輪島市マリンタウンのサブグラウンドに新たに44戸を整備
一般社団法人日本ムービングハウス協会は能登半島地震で被災した輪島市での44戸の仮設住宅の整備工事を完了させました。
仮設住宅は4月20日に完了検査を受け、4月28日から被災者の入居が開始されました。
同協会では、既に輪島市で一期工事として18戸、二期工事として28戸の仮設住宅の整備を行っており、今回の三期工事の完了により合計90戸の仮設住宅を被災者の方々へ引き渡ししたこととなります。
仮設住宅にはムービングハウスと呼ばれる移動式の木造建築物が使用されています。
ムービングハウスは40フィート(12メートル)と20フィート(6メートル)の海上輸送用コンテナと同サイズのユニットとして製造され、ユニットを複数組み合わせることで、広さを自由に変えて使用することができます。
今回は12メートルのユニットを3つ連結した棟を8棟、4つ連結した棟を1棟、12メートルのユニットを2つと6メートルのユニット1つを連結した棟を13棟整備しました。
また、車いすで生活している被災者のための居住空間に段差がないバリアフリー仕様の住宅を1戸整備しています。特筆すべき点は、木製デッキで各住戸を繋ぎ、入居者同士のコミュニケーションの活性を図る福祉視点の工夫が施されています。
ムービングハウス協会では石川県の各地で応急仮設住宅をはじめとした仮設建築物の整備を進め、可能な限り速やかに、より多くの被災者の皆様へ安心した生活の基盤を提供できるよう全国のムービングハウス製造工場で増産体制を整えております。