「空き家・空き地」取引等に関する実態・意識調査
<トピックス>
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《不動産会社向け調査》
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「空き家・空き地」取引に関わった不動産会社は約7割
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不動産会社の約半数は、「空き家・空き地」取引を占める割合は不動産取引全体の「1~10%」と回答
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《自治体向け調査》
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自治体の約6割が、1~2人で「空き家・空き地」の対策業務に対応
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空き家所有者からの相談件数が「増えた」と回答した自治体は約半数
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空き家所有者からの相談内容は「売買の相談」が87.0%で最多
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2024年4月に開始する「相続登記の申請義務化」に関する相談を受けた自治体は約2割が「あった」と回答
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2023年12月13日に開始した「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」に関する相談を受けた自治体は全体の15%以上
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※本調査における「空き家・空き地」の定義
建築物又はこれに附属する工作物であって、居住その他の使用がなされていないことが常態であるもの(概ね1年以上の利用実態がない)ものを指しています。
(空き家等対策の推進に関する特別措置法第二条第1項)
<調査結果>
《不動産会社向け調査》
■「空き家・空き地」取引に関わった不動産会社は約7割
2023年度に「空き家・空き地」取引に関わったことがあると回答した不動産会社は約7割でした。
■不動産会社の約半数は、「空き家・空き地」取引を占める割合は不動産取引全体の「1~10%」と回答
不動産取引全体の中で「空き家・空き地」取引の割合を聞くと、「1~10%」が最多で49.7%でした。次いで「11~20%」19.3%、「21~30%」10.7%が続きました。
《自治体向け調査》
■自治体の約6割が、1~2人で「空き家・空き地」の対策業務に対応
自治体に空き家・空き地対策を対応している人数を聞くと、58.9%が1~2人と少人数で対応していることが分かりました。また取り組んでいる空き家関連業務に対しては、「人員不足」を課題としてあげる人が多数いました。
■空き家所有者からの相談件数が「増えた」と回答した自治体は約半数
実際に空き家取引に取り組む自治体は42.3%でした。また実際に空き家取引を行う自治体に、昨年と比較して、空き家所有者からの相談量について聞くと、約半数が増えたと回答しました。
■空き家所有者からの相談は「売買の相談」が87.0%で最多
空き家所有者からの相談内容は「売買の相談」が87.0%で最多でした。次いで、「解体・除却の相談」、 「空き家管理に関する相談」が続きました。
■2024年4月に開始する「相続登記の申請義務化」に関する相談を受けた自治体は、約2割が「あった」と回答
2024年4月に開始する「相続登記の申請義務化」に関する相談は約2割が「あった」と回答しました。義務化に先立ち、制度の確認をする人が一定数いるようです。
■2023年12月13日に開始した「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」に関する相談を受けた自治体は全体の15%以上
「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」に関して、施行前に空き家所有者から相談を受けた自治体は17.4%でした。
<調査概要>
■不動産会社向け調査
・調査方法:メール配信によるWebアンケート
・調査内容:アットホーム加盟店の「空き家・空き地」の取引等に関する実態・意識調査
・調査期間:2023年9月13日(水)~20日(水)
・調査主体:アットホーム株式会社
・調査対象:全国のアットホーム加盟店
・有効回答数:904サンプル
■自治体向け調査
・調査方法:メール配信によるWebアンケート
・調査内容:各自治体の「空き家・空き地」の利活用等に関する実態・意識調査
・調査期間:2023年9月27日(水)~10月4日(水)
・調査主体:アットホーム株式会社
・調査対象:全国の自治体(1,553自治体) ※空き家対策を行っている担当部課(当社把握部課のみ)
・有効回答数:163サンプル
【「アットホーム 空き家バンク」とは】
国土交通省が推進している空き家・空き地等の流通活性化に向けた取組みに賛同し、アットホームが全国の空き家・空き地や公的不動産(PRE)、地域の情報と消費者ニーズを結びつけることを目的に構築・運営しているサイトです。「アットホーム 空き家バンク」に参画する自治体数は750を超えました。(2023年12月時点)
アットホームは、空き家・空き地の利活用に関心を持つ消費者に、引き続き有益な情報を提供してまいります。
アットホーム 空き家バンク:https://www.akiya-athome.jp/