんみたいな子どもたちが増えたら日本の未来が明るい気がしますね。
後藤
ゴートゥファーストもデビュー直前に怪我しちゃって、その影響でデビューが遅れて、同世代の中でみんなと同じスタートが切れなかったんです。
確かに生まれた環境は、自分の力ではどうすることもできません。
家庭の経済状況や育った地域、親の価値観など、私たちが生まれ持った条件はさまざまです。
しかし、その環境に甘えることなく、日々の努力や改善を通じて自分自身を変えていくことは可能です。たとえ困難な状況にあっても、学び続ける意欲や自分を向上させようとする意思を持つことで、未来を切り開くことができます。
大切なのは、与えられた環境を言い訳にせず、自分の力で道を切り開く姿勢です。
その先に勉強やスポーツをやっていく中で、自分の努力や改善はできると思います。
生まれた状況は自分のせいではないですが、人生を終えるときの状況は自分の責任であると考えています。
ビジネスでもトラブル続きはよくあることで、とても順風満帆ではなかったと思います。
だからこそ、自分の夢を信じて努力し、頑張っていけば、何かを成し遂げられるってことをこれからの子供世代に示していければと考えています。努力と改善は、確実に自分の成長をもたらし、最終的には自分自身の人生を豊かにすると思っています。
―今年行われるセレクトセールでは馬を買う予定はされているんですか?
後藤
買う予定です。
厳選された優秀な馬が揃うことで有名であり、私にとっても非常に重要なイベントの1つです。
購入する馬は将来の競走馬として期待されており、慎重に選び抜かれた血統や能力を持つ馬を選ぶつもりです。
この機会を通じて、さらに競馬の世界での成功を目指し、素晴らしいパートナーシップを築いていくことを楽しみにしています。
競合の方も多くいらっしゃるので、購入できれば嬉しいです
―後藤さんのビジネスとかプライベートとかの展望も教えていただけますか?
後藤
愛知県にはトヨタ自動車をはじめ、世界に通用する会社がいくつもあるので、
起業した時は世界に通用する会社にしていくことが目標であり、夢でもありました。
プライベートも同じ志であり、いずれは凱旋門賞で良い結果を残し、世界に馬を送るパイオニア的な人物になりたいと奮闘しています。
そのためには、乗り越えなければならない壁がいくつもあるので、日々努力をしています。
ただ本当の目標としては、どんな人でも志を高く持ち、何事にも恐れず挑戦し続けることで、不可能を可能にすることができるという志を人に心に残すことです。
それを僕が表現することで、人の心に残すことができると信じています。
僕自身としては、自分が信じている限り可能性があると思っていますし、可能性がある限りは挑戦し続けたいと思っています。
ビジネスでいえば、起業してちょうど10年経ったので節目の年だと思っていますし、今でも世界に通用する会社をつくっていきたいという志を常に持っています。
それに、まだまだやりたいことがたくさんあるのでこれからもどんどん攻めていきます。
■後藤 和成 プロフィール
住まいのグループ代表取締役
中学から高校まで野球一筋。高校卒業後、大手ガス会社に就職。
その後、賃貸不動産会社に転職。
自身の営業スタイルが通用せず試行錯誤を繰り返し、
結果的に上位の営業成績を残すまでに。
2014年 住まいのグループ株式会社設立。
名古屋で住宅・土地の仲介業を経営する傍ら、
2023年に馬主資格を取得。
■住まいのグループ株式会社 会社概要
会社名:住まいのグループ株式会社
代表者:後藤 和成
所在地:愛知県名古屋市中区丸の内2丁目12番13号 丸の内プラザビル4階
URL :https://www.sumai-g.co.jp
■住まいのグループについて
国内外における不動産の売買、仲介、賃貸、管理、鑑定、投資、運用および不動産コンサルタント業、不動産リノベーション、新築分譲・注文、住宅リフォーム、生保・損害保険代理店業務等、不動産に関わる業務を一手に行い、地域の活性化を担う総合不動産企業です。