令和の子育て世帯は飲み水にどれくらいお金をかけている? 7月28日「親子の日」&8月1日「水の日」にちなみ、LIFULL HOME'Sとタカギが協働で子育て世帯の「飲み水」事情を調査
事業を通して社会課題解決に取り組む、株式会社LIFULL(ライフル)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:伊東 祐司、東証プライム:2120、以下「LIFULL」)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」は、7月28日の「親子の日」と8月1日の「水の日」を前に、浄水器・水栓などの水廻り製品の製造・販売を手がける株式会社タカギ(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:髙城 いづみ、以下「タカギ」)と協働し、子育て世帯における家庭の飲み水について実態調査を行いました。
<本調査のトピックス>
・令和の子育て世帯は、昭和の子育て世帯に比べ、飲み水にお金をかけている!家庭の飲用水に月額1,000円以上かける人の割合はおよそ2倍に増加
・令和の子育て世帯が飲み水を選ぶ際に大事にしているものでは、「安全性」「健康面」が増加
・令和の子育て世帯は、昭和の子育て世帯に比べ、「水道水をそのまま飲む人」が減り、「水道水を煮沸して飲む人」の割合が約3倍に
・「浄水器」「市販の水」「ウォーターサーバー」のうち、月額費用が最も抑えられている割合が高いのは「浄水器」
・令和の子育て世帯の浄水器の利用割合は、63.4%。昭和の子育て世帯のおよそ倍に増加
・貸物件で暮らす令和の子育て世帯のうち、「浄水器付き賃貸物件(浄水器のカートリッジの定期的な無償送付あり)」に住みたいと思う割合は約7割
調査の背景
7月28日は「親子の日」です。親と子の関係を見つめ、生をうけたことを感謝できる社会を築けるよう、2003年に制定されました。また、8月1日の「水の日」は、2014年に制定された水循環基本法において、国民の間に広く健全な水循環の重要性についての理解と関心を深める日として位置づけられています。
今年の夏は平年よりも全国的に気温が高い日が続くとされており、熱中症を予防するため、子どもに十分に水分補給させたいと考える親は多いのではないでしょうか。その一方で、子どもに与える家庭の飲み水として、浄水器、市販のペットボトル、ウォーターサーバーなど、選択肢は様々ありますが、物価や光熱費、家賃の高騰により生活費は膨らんでおり、日々の飲用水にかける費用も無視できない要素になっています。
そこで、LIFULL HOME'Sと、新築分譲マンションにおける蛇口一体型浄水器のシェアトップであるタカギはこの「親子の日」と「水の日」にちなみ、「令和の子育て世帯」と「昭和の子育て世帯」との比較をもとに、「子育て世帯の飲み水」の世代間実態調査を行いました。
調査結果
令和の子育て世帯は、昭和の子育て世帯に比べ、飲み水にお金をかけている!家庭の飲用水に月額1,000円以上かける人の割合はおよそ2倍に増加
子どもが0歳~小学校の頃の家庭の主な飲み水について(※1)、月にかける家庭の飲み水の費用の目安(※2)を聞いたところ、昭和の子育て世帯に比べ、令和の子育て世帯は、家庭の飲用水にお金をかけていることがわかりました。物価の上昇があるとはいえ、令和の子育て世帯は、月額1,000円以上かける割合は51.5%、昭和の子育て世帯の26.5%に比べ、25.0%増とおよそ倍の割合に増えています。令和の子育て世帯は「月額1,000円以上」が過半数、「3,000円以上」も約2割という結果になりました。
(※1)全設問共通:子どもが2人以上いる場合は、一番年齢の低い子どもについて。また外出時の飲用水は含めず、家庭内で飲む水で回答
(※2)水道代は除く。浄水器の場合は、交換までの使用月数に応じ1ヶ月あたりの月額費用を回答
令和の子育て世帯が飲み水を選ぶ際に大事にしているものでは、「安全性」「健康面」が増加
子どもが0歳~小学生の頃に、子どもが主に飲んでいる(飲んでいた)飲み水として、「水道水(そのまま)」を選ばなかった理由を聞いたところ、令和の子育て世帯は、昭和の子育て世帯に比べ、水道水に対して「安全性や健康面に不安がある」人が増えていることがわかりました。健康意識の高まりに加え、高度経済成長期に急速に普及した水道管の多くが、更新時期を迎えながらも対応が難しい現状がある中で、水道管の劣化に伴う水質への不安が背景にあるものと考えられます。
令和の子育て世帯は、昭和の子育て世帯に比べ、「水道水をそのまま飲む人」が減り、「水道水を煮沸して飲む人」の割合が約3倍に
家庭内の飲み水について、子どもが0歳~小学生の頃に、子どもが主に飲んでいる(いた)水を聞いたところ、令和の子育て世帯は、昭和の子育て世帯に比べ、水道水をそのまま飲む人は減った一方、煮沸して飲む人の割合が12.3%増加、割合にして約3倍という結果に。またウォーターサーバーの水を飲む人の割合が6%近く増加している結果となりました。
「浄水器」「市販の水」「ウォーターサーバー」のうち、月額費用が最も抑えられている割合が高いのは「浄水器」
子どもが0歳~小学生の頃の家庭の主な飲み水について、飲用水別の月額費用を聞いたところ、「浄水器」「市販の水」「ウォーターサーバー」のうち、「浄水器」の月額費用は1,000円未満の人が52.6%と、最も月額費用が抑えられる割合が高い結果となりました。一方、ウォーターサーバーは3,000円以上の割合が45.2%と比較的コストが高めとなっています。
