不動産関連サービスを開発する株式会社 TERASS(東京都港区、代表取締役:江口亮介)は、このたびシリーズBラウンドにおいて新規に10億円の資金調達を実施したことを発表いたします。
本資金調達により、個⼈の不動産エージェントがより効率的かつ自由に働く環境をつくることで、住宅売買検討者への高付加価値のサービス提供を促進。誰もがより自由に安心して不動産売買取引ができる世界を実現し、日本の住宅流通の活性化と住宅ストックの価値向上に貢献していきます。
左から井上利勉(CAO)、江口亮介(代表取締役社長)、高坂昌行(CTO)
- シリーズBラウンドで総額10億円の資金調達を実施
グロービス・キャピタルパートナーズ、SBIインベストメントを共同リードインベスターとし、同2社に加えシリーズAラウンドに続くフォローオンとなるインキュベイトファンド、三菱UFJキャピタル、また新たにスタートアップスタジオcomboの5社を引受先とした第三者割当増資により、シリーズBラウンドで総額10億円の資金調達を実施いたしました。
これにより、Terassのこれまでの資金調達の累計額は13.2億円となります。
▼資金調達の目的
このたびの資金調達により以下を強化し、規模拡大による不動産エージェントのさらなる業務効率化に加え、住宅売買検討者により高い付加価値を提供することを目指します。
- 不動産エージェント数拡大とサポート体制の強化
- 住宅売買検討者に高い付加価値を提供するプロダクト開発
- 売却や住宅ローン周辺領域への取り組み拡大
- 日本の住宅流通の活性化に向け、不動産DXで働き方から変革
米国ではeXp Realtyなどが急成長している、不動産エージェントがテクノロジーによる支援を受けリモートで活動する不動産仲介会社の新形態「クラウドブローカレッジ」。Terassは、日本ならではの商慣習や消費者のニーズに合わせた日本初の「クラウドブローカレッジ」として、今後2025年3月末までに不動産エージェント2000人が参画する国内最大級の不動産仲介組織となることを目指します。
より多くの優秀なエージェントがより効率的かつ自由に働く環境をつくることで、誰もがより自由に安心して不動産売買取引ができる世界を実現し、日本の住宅流通の活性化と住宅ストックの価値向上に貢献していきます。
▼Terassが不動産取引を進化させるプロセス
- 合格率5%の狭き門ながら、1年でエージェント数・取扱高は6倍に
Terassに参画する不動産エージェントは高いプロ意識、ITリテラシー、自律性などをもとにした厳しい選考基準で選ばれています。
そのため合格率は5%という狭き門ですが、自由な働き方や75%という業界最高水準のコミッション率、テクノロジーを駆使したリモートでの充実したサポートといった魅力から参画人数は日々増加し、1年で約6倍に成長。7月27日時点で約220名となりました。
参画する不動産エージェント数の増加に伴い、四半期の取扱高も1年で約6倍の約90億円に成長。年収1億円のトップ不動産エージェントなどの事例も増えたことや、不動産売買でも電子契約が可能となったことによる働き方の変化から優秀な不動産エージェントからの注目がいっそう高まり、現在では月間600件以上の参画のお問い合わせをいただいています。
▼Terassの参画不動産エージェント数(累計)
▼Terassの四半期取扱高
▼成長の背景
Terassの急成長の背景には、下記のような市場の変化があります。
- 中古住宅取引の活発化
- 個人発信や個人ビジネスの増加(SNSやフリーランス)
- 今年5月の宅建業法改正による電子契約の本格スタート
2021年に閣議決定された住生活基本計画をはじめ政府も注力する中古住宅市場は、2016年には首都圏で中古が新築の取引数を上回る※1などまさに成長の只中にあり、選択肢の多様化とともに流通の土台となる不動産仲介業の重要度が増しています。
また、企業や組織ではなく個人が気軽に発信できるようになった時代変化も成長要因となっています。Terassでは、YouTubeチャンネル登録数が9000人を超える水智崚さんをはじめ、不動産サイトへの広告出稿などの既存の集客手法に頼らずにSNSなどから顧客を獲得する不動産エージェントが増えています。
さらに、今年5月には宅建業法が改正され、完全な不動産売買契約の電子化が実現できるようになりました。いっそう店舗や出勤の必要がなくなり、自由な働き方が実現しやすい環境となっています。
