-4人に3人が価格を前に購入をためらう一方、10年後の価格上昇を見込む声は過半数-
分譲マンション購入・売却検討者33万人を有する不動産のセカンドオピニオンサイト「住まいサーフィン」(https://www.sumai-surfin.com/ 運営:スタイルアクト株式会社 東京都中央区・代表取締役:沖有人)は、今回で73回目となるマンション購入検討者の定例意識調査を行いました。

本調査は、自社Webサイト「住まいサーフィン」の登録会員33万人のうち、 直近3か月間に新築マンションの販売センターに行った経験がある人のみを対象とし、マンション購入に対するアンケートを実施しています。
当社ではマンション購入検討者の心理動向を四半期単位で時系列比較しています。一部調査結果については、購入希望エリアを「東京23区」と「その他」へ分けた詳細も公表しています。(第1回は2008年4月、今回で73回目)
■■ 要旨 ■■
☑「価格が高すぎる」72.3%——4人に3人近くが価格の壁に直面
☑買い時感33.0%と直近1年で最低水準に——買い時DIは前回比▲15.5ポイントの急落
☑金利上昇で約3人に1人が購入意欲「減った」——変動金利上昇を97.3%が覚悟
☑それでも「10年後は上がる」が過半数——潜在需要は静かに積み上がる
■■ マンション購入に対する意識調査概要 ■■
【調査対象】
自社Webインターネットサイト「住まいサーフィン」の登録会員33万人のうち、 直近3か月間に新築マンションの販売センターに行った経験がある人
【調査期間と回収サンプル数】
第65回2024年4月5日~4月10日(245件) 第66回2024年7月5日~7月15日(188件)
第67回2024年10月7日~10月15日(212件) 第68回2025年1月10日~1月21日(184件)
第69回2025年4月1日~4月9日(236件) 第70回2025年7月3日~7月7日(223件)
第71回2025年10月2日~10月5日(234件) 第72回2026年1月7日~1月12日(225件)
第73回2026年4月1日~4月6日(224件)
【調査地域】 全国
【調査方法】 自社Webサイト「住まいサーフィン( https://www.sumai-surfin.com/ )」
■■ マンション購入に対する意識調査結果 ■■
本調査の結果、マンション購入を検討する生活者の間で先行きへの不安と将来への期待が同時に存在していることが浮き彫りになりました。
現在の分譲マンション価格について、「購入をためらうほど高い」もしくは「あきらめるほど高い」と感じると回答した割合は72.3%にのぼりました。4人に3人近くが、価格を前に足踏みを余儀なくされている実態が浮き彫りになっています。この感覚は一時的なものではなく、都市部を中心に続く新築・中古マンション価格の高騰が、購入意欲の前に高くそびえる壁として定着しつつあります。「いつかは買いたい」という意志を持ちながら、価格という現実の前に踏み出せない層が着実に積み上がっている状況です。
そこへ追い打ちとなっているのが、住宅ローン金利の上昇です。2024年3月に日本銀行がマイナス金利政策を解除して以降、住宅ローン金利の引き上げが段階的に続く中、購入意欲が「減った」「やや減った」と回答した割合は31.3%に達しました。約3人に1人が金利上昇を理由に購入を躊躇する状況となっています。
「今後、変動金利は上昇する」と見込む回答者は97.3%にのぼり、ほぼ全員が追加利上げを既定路線として受け止めていることが明らかになりました。価格の高止まりに加え、ローン返済額の増加という将来リスクまで視野に入れれば、購入に踏み切れない理由はさらに積み上がっていくばかりです。住宅取得環境の厳しさは、数字が示す以上に深刻と言えるかもしれません。
こうした価格の重圧と金利上昇を背景に、「買い時」と回答した層(「買い時」+「やや買い時」の合計)は33.0%となりました。2025年7月に記録した44.8%をピークに下落基調が続き、直近1年間で最も低い水準へと落ち込んでいます。
市場の強弱感を示す買い時DI(※)は9.8ポイントとなり、前回調査の25.3ポイントから15.5ポイントもの急落となりました。「高い価格にはそろそろ慣れてきた」と感じ始めていた購入検討者が、そこへ金利上昇という追加コストへの警戒感が重なったことで、改めて踏み出せなくなったという心理的な揺り戻しが、この急落の背景にあると読み取れます。
一方で、将来の価格見通しについては強気な姿勢が際立っており、「10年後にマンション価格は上がると思う」と回答した割合は56.3%と、引き続き過半数を維持しました。 背景には、国内インフレの継続や海外情勢を受けた建築資材・エネルギーコストの上昇があります。供給サイドのコスト増がマンション価格を下支えするという見方が、購入検討者の間でも広く共有されつつあります。加えて、都市部への人口集中や再開発の継続など、多角的な需要要因が価格上昇を見込む根拠として意識されていると考えられます。「今は手が届かないが、待てばさらに高くなる」という、いわば「乗り遅れる」焦りが、購入を先送りしながらも市場を注視し続ける層の間に広く浸透していることがうかがえます。
※買い時DI(diffusion index)の算出方法:(「買い時」回答割合+「やや買い時」回答割合)-(「あまり買い時ではない」回答割合+「買い時ではない」回答割合)
■■調査結果詳細 ■■
図1:現在の価格について

図2:金利上昇による購入意欲の変化

図3:買い時感の推移

図4:今後のマンション価格について

この調査結果の詳細は、住まいサーフィンでもご覧いただけます。
https://www.sumai-surfin.com/bigdata-analysis/enquete-result/id25_73.php

住まいサーフィン サイト概要
マンションの適正価格や資産価値を判断するための価格情報サイト。2004年より会員制に移行し、マンションの売買をする時に知りたい情報を”見える化”、購入・売却検討者が知ることが難しかった不動産情報を提供し、持ち家取得を後押ししている。マンションの査定価格・相場情報と会員の物件評価・デベロッパー評価などの豊富なコンテンツを持つ。中古マンション、賃貸物件データなどの不動産事例2億件以上を保有し、会員数は33万人(2026年4月時点)を超える業界最大級の不動産ビッグデータカンパニーとして、不動産情報を調査・分析するスタイルアクト株式会社が運営している。

スタイルアクト株式会社代表 沖有人
1988年、慶應義塾大学経済学部卒業後、監査法人系・不動産系のコンサルティング会社を経て、1998年に現スタイルアクトを設立。マンションの資産性を物件毎に明らかにする「住まいサーフィン」は33万人以上の会員を擁する。日本最大級の不動産ビッグデータを分析したエビデンスで調査・コンサルティングを得意とし、Youtubeの総再生回数は800万を超える。主な著書に『マンションは10年で買い替えなさい』(朝日新聞出版、2026年)、『マンションは学区で選びなさい』 (小学館新書、2017年)、など著書多数。
