木造建築企業として、2016年から通算6度目の獲得
株式会社AQ Group(本社:埼玉県さいたま市西区、代表取締役社長:宮沢 俊哉)の純木造8階建て本社ビルがこのほど、一般社団法人日本ウッドデザイン協会が開催している「ウッドデザイン賞2024」を受賞しました。AQ Groupとしては2016年(審査員特別賞)、2018年の3作品同時受賞、2019年(林野庁長官賞)に続く通算6度目の受賞です。今回受賞した作品は2024年3月に完成した日本初、純木造8階建て本社ビル。「コンクールジャングルを森に変える」というスローガンを掲げているAQ Groupの中大規模木造建築が、第三者機関から高く評価されました。
「普及型」、「木造建築の可能性へのチャレンジ」が高評価
ウッドデザイン賞は通算6度目の受賞
ウッドデザイン賞は、木を使って様々な社会課題を解決するモノ・コトを表彰し、国内外に発信するための顕彰制度。10回目の開催となる今回は366点の作品が集まりました。「都市部にも建築可能」、「経済性が高い」、「地域の工務店や中小ゼネコンが施工可能」という“普及型”であり、木の温もり感じるデザイン性とともに耐火性や耐震性も確保した建築物であることなど、“木造建築の可能性へのチャレンジ”も高く評価されました。
■ウッドデザイン賞2024 赤池学審査委員長による総評
ウッドデザイン賞も創設以来、10回目の記念すべき開催となった。今年はデザインクオリティが各段にあがっており、非常に高いレベルの作品 が揃ったと嬉しく感じている。建築・空間分野では中大規模の建築のほか、リノベーションや低層マンションの木造・木質化など街づくりと ウッドデザインの接点を見出だす作品が目を引いた。プロダクツ分野も、樹種ごとの木の特徴を活かしたデザインの優れた作品などが見られた。 コミュニケーション分野では森林組合、製材事業者、地元工務店等がバリューチェーンを構築した活動が活発化するなど、ウッドデザイン賞が 目指してきた方向性が、明確に形になってきた。木材利用の様々な可能性が深く感じられた、素晴らしい10回目のウッドデザイン賞であった。
■ウッドデザイン賞2024 日本初、純木造8階建て本社ビル
住所:埼玉県さいたま市西区三橋五丁目976番地1
構法:木造軸組工法による耐震構造
面積:延床面積 6,076.52㎡、建築面積909.41㎡、
施工面積:6,165.95㎡(吹抜含)
高さ:最高高さ 30.93m、基準階 階高 3.8m
用途:事務所
新社屋木材使用量:1,695㎥ (国産材率:36.6% )
※日本初
①純木造8階建の耐震工法(免振装置を使わない)
②構造体を木のあらわしで使用している面積割合
③工期最短:6,000㎡超えの純木造で17ヵ月
④価格最小:これまでの木造ビル建設費の1/2の費用(坪145万円)
AQ Group調べ
純木造中規模建築物普及における課題は「耐震性能」、「耐火性能」 、「コスト高」、「施工体制」などでした。AQ Group本社ビルは、長年にわたる戸建て木造住宅事業で培った「材料+生産システム+施工システム」を川上から川下まで徹底活用。さらにAQ Groupの技術力、構想力をプラスしたことで、低層住宅のメインプレイヤーである中小ゼネコンや地域の工務店でも圧倒的なコストパフォーマンスで建設が可能に。数多くの課題をクリアした上で、純木造8階建ての本社ビルが完成しました。AQ Group本社ビルは「純木造、中大規模建築物の普及型プロトタイプ」の実証実験でもあります。
■これまでのウッドデザイン賞受賞歴