令和の子育て世帯の浄水器の利用割合は、63.4%。昭和の子育て世帯のおよそ倍に増加
令和の子育て世帯が選ぶ「主な」飲用水として、「市販の水」や「ウォーターサーバー」も増えていますが、併用も含めると、6割以上の子育て世帯で浄水器を使用していることがわかりました。昭和の子育て世帯は浄水器の利用が3割程度です。その割合は2倍程度に増加。浄水器は、住宅設備の一つとして当たり前になりつつある現状が伺えます。
※主な飲み水は他の飲用水であっても、併用して浄水器を使っている場合も含む
賃貸物件で暮らす令和の子育て世帯のうち、「浄水器付き賃貸物件(浄水器のカートリッジの定期的な無償送付あり)」に住みたいと思う割合は約7割
賃貸物件で暮らす令和の子育て世帯に、「賃貸物件に浄水器が設置されており、定期的に浄水器のカートリッジが無償で送られてくるとしたら、その物件に住みたいと思うか」を聞いたところ、「とても住みたい」「住みたい」が合わせて69.0%となりました。
令和の子育て世帯の浄水器の利用率やこれらのニーズを踏まえ、LIFULL HOME'Sでは、物件検索条件に“浄水器付き”を追加すること等を今後検討してまいります。
株式会社タカギ 開発部 カートリッジ開発課 湯淺崇史 よりコメント
日本の水道水は世界的に見ても品質が高く、飲料水であるミネラルウォーターよりも厳しい水質基準項目数が設けられています。また、意外に思われる方も多いかもしれませんが、日本各地の水道水と国内のミネラルウォーターのミネラル成分(カルシウム・マグネシウム)の含有量は同等と、水道水にもミネラル成分は含まれています。浄水器を使うことで、安全な品質、ミネラル成分はそのままに、水道水の嫌な臭い・味の原因となる塩素などを取り除くことができ、美味しい水を飲むことができます。
今回の調査によれば、水道水を煮沸して飲む人が増えていました。確かに水道水を比較的短時間でも煮沸すれば、水の味に影響する塩素などを除去することができます。その点は浄水器と同じ効果がありますが、有害物質であるトリハロメタンといった消毒副生成物(※)を除去するためには、5分以上加熱し続ける必要があるとされます。溶解性鉛など煮沸によって取り除けない物質もあるため、水質が気になる方は、水道水を煮沸するよりも浄水器を使った方がより安心といえるでしょう。浄水カートリッジには種類があるので、それぞれのご家庭が求める性能の浄水カートリッジを選んでいただければと思います。
※消毒副生成物:塩素消毒を行なった際に、塩素等が水中の有機物と反応することで生成される物質の総称
株式会社LIFULL LIFE LIST 編集部 楢﨑 美香よりコメント
昭和と令和の子育て世帯、それぞれに家庭の飲み水事情を聞いた今回の調査では、水道水をそのまま飲む人が減り、水道水を煮沸して飲む人や、市販の水、ウォーターサーバーの水を選ぶ人が増える結果となりました。また、飲み水の変化にあわせ、飲み水にかける月額の費用も、昭和から令和にかけて大きく増える結果が見られました。背景には、浄水器、市販の水、ミネラルウォーターといった飲み水の選択肢の広がり、加えて安全性や健康面に気を使う人が増えていることが見て取れます。
日本の水道水の品質は高く、安定していますが、各家庭へ水を供給する水道管の老朽化は、日本各地で社会問題となりつつあります。法律で定められた水道管の耐用年数は、40年。耐用年数を超えた水道管の割合は2021年時点で22.1%と、年々上昇しています。(※)耐用年数を超えると漏水や破損のリスクが高まるだけでなく、給水管内部に錆びが発生しやすくなり、水質への影響も懸念されます。
家庭の飲み水の選択肢が広がる中、浄水器は比較的コストを抑えながら、安全な水を利用しやすく、カートリッジの交換も容易で、また、ウォーターサーバーや市販の水に比べ保管スペースが必要ないなどのメリットもあり、令和の子育て世帯の浄水器利用率は63.4%と広く普及しています。一方、分譲物件では浄水器付きであることが標準的になりつつありますが、分譲物件に比べ、賃貸物件の浄水器の設置率は低いと想定されます。見た目がスッキリしたキッチン水栓一体型浄水器を利用したい場合、賃貸物件では、もともと付いていなければ、借主の意向のみで取り付けることはできません。より多くの子育て世帯が安心安全な水を利用できるよう、今後さらなる浄水器の賃貸物件への広がりが期待されます。
※国土交通省「令和6年度全国水道主管課長会議」https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/watersupply/content/001741376.pdf
調査概要
・調査実施期間:2024年6月14日~6月21日
・有効回答数:431名
・調査方法: インターネット調査
・調査対象者:1都3県(東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県)に在住し、子育てにおいて、お子様が0歳~小学生の頃、お子様の食事に関わることが「ある」「ときどきある」と回答した20代~60代の男女
・調査対象の定義:0歳~中学生の子どもがいる方を「令和の子育て世帯」、35歳以上の子どもがいる方を「昭和の子育て世帯」とする
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