螺旋階段を起点とした空間構成と、大切な応接セットを未来へつなぐ「時を重ねるデザイン」が高評価

「人の物語をつくる喜び。暮らしをつくる責任。」をコンセプトに、増改築リフォームの設計・施工・アフターメンテナンスを手がける、株式会社ナサホーム(本社:大阪市北区、代表取締役:江川貴志)は、一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会(JERCO)が主催する「ジェルコリフォームコンテスト2025」デザイン部門において、全国優秀賞を受賞いたしました。受賞作品『「大切なモノ」を生き返らせる家づくり』は、築44年のテナントビル上層階を住居へとコンバージョンしたリフォーム事例です。既存の螺旋階段を活かした大胆な空間設計と、施主様の祖母が長年大切にされてきた応接セットを住まいの中心に据えたストーリー性のあるデザインが高く評価されました。

■受賞作品の背景
【空き家となっていた祖母のビルを、「大人が心から寛げる住まい」へ】
本プロジェクトは、施主様が所有されていたテナントビルの6・7階(メゾネット)部分への移住に伴う全面改装です。長年空き家となっていたことで老朽化が進んでいましたが、「祖母が大切にしていた応接セットを、これからも使い続けたい」「日常の中でゆったりと過ごせる、大人のための住まいにしたい」という想いが、住まいづくりの原点となりました。単なる改修ではなく、“記憶を受け継ぐ住まい”として再生すること。その想いをかたちにするため、丁寧な対話を重ねながらリフォーム計画を進めました。
■設計のポイント
【既存の魅力を引き出す「螺旋階段」と、余白を楽しむ「ロビー空間」】
リノベーションを担当した当社の羽田武大、瓜生拓矢、坂元明子は、建物の象徴でもあった螺旋階段を住まいの中心に据え、水廻りの配置を再構築。限られた床面積の中でも、浴室や洗面スペースのゆとりを確保し、快適な生活動線を実現しました。また、住まいの印象を大きく左右する玄関には、あえて“余白”を大切にしたロビー空間を設計。祖母の代から受け継がれてきたクラシックな応接セットを主役として配置し、グレーを基調としたシンプルモダンな空間の中に、家族の歴史が自然と溶け込む設えとしました。
時間の経過とともに価値を深めていく──そんな「時を重ねるデザイン」が、この住まいの大きな特徴です。


■審査員による評価
審査では、
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メゾネット特有の螺旋階段をプランニングの核とし、ガラス引き戸によって上下階の一体感を高めた空間構成
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思い出の品を住まいの中心に据えることで、ゆとりある暮らしの情景が自然と想起される点
などが評価され、「住まい手の人生に寄り添う、完成度の高いリフォーム事例」として高い評価をいただきました。

■一般社団法人 日本住宅リフォーム産業協会(JERCO)について
一般社団法人 日本住宅リフォーム産業協会(Japan Extension Remodeling Conference Organization/通称:ジェルコ)は、1983年10月に設立された、日本で初めての「リフォーム関連企業」による全国組織です。長年にわたり、安心で質の高いリフォームの普及と、業界全体の健全な発展を目指して活動を続けています。
▶公式サイト:https://www.jerco.or.jp/
■株式会社ナサホームについて
株式会社ナサホームは、創業以来「快適で幸福な住空間の創造提供」をミッションに、関西・関東・中京エリアを中心にリフォーム事業を展開しております。今回の受賞を励みに、これからも住まいが本来持つ価値と、そこに息づく想いを大切にしながら、一人ひとりの暮らしに寄り添った住まいづくりを続けてまいります。
【会社概要】
会社名 :株式会社ナサホーム
本社所在地 :大阪府大阪市北区角田町8-1 大阪梅田ツインタワーズ・ノース17階
代表取締役 :江川 貴志
事業内容 :増改築リフォームの設計・施工・アフターメンテナンス
ウェブサイト:https://nasahome.co.jp/