<本調査に関して>
株式会社MEMOCO(本社:東京都渋谷区、代表:熊田 貴行)は、同社が品質管理および記事制作を請け負うゼロリノベと合同で持ち家購入者の男女121名を対象に、「持ち家購入者を対象にしたライフスタイルに関する実態」についてのアンケート調査を実施しました。
調査概要
調査概要:「持ち家購入者を対象にしたライフスタイルに関する実態」についてのアンケート調査
調査期間:2024年7月7日(日)〜7月26日(金)
調査方法:インターネット調査(クラウドソーシングサービス)
調査人数:121人
調査対象:男性47人、女性74人
回答者に関して
まずは回答者の年代と男女の割合に関してご紹介します。
回答者の年代
20代:約14%
30代:約39%
40代:約31%
50代:約13%
60代以上:約3%
回答者の性別
男性:約39%
女性:約61%
持ち家の購入した時期と購入価格について
回答者が持ち家を購入した時期と購入価格について聞いてみました。
購入時期について
6ヶ月以内:約7%
1年以内:約11%
1年半以内:約4%
2年以内:約10%
2年半以内:約5%
3年以内:約63%
購入価格について
1000万円台以下:約7%
2000万円台:約27%
3000万円台:約30%
4000万円台:約25%
5000万円台:約4%
6000万円以上:約7%
今回の調査は3年以内に物件を購入している人が対象。価格帯としては2000〜4000万円台が一番大きなボリュームゾーンとなりました。では、回答者たちはどのように持ち家となる物件を選んでいるのでしょうか。また、選ぶ時の基準はどのように移り変わっていったのでしょうか。次からは回答者たちの持ち家を選ぶ時の基準を「選んでいる最中」と「購入時」の2つのタイミングについて、聞いてみました。
選び始めの時期と購入時の「エリア」の優先度について
持ち家として購入する物件を選び始めたタイミングと購入時で、「エリア」がどの程度の優先度だったのかを聞いてみました。なお、「エリア」以外の3つの選択肢は「駅からの距離」「予算」「広さ」です。
選び始めの「エリア」の優先度
1番目:約41%
2番目:約34%
3番目:約12%
4番目:約12%
当てはまらない:約1%
購入時の「エリア」の優先度
1番目:約42%
2番目:約32%
3番目:約12%
4番目:約13%
当てはまらない:約1%
エリアに関する優先度については、選び始めと購入時とで変動は見られませんでした。とはいえ、1番目に据えている人が最も多く、次いで2番目と、家選びの重要項目であることは間違いないようです。
ちなみにエリアの候補はいくつあったのかも聞いてみました。
エリアの候補について
1つ:約49%
2つ:約30%
3つ:約17%
4つ:約2%
それ以上:約2%
「1つ」と答えた人が49%と最も多く、エリアを絞って選んでいた人が多いようです。エリア候補を1つと回答した人の理由コメントを見ると、職場からの距離や、周辺環境、土地への憧れなど、エリアに対してのこだわりが強い印象でした。
では、複数の候補エリアがあった人は、どういった理由でエリアを絞ったのでしょうか。その理由も聞いてみました。
-
値段が高すぎて予算オーバーだったから選ばなかった(女性 40代)
-
街中へのアクセスもよく、予算に近かったため選んだ(女性 30代)
-
子どもの学校への通いやすさで選んだ(女性 20代)
-
価格は安いが治安や環境が悪いエリアは選ばなかった(男性 30代)
-
近くに日用品の買い物などができるスーパーがなかったから選ばなかった(男性 40代)
予算だけでなく、治安などの周辺環境も判断に大きく影響しているようです。
選び始めの時期と購入時の「駅からの距離」の優先度について
持ち家として購入する物件を選び始めるタイミングと購入時で、「駅からの距離」がどの程度の優先度だったのかを聞いてみました。なお、「駅からの距離」以外の3つの選択肢は「エリア」「予算」「広さ」です。
選び始めの「駅からの距離」の優先度
1番目:約8%
2番目:約21%
3番目:約26%
4番目:約35%
当てはまらない:約10%
購入時の「駅からの距離」の優先度
1番目:約11%
2番目:約17%
3番目:約28%
4番目:約33%
当てはまらない:約11%
「駅からの距離」に関して、選び始めから購入時までに優先度を1番目まで上げた人が見られました。とはいえ優先度としては4番目と3番目が最も大きなボリュームゾーン。主要駅へのアクセスにバス移動が必須のエリアを「バス便エリア」と言いますが、ます。バス便エリアで価格が安いのであれば、駅から少し遠くてもバスが使えれば特段支障はないと考えている人が比較的多いのかもしれません。
