木曜日, 10月 31, 2024
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グッドデザイン賞 受賞「ASTILE学芸大学」

高度な構造計算を用いた配棟計画で住環境を向上

 株式会社アスコット(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中林毅)は、当社が開発した「ASTILE学芸大学」が2024年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しましたのでお知らせします。アスコットとの物件として通算17件目の受賞となります。

◤計画背景と課題

 本計画は世田谷区の駒沢通りに面した、開口が狭く奥行きの深い敷地に計画された23戸の賃貸集合住宅です。計画地の奥側(南側)は穏やかな低層住宅街が拡がっており、また東側隣地は登録有形文化財である木造住宅とその豊かな庭が面しています。このように、視距離と眺望が期待できる敷地ポテンシャルがあるものの、収益性の最大化(容積の最大確保)の観点から導かれる通常の計画とした場合、隣地いっぱいの閉鎖的な住戸計画に陥りやすく、より良好な住環境を確保するためには一歩踏み込んだアイディアが必要でした。

◤収益性と居住性を両立する新たな開発手法の提案

 この敷地特性を活かすべく新たな計画手法を模索した結果、ここでは高度な構造計算手法である「限界耐力計算」を用いて壁式構造の法的な階数制限を適用外としつつ、当初計画の5階から6階に増すことで容積を最大限確保しながら周囲に空地を確保し、各住戸からの視距離と眺望を享受できる計画としました。 

 限界耐力計算の活用が単に高層・高容積を目的としたものではなく、都市型集合住宅において収益性と居住性を両立させるための有効な手法となっている点などが評価され、グッドデザイン賞の受賞につながりました。 

 私たちは今後も、敷地特性を最大限活かした物件開発を通じて、社会的な課題の解決に向けて提案性のある取り組みを推進して参ります。

[審査委員評価コメント]

 集合住宅は、とかく「商品」として扱われやすく、南面住戸、角部屋、部屋数、あるいは設備スペックといった数少ないパラメータで計画されることが多い。このような実情に対してこの作品は、隣地との適切な距離感や周辺の豊かな景観や緑地への眺望など、街の持つ多面的な魅力と積極的な関係性を築いていくことに誠実に取り組んでいる点が何よりも素晴らしい。このような設計姿勢は、街に住むという実感と喜びとを居住者にもたらしてくれることだろう。このような視点がもっと広く共有されていけば、日本の集合住宅も大きく変わっていきそうだ。

◤株式会社アスコットについて

 アスコットは、創業以来20年以上にわたり培ってきた品質に優れた物件開発力とデザイン性、そして国内外のネットワークを活用し、グローバル・スタンダードのライフスタイルに合わせた上質な不動産サービスの提供を目指す不動産価値創造のプロフェッショナル集団です。

所在地 :東京都渋谷区神宮前3-1-30 Daiwa青山ビル5F

設立 :1999年4月

代表者 :代表取締役社長 中林 毅

資本金 :10,867百万円

事業内容:

・不動産開発事業(マンション、オフィス、商業施設、物流施設等)

・不動産賃貸事業(バリューアップ含む)

・不動産ファンド事業

・その他、各種不動産に対する投資、賃貸管理、仲介等

主要株主:

・中国平安保険グループ

・SBIホールディングス株式会社

公式サイト:ascotcorp.co.jp

公式YouTubeチャンネル:youtube.com/@user-to5rq4ty7d

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