YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 秀充)は、経済産業省が主催する「製品安全対策優良企業表彰(PSアワード)」において、「製品安全対策ゴールド企業」の認定から5年ごとに実施されるフォローアップ審査により、取り組みの継続・発展が認められ、認定継続となりましたのでお知らせします。
YKK APは、経済産業省が企業や団体の製品安全に関する優れた取り組みを表彰する「製品安全対策優良企業表彰(PSアワード)」の大企業製造・輸入事業者部門において、2010年度・2014年度・2017年度の3度、最上位賞である「経済産業大臣賞」を受賞し、2017年11月から「製品安全対策ゴールド企業」に認定されています。この認定は、「製品安全対策ゴールド企業」としての取り組みが維持できているか確認するため、5年経過ごとに審査委員会によるフォローアップ審査が行われます。
この度フォローアップ審査の結果、これまでの取り組みを継続・発展させつつ、より高いレベルでの製品安全実現に向けた新しい取り組みが認められ、「製品安全対策ゴールド企業」としての認定を継続することとなりました。
YKK APは、これからも製品安全への取り組みを続け、お客様に安心してご使用いただける商品・サービスの提供に努めてまいります。
<評価いただいた取り組み>
●価値検証センターにおける「生活者検証」と「実環境検証」
製品化の過程や使用中に想定される様々なリスクについて、甚大化する自然災害を想定した「実環境検証」による検証・基準作成や、生活現場を重視した「生活者検証」を引き続き推進しています。
今回は特に、コロナ禍においてお客様宅への訪問が困難な中でも「オンラインお宅訪問」といった工夫により、「生活者検証」を推進している点が評価されました。また、「価値検証センター」をはじめとする自社施設について、業界内外の他社に向けて紹介および来訪の呼びかけを行い、共に製品安全の推進を図っていこうとする姿勢も評価されました。
●ノウハウの伝承
設計ノウハウを若手社員に伝承するため、ベテラン社員の経験や知見、技術力を確実に伝承する取り組みを行っています。
若手社員を対象にした教育の中で、物事の本質を捉え、リスクコントロールする知識を身に付けることを目的に実施している「気付き能力開発」が評価されました。この中で行われている、過去のトラブルにおける要因を一度上位概念化してから、下位の要因を幅広く捉えて水平展開している手法が特に評価されました。
また、取り扱い業者への技術支援や不具合対応を行う「フィールドエンジニア」を全国の支社に配置し、現場情報を取得して開発へのフィードバックを継続している点や、「フィールドエンジニア」の対応力・技術力強化を目指した社内資格制度を導入・運用している点も評価されました。
●様々な対象に向けた情報提供
組立事業者、施工事業者など、様々な対象に向けた冊子や動画などのマニュアルを作成し提供しています。生活者向けには、実際に使用する人の視点で情報を整理したガイドブックや、分かりやすい動画マニュアルの提供も行っています。
今回は、建材の操作・作業の頻度に応じてリスクの高低を評価したうえで、生活者の視点で取り扱い説明書の伝達内容を改善している点が改めて評価されました。また、子どもが窓やドアなどを使用する際に発生する事故を未然に防ぐため、子どもに人気のキャラクター「うんこ先生」を起用したドリルやオンラインゲームを使った注意喚起の取り組みを行っている点が評価されました。
<参考資料>
◆YKK AP製品安全基本方針
https://www.ykkap.co.jp/company/jp/sustainability/safety/
◆「第11回製品安全対策優良企業表彰(PSアワード)2017」 経済産業大臣賞 受賞時のリリース
https://www.ykkap.co.jp/company/info/news/20171116
◆製品安全対策優良企業表彰(PSアワード)とは
製品安全に積極的に取り組んでいる製造事業者、輸入事業者、小売販売事業者、各種団体をそれぞれ企業単位で広く公募し、厳正な審査の上で、「製品安全対策優良企業」として表彰する制度です。製品安全対策が顕著に優れているとともに、客観的な評価をもとに自社の取り組みを意欲的に改善し、継続的に本表彰制度の審査を受け、経済産業大臣賞または金賞を計3度受賞した企業を「製品安全対策ゴールド企業」と認定しています。
https://www.meti.go.jp/product_safety/ps-award/
※上記サイト内の「第16回PSアワード 令和4年度製品安全対策優良企業表彰制度」表彰式アーカイブ配信の中で、「YKK APの製品安全への取り組み」についての講演(2時間25分頃~)をご覧いただくことができます。