選び始めの時期と購入時の「予算」の優先度について
持ち家として購入する物件を選び始めたタイミングと購入時で、「予算」がどの程度の優先度だったのかを聞いてみました。なお、「予算」以外の3つの選択肢は「エリア」「駅からの距離」「広さ」です。
選び始めの「予算」の優先度
1番目:約42%
2番目:約27%
3番目:約20%
4番目:約7%
当てはまらない:約4%
購入時の「予算」の優先度
1番目:約36%
2番目:約31%
3番目:約21%
4番目:約8%
当てはまらない:約4%
「予算」に関して、選び始めと購入時とで今回最も変動が大きく見られました。検討時から購入時にかけて、優先度を1番目から下げた人が6%、2番目へ押し上げた人が約4%。物件選びにおいて「予算」は重視すべき項目ではあるものの、要望通りの物件が目の前に現れた時には揺らいでしまう条件なのかもしれません。
ちなみにゼロリノベでは、住宅購入に際して「ギリギリで家を買うより、余白のある予算で家を買いましょう」という提案をしています。なぜなら家を買うことはゴールではなく、家族が幸せになるための手段にすぎないからです。家を買っても旅行や趣味は続けたいですよね。そのためのゆとりを持って人生を豊かにするために、無理なく返済できる金額から借入額を決められると安心です。ゼロリノベではこの余白のある予算を「安心予算」と呼んでいます。
選び始めの時期と購入時の【広さ】の優先度について
持ち家として購入する物件を選び始めたタイミングと購入時で、「広さ」がどの程度の優先度だったのかを聞いてみました。なお、「広さ」以外の3つの選択肢は「エリア」「駅からの距離」「予算」です。
選び始めの「広さ」の優先度
1番目:約9%
2番目:約21%
3番目:約34%
4番目:約31%
当てはまらない:約5%
購入時の「広さ」の優先度
1番目:約15%
2番目:約19%
3番目:約32%
4番目:約29%
当てはまらない:約5%
「広さ」については選び始めと購入時とで大きな変動はありませんでした。また、優先度に関しても他の条件と比較するとそれほど高いものではないようです。
もし、もう一度エリアを選び直せるなら選び直したい?
せっかく購入したマイホーム。もしもう一度選び直せるとしたら、選び直したいかどうかを聞きました。
-
変えたくない:約37%
-
どちらかといえば変えたくない:約27%
-
どちらかといえば変えたい:約23%
-
変えたい:約13%
なんと、変えたいと少なからず考えている人が約67%もいることがわかりました。エリアの候補を1つに絞ったと答えた人が半数近くだったことから、エリアを絞って選ぶ傾向が強いと考えられ、その結果「住んでみないとわからなかった」という後悔のポイントもありそうです。具体的な理由を聞いてみました。
-
都心に近い方が通勤や休日遊びに行くのに便利であると思うから(女性 20代)
-
学校までの道が思った以上に子供の負担になり、子供が疲れて辛そうだから(女性 40代)
-
治安が悪く、もう1つ検討していたエリアの方が治安がまだ良かったから(女性 30代)
-
出勤先までが遠く、時間がかかるため(男性 40代)
-
駅に行くまでに長い坂があり、徒歩では駅に行くのが困難だから(女性 50代)
-
今住んでいるところは道が狭く、駅から遠すぎるのと近くにスーパーなどがなく不便だから(女性 50代)
-
液状化が起こりにくいところにすればよかったと思うから(女性 20代)
住んでみてわかるネガティブなポイントとして、「治安」「通勤・通学経路」「スーパーなどの周辺環境」「防災」が挙げられそうです。このことからも、エリア選びの際には実際にその土地にいってみる、駅まで歩いてみる、スーパーの場所を確認するなどを実施した方が良さそうです。
まとめ
今回は持ち家購入者を対象に、物件選び、特にエリアに関して深掘りして聞いてみました。エリアに関して、選び始めと購入段階とで優先順位の変動は大きくは見られませんでした。一方で、エリアを少しでも選び直したいと考えている人は全体で約67%いることがわかりました。購入前に何度もその土地に足を運んでみる、実際に通勤経路・通学経路を歩いて時間を測ってみる、スーパーの場所を確認する、そのエリアのニュースに気を配ってみるなど、買ってから後悔のないような家選びができると良いですね。