~現地法人設立で不動産開発を推進~
住友林業株式会社(社長:光吉 敏郎 本社:東京都千代田区)はベトナム、ホーチミン市近郊のバリアブンタウ省ブンタウ市で現地不動産開発会社Kim Oanh Group(会長:Dang Thi Kim Oanh 本社:ホーチミン市)と低層住宅を開発・販売します。住友林業が同国で低層住宅の開発に携わるのは初めてで、本事業に併せて設立する現地法人Sumirin Vietnamを通じて参画予定です※1。Sumirin Vietnamは今後発展が見込まれる同国で不動産開発事業の経験・知見を蓄積し、継続的な事業拡大を目指します。
■開発概要
Sumirin VietnamとKim Oanh Groupが出資する「KS Sustainable Development JSC※2」が主体となり、約20,500㎡の敷地に地上3階建て、販売総戸数118戸の低層住宅を開発します。ブンタウ市に勤務する世帯を対象に、幼稚園や多数の公園・緑地を配置して豊かなコミュニティを形成します。当社は日本国内で培った設計ノウハウを活かし、開発地全体の統一感を醸成するファサードやランドスケープの提案をしています。
住友林業はこれまでホーチミン市で2,439戸の分譲マンション開発に参画しましたが※3、同国での低層住宅開発は初となります。
■エリア概要
バリアブンタウ省はホーチミン市やその近隣省とともに南部重点経済地域に指定され、大ホーチミン経済圏を形成しています。地域経済は底堅く、石油や天然ガスなどの豊富な天然資源と工業団地、物流のハブとなる国際港を有します。2021年の一人当たりGRDP(域内総生産)はホーチミン市を上回り同国1位と成長著しいエリアです。将来はロンタイン新国際空港や高速道路の開発により、更なる発展が見込まれます。
■Kim Oanh Group概要
ベトナム南部で分譲住宅開発を行うデベロッパーで、グループ内の設計、施工、販売、不動産管理機能を通じて幅広く開発を手掛けています。現在開発中の高層分譲住宅で環境認証LEED※4の取得を予定するなど、環境配慮型の不動産開発にも積極的です。
Kim Oanh Groupは「自他共栄」、「コミュニティづくりを通じた価値創出」を理念として掲げています。両社が互いの理念や事業方針に共感し、今回の協業が実現しました。両社は「高品質な住まいの提供」、「ベトナムのカーボンニュートラルへの貢献」を目指し、KS Sustainable Development JSCを通じた長期的な協業を図ります。
■将来の展望
ベトナムは所得増加に伴う若い世代の住宅購入意欲向上、核家族化の進行に伴う世帯数の増加により、今後も高い住宅需要が見込まれます。住友林業は現地法人Sumirin Vietnamを通じて不動産開発事業を拡大し、同国で安心安全かつ高品質の住まいを提供します。また環境負荷の低い建材への代替などで「建てるときのCO2排出量」を、通風や採光の調節等による冷房使用頻度の抑制で「暮らすときのCO2排出量」も削減します。さらに環境認証の取得・環境配慮型開発によるCO2削減などを通じて、ベトナムが目指す2050年のカーボンニュートラルに貢献します。
住友林業グループは森林経営から木材建材の調達・製造、戸建住宅をはじめとした木造建築請負や不動産開発、木質バイオマス発電まで「木」を軸とした事業をグローバルに展開しています。2024年までの中期経営計画「Mission TREEING 2030 Phase1」では基本方針の1つに「グローバル展開の加速」を掲げ、アジアにおける収益基盤の確立を目指しています※5。ベトナムでは2012年から木材や建材の流通・製造事業を展開しており、今後はグループ会社間のシナジーも活かしつつ同国での収益基盤を強化していきます。
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2023年4月17日時点で、会社設立の準備中につき社名は仮称となります。
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2023年4月17日時点で、会社設立の準備中につき社名は仮称となります。
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参考ニュースリリース:https://sfc.jp/information/news/2015/pdf/2015-09-29.pdf
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USGBC(US Green Building Council)が開発及び運用を行っている、建物と敷地利用についての環境性能評価システム。
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以下の参考資料をご参照ください。
■物件概要
所在地: バリアブンタウ省ブンタウ市12区
総戸数(予定): 118戸
敷地面積: 20,498㎡
構造・階数: RC造・3階建て
販売開始(予定): 2023年10月以降
引渡開始(予定): 2024年6月頃
■Kim Oanh Group概要
本社: ホーチミン市ビンタン区
代表者: Dang Thi Kim Oanh
設立: 2008年
沿革: 2008年にKim Oanh Real Estate Joint Stock Companyを設立し不動産仲介業を開始。2009 年に宅地開発会社を設立。2015 年に分譲住宅開発に進出。
<参考資料>
2022年2月、住友林業グループは長期ビジョン「Mission TREEING 2030」を発表しました。この長期ビジョンはSDGs達成の最終年でもある2030年に向けて、当社グループがこれから進んでいくべき方向性や事業方針、あるべき姿を定めたものです。長期ビジョンでは事業方針の1つに「グローバル展開の進化」を掲げ、北米、豪州、欧州、アジアで様々な事業を展開しています。
長期ビジョン「Mission TREEING 2030」達成に向けた第1段階として、2024年までの中期経営計画「Mission TREEING 2030 Phase1」も策定。ベトナム、インドネシア、タイを中心としたアジアにおける収益基盤の確立を通じて「グローバル展開の加速」を目指しています。
長期ビジョンや中期経営計画の内容は以下の動画や特設WEBサイトをご覧ください。
※長期ビジョン動画:https://www.youtube.com/watch?v=2ty-tASVWPk
※長期ビジョン特設WEBサイト:https://sfc.jp/information/vision/
※中期経営計画特設WEBサイト:https://sfc.jp/information/vision/mid-term/