工事現場での廃プラ・廃棄量削減と資源の循環プロセスを構築
当社が手掛けるマンションのリフォーム工事の年間受託件数は、全国で約3,500件、首都圏で約2,000件※1にのぼります。リフォーム工事の際にマンション共用部を保護する養生シートは、プラスチック製のブルーシートが一般的で、当社では首都圏の工事現場だけでも、年間約1,000㎥(4tトラックでおよそ160台分)※2の使用済み養生シートを廃棄しています。
これらの課題を解決するため、当社では、オフィスビルなどから排出されたタイルカーペットを再資源化して製造された養生シートを導入します。この養生シートは、使用後に回収・クリーニングを経て、繰り返し使用できるほか、劣化したものは、再び樹脂化することで新たなシートへ再生されます。これにより、廃棄量の削減のほか、従来のブルーシート使用時に比べ、CO2排出量の約57%※3削減を可能にします。
また、環境面だけでなく、やぶれにくく、雨の日でも滑りにくいなど、耐久性や安全性にも優れます。共用廊下の床などにも馴染む色合いで、工事中でもマンションの美観を維持します。
大京穴吹不動産では、今後も環境に配慮した事業を推進し、サステナブルな社会の形成に貢献してまいります。
※1 2021年3月期実績
※2 当社調べ。リフォーム工事現場で約50m、年間2,000現場で使用した場合。
※3 当社調べ。5回繰り返し使用した場合。
- 1.養生シートの循環プロセスについて
今回の取り組みで導入する養生シートは、再生樹脂リサイクルの独自技術を持つ株式会社リファインバースが開発したもので、オフィスビルなどの内装工事現場から回収した廃棄予定のタイルカーペットを再生樹脂化して製造されます。完成したシートは、その子会社で産業廃棄物の収集・運搬を行う株式会社ジーエムエスにて当社の工事現場まで配送され、マンション共用部へ敷設します。工事完了後の使用済みシートは、ジーエムエスにて工事現場から排出される廃棄物とあわせて回収され、クリーニングを経て、他の工事現場でリユースできるようになります。また、品質が劣化したシートは、再び樹脂化され、新しいシートへとリサイクルされます。
耐久性に優れた樹脂製のシートは、これまでもありましたが、重くてかさばるなど実用面で課題があり、あまり普及しませんでした。新しい循環プロセスはこれらの課題を解決するとともに、環境負荷低減にもつながります。
■リファインバース株式会社
再資源化の独自技術を持つベンチャー企業。使用済みカーペットタイル、自動車エアバッグ、廃漁網のリサイクルなど幅広い領域で事業を展開し、廃棄物処理上の課題解決に取り組む。
URL | https://www.r-inverse.com/company/ |
■株式会社ジーエムエス
リファインバースグループ。オフィス、商業施設、住宅のリニューアル工事に特化した産業廃棄物の収集運搬・処分事業を行う。
URL | https://gms-riv.com/company/outline.html |
- 2.養生シートのリユース・リサイクルの効果について
今回導入する養生シートは、平均5回ほど繰り返し使用することができます。従来のブルーシートを毎回使い捨てた場合と比べ、シートの製造、輸送、廃棄にかかるCO2排出量を約57%削減できます。また、廃棄量の観点では、一つの工事現場あたり約50mのシート、年間2,000現場(首都圏における当社の年間リフォーム数)で使用した場合、約1,000㎥(4tトラックおよそ160台分)の廃棄物を削減できる計算になります。
- 3.大京穴吹不動産について
全国を網羅する店舗ネットワークを生かし、不動産の売却、購入、賃貸など、“総合不動産流通事業”を展開しています。
リフォーム事業においては、マンションにおけるグループの総合力で培ってきたノウハウと豊富な経験を生かし、設備交換からフルリフォームまで年間約3,500件、累計約81,000件のリフォーム実績を誇ります。「安心と品質」を第一に、プランナーがプランニングから施工・引渡し時まで一貫して担当するなど、お客さまに安心してリフォームをご検討・実施いただける環境をお届けしています。
「大京のリフォーム」ウェブサイト | https://l-reform.jp |
- 会社概要
会社名 | 株式会社大京穴吹不動産 |
所在地 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-19-18 オリックス千駄ヶ谷ビル |
代表者 | 代表取締役社長 森本 秀樹 |
事業内容 | 不動産売買・賃貸事業、リノベーション事業、リフォーム・インテリア事業 |
URL | https://www.daikyo-anabuki.co.jp |
※大京穴吹不動産はオリックスグループです。