日本の半導体産業を支えるインフラ整備
株式会社ファイバーゲート(東証プライム・札証:9450、本社:北海道札幌市、代表取締役社長:猪又 將哲、以下「当社」)は、株式会社アーキビジョン21(本社:北海道千歳市、代表取締役:丹野 正則、以下「アーキビジョン21」)が企画するラピダス千歳工場の建設作業員用宿舎、ムービングハウスのWi-Fi化を行うこととなりましたのでお知らせいたします。
最先端半導体の国産化を目指すラピダスのムービングハウスにWi-Fiを導入することで、工場建設に従事する作業員へより快適な居住環境を提供いたします。
今後も当社は、Wi-Fiなどの通信インフラを通じて様々な分野における技術革新に貢献してまいります。
<アーキビジョン21のムービングハウスとは>
アーキビジョン21では、高品質な木造ムービングハウス「スマートモデューロ」を提供しております。
スマートモデューロは、断熱性・気密性・遮音性・耐震性・耐久性、すべての性能を詰め込んだ高品質な移動式木造建築物です。ユニットを組み合わせる事で、小さな建物から大規模施設まで対応する事が可能となるだけでなく、各ユニットを車両に載せて移動する事ができる次世代型のムービングハウスです。
ラピダス建設工事のために、約4,000人の作業員が千歳市に集まると予想されております。建設場所に合わせて宿舎を柔軟に配置することができるムービングハウスを採用することによって、急ピッチな人員増に対応する柔軟性やGX(建築部材再利用などの環境配慮)に貢献することができます。
また、ラピダスは環境に配慮した企業活動を目指しています。ムービングハウスは、各個別コンテナとその内部設備の再利用が可能であることから、建設時に発生する廃棄物が少なく、環境への負荷が少ないのが特徴です。環境への負荷を抑えながら、持続可能な社会を実現するためにも効果的です。
<Wi-Fi化概要>
アーキビジョン21が企画する、2024年4月から11月迄に開業予定のラピダス千歳の建設作業員用宿舎21棟にWi-Fi環境を構築いたします。
アーキビジョン21にてWi-Fi工事の内製化を検討しておりましたが、ムービングハウス特有の機器設計や工事ノウハウ、稼働開始後のサポート体制に不安がありました。そこで、当社がWi-Fi構築のサポートを行うこととなりました。
■当社提供内容
・ネットワーク設計
・機器設定および機器手配(ルータ・スイッチングハブ、壁埋め込み型アクセスポイント等)
・光回線およびプロバイダサービス手配
・機器設置後の遠隔疎通試験
・Wi-Fi施工レクチャー(ノウハウの提供)
・導入後の保守・サポート(機器死活監視・遠隔再起動・ユーザーサポート等)
■1棟あたりのネットワーク構成(例:16コンテナを繋げて1棟にしている場合)
1階部分にONUを配置し光回線の引き込みを行います。天井裏にPoEスイッチを設置し、居室内に壁埋め込み型アクセスポイントを設置します。
30室のムービングハウスの場合では、PoEスイッチ8台、居室用アクセスポイント30台の想定です。
ムービングハウスは複数のコンテナを連結して1棟のハウスとして構築しており、連結に伴う制約が少ないのが特徴です。
この構成のポイントとして、どのようなコンテナを連結・運用されてもWi-Fiが正常に利用できるよう、さらには設置後どこかに移動して更に組み直しても転用できるような機器の設定や構成にてWi-Fiを提供しております。当社は、多くの実績に基づいた最適なWi-Fi環境を構築し、作業員の快適な居住環境を実現いたします。
●YouTube動画→ファイバーゲートTV スマートモデューロWi-Fi導入決定
<ムービングハウスへのWi-Fi構築>
当社は、ホームユース事業としてマンション・アパート等の賃貸物件をはじめ、大型分譲マンションやサービス高齢者住宅など、集合住宅向けにインターネットサービスを提供しております。一方で、ビジネスユース事業では交通機関向けWi-FiやイベントWi-FiなどスポットのWi-Fi構築も行っております。
この度、その両事業の設計力・工事ノウハウを掛け合わせてムービングハウスへの導入も進めてまいります。ムービングハウスは住居のため、居室内どこにいても安定した通信を提供することが重要です。しかし、一般住居と異なり移動式のため数週間、数か月で立地が変更になる可能性があります。コンテナ式に見合ったネットワーク設計や工事手法、コスト設定を行うことも重要です。当社は長年培ってきた経験からコストパフォーマンスの高いネットワーク設計が可能です。
<パートナー企業>
名称:株式会社アーキビジョン21
代表者:代表取締役 丹野 正則
所在地:〒066-0051 北海道千歳市泉沢1007-168
設立:1985年3月
事業内容:工場生産方式による木造建築物の設計・製造・販売(施工)、代理店による販売、宅地建物取引
※ラピダスとは
2022年8月に設立された日本の半導体メーカーです。経済産業省主導のもと、トヨタ自動車、NTT、ソニーグループなど8社が出資して設立された、日本の半導体産業の復活を目指す国家プロジェクトです。
これまで日本は、半導体製造の主要な部分を海外に依存してきました。しかし、近年、半導体不足などの問題が発生しており半導体の国産化が重要になっています。
ラピダスは2020年代後半までに、2nm以下の先端ロジック半導体の開発・量産を行うことを目標に掲げ、北海道千歳市に新工場を建設し、世界最先端の半導体製造設備を導入して高い生産性と競争力を備える予定です。
■株式会社ファイバーゲート【英語表記:Fibergate Inc.】
代表者:代表取締役社長 猪又 將哲
所在地:〒060-0061 北海道札幌市中央区南1条西8丁目10-3
設立:2000年9月
証券コード:9450(東証プライム/札証)
事業内容:集合住宅向け通信サービスの『ホームユース事業』、観光施設や各種店舗・商店街、商業施設等の施設運営者向けの『ビジネスユース事業』、再生可能エネルギーシステムの開発・販売・運用を行う『再生可能エネルギー事業』を展開。
URL:https://www.fibergate.co.jp/
■本件に関するお問い合わせ
株式会社ファイバーゲート ビジネスユース営業本部Wi-Fiソリューション営業部
Tel:011-204-6121
Mail:info@fibergate.co.jp