- 投資家のコメント
グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社
代表パートナー 今野穣氏 シニアアソシエイト 磯田将太氏
1年半前の初回投資に続き、本ラウンドでもリード投資家として参画させて頂きました。
この間、驚くほど高い成長率を誇ってきたのも、業界の構造的課題の受け皿になっていた働き手個々人のエンパワメントにとどまらず、消費者の不動産売却/購買体験の向上まで実現し、さらにそれをソフトウェアで支えるTerassエコシステムを構築できたからであり、Terassチームの高い戦略性や実行力は目を見張るものでした。
この先成長を更に加速させ、より多くの方々の共感を得て、産業のリーダーとなって行く姿を期待しています。
SBIインベストメント株式会社
マネジャー 山崎卓郎氏
昨今DX化が様々な産業で促進される中、不動産業界はその産業規模と比較するとまだまだ改革すべき余地は大きいと考えております。
Terass社は、江口社長をはじめとする経営陣それぞれの強みが組み合わさることで、不動産仲介に関わる方々がより豊かに生きられるためのツールを提供することができており、そのビジョンと実行力には強く共感しております。
Terass社が日本の豊かさに貢献する企業へと成長していくことに大きな期待を寄せ、弊社も微力ながら支援させて頂きます。
インキュベイトファンド株式会社
代表パートナー 村田祐介氏
TerassがシリーズBに到達です。私達からもフォローオンさせて頂き、創業時から3回目の出資をさせて頂きました。
業績もプロダクトもチームも昨年のシリーズA時の想定以上に大きく成長し、不動産業界の中でも注目される存在になってきたと思います。強い不動産エージェント集団として、またエージェントから強く支持されるプラットフォーマーとして、大きく業界構造を変えるチャレンジを共にやり遂げていきましょう。
三菱UFJキャピタル株式会社
投資第一部 次長 山本弘樹氏
前回投資以降の圧倒的な事業成長とそれを実現してきたTerassの経営陣・従業員・エージェントの皆様の熱い想いに打たれ、追加投資させていただきました。Terassは、 エージェントの方々に働きやすい環境を提供することで住宅を売買したい方々にとっても魅力的な体験を提供し、それによって当社も成長できるという、まさに三方良しのビジネスモデルの企業です。今後も不動産売買に関わる多くの方々を幸せにしつつ、日本を代表する不動産テック企業へ躍進されることを祈念しています。
combo
代表取締役 中村洋基氏
Terassは大きく成長すると考えます。マンガ「正直不動産」がヒットしているように、不動産業界は複雑なルールに囲まれており、Terassの思想は、良い面はそのままに「負」をアップデートし、社会をよりよく変革する「働き方改革」を目指しているビジョナリーな事業だからです。comboは未来の社会実装をハンズオンでお手伝いするスタートアップスタジオです。ぜひ支援したいと思い、ジョインしました。江口さんの口からは次から次へと不動産の新事業アイデアが飛び出し、業界への愛がひしひしと伝わります。
- 不動産エージェント、エンジニア、エージェントアドバイザーを募集中
Terassでは現在、さらなる成長に向け不動産エージェント、エンジニア、エージェントアドバイザーを積極的に募集しています。ご興味のある方は、ぜひお気軽にこちらからご応募ください。
▼募集中の職種
※1
首都圏新築分譲マンション市場動向/不動産経済研究所
https://www.fudousankeizai.co.jp/mansion
首都圏不動産流通市場の動向/東日本不動産流通機構
http://www.reins.or.jp/library/
- 株式会社TERASSについて
TerassはDXで不動産売買体験を進化させ、家を買う⼈、売る⼈、働く⼈すべての個⼈をエンパワーメントするテクノロジー企業です。2019年4⽉に代表江⼝亮介により設⽴、優秀な不動産エージェントを仲介業務のDXで⽀援する「Terass Agent」事業を立ち上げ、2020年6⽉には優秀な不動産エージェントから提案が受けられる不動産サイト「Terass Offer(旧Agently)」をリリース。
いいエージェントといい不動産取引ができる人を増やすことを⽬指しています。