グリーンアルミ原材料の安定供給体制を強化し、脱炭素化・循環型社会を実現
YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:魚津 彰)は、12月19日、ブラジルのアルミ二ウム製錬事業会社アルブラス社に49%出資する日本アマゾンアルミ二ウム株式会社(本社:東京都中央区、社長:岡田 俊郎、以下、NAAC)の株式のうち、住友化学株式会社(本社:東京都中央区、社長:岩田 圭一)が保有する株式の全部を譲受しました。 また、NAACの第三者割当増資を引き受け、これによりYKK APのNAACへの出資比率は2.02%から6.31%に上昇し、アルブラス社で生産されるアルミ地金の取引数量が約2倍に増加する見込みです。
NAACは、1977年にアマゾンアルミ・プロジェクト(※1)への日本側投資会社として設立され、出資するアルブラス社は、アマゾン地域の再生可能エネルギーを活用したアルミ製錬を行っており、製造時のCO2排出量を抑制した「グリーンアルミ原材料」を安定的に製造しています。
近年、CO2削減や脱炭素社会の実現に向けた取り組みの必要性から、グリーンアルミ原材料への需要は世界的に拡大する一方、安定した調達が企業にとって重要な課題となっています。YKK APでは、建築用のサッシ、カーテンウォール、エクステリア、および産業製品などの商品で使用するアルミニウムを、日本国内で年間合計約14万トン使用しています。今回の増資を通じて、アルブラス社からのグリーンアルミ原材料の購入数量を増加させ、安定供給体制を強化することで、自社のサプライチェーンにおけるグリーンアルミの比率を高め、環境負荷の低減に貢献します。
YKK APは、2023年に策定したビジョン「Evolution 2030」の方針の一つとして、「地球環境への貢献」を掲げています。今後も、脱炭素化・循環型社会実現に向けた取り組みを強化し、持続可能な社会の実現に積極的に貢献していきます。
※1︓ブラジルのアマゾン地域に豊富に賦存するボーキサイトおよびアマゾン⽔系の⽔⼒発電を利⽤して、アルミナ精製とアルミニウム製錬の一貫工場を建設、操業する日本とブラジルの経済協力資源プロジェクト