パナソニック株式会社 空質空調社(以下、パナソニック 空質空調社)は、東京ガス株式会社(以下、東京ガス)と共同開発した「ガス温水式浴室暖房乾燥機連動タイプ熱交換気システム」を、三井不動産レジデンシャル株式会社が東京都中野駅に開発中の新街区「パークシティ中野」に建設する住宅棟全戸(※1)(807戸)に納入します。本システムの給排気を最適制御する技術と微小粒子フィルターにより、室内への花粉侵入を約86%(※2)低減しました。
コロナ禍以降、人々の住まいにおける空気質への関心や換気の重要性が高まっています。また、日本人の約4割が花粉症にかかっているとされる中(※3)、換気時に花粉が室内に侵入するのを抑制しながら、健康で快適に暮らせる住空間の実現が求められています。
これらのニーズに対応するため、パナソニック 空質空調社の換気技術と、東京ガスの設計・施工のノウハウを生かして本システムを共同開発し、2021年に発売。これまで100戸未満のマンションで採用されていますが、大規模マンションの採用は今回が初めてとなります。
このシステムは、浴室暖房乾燥機が運転すると、熱交換気ユニットの排気量を自動で減らし、室内の負圧を抑え、建物の隙間などからの花粉やPM2.5の侵入を低減します。この制御技術と微小粒子用フィルターにより、花粉の侵入を約86%(※2)低減しました。また、浴室暖房乾燥機と、換気の際に失う室内温度と湿度を回収する熱交換気ユニットを組み合わせることで、浴室暖房乾燥機のみで住宅全体を換気する場合と比べ約37%(※4)の省エネを実現しました。さらに、室内外の温度差と室内の湿度変化に合わせて自動で給排気量を調整(※5)するおまかせ自動運転で、冬期の過乾燥や結露を防ぎ、快適な住空間を実現しました。
パナソニック 空質空調社は、快適と省エネの両立を実現した本システムを通じて、健康で快適に暮らせる空間づくりに貢献していきます。
<本システムの特長>
1. 排気量の自動制御と微小粒子用フィルターで、室内への花粉侵入量を約86%(※2)低減
2. 換気時の熱ロスを抑制した熱交換気システムにより、約37%(※4)の省エネを実現
3. 室内外の温度差と室内の湿度変化に合わせて給排気量を自動調整(※5)し、快適な住空間を実現
※1「囲町東地区第一種市街地再開発事業」において、中野駅北口にて開発中の新街区「パークシティ中野」に建設される2棟の住宅棟「パークシティ中野 ザ タワー エアーズ」「パークシティ中野 ザ タワー ブリーズ」。
※2 第3種換気[浴室暖房乾燥機で住宅全体を換気]と比較した場合。パナソニック 空質空調社独自の試験条件とシミュレーションによる評価。数値はあくまでも目安であり、設置環境、使用状況によっても効果が異なります。人の出入り、窓の開放、洗濯物の持込による花粉侵入は加味していません。1日の平均値であり、すべての時間においての低減率ではありません。
※3 環境省:花粉症環境保健マニュアル、令和4年
※4 第3種換気[浴室暖房乾燥機で住宅全体を換気]と比較した場合。換気による支出金額の比較であり、躯体空調負荷分の支出金額は含んでいません。パナソニック 空質空調社独自の条件による試算。実際の効果はお客様のご使用条件により異なります。
※5 室内外の温度差と室内の湿度変化により、給排気量を自動調整します。(室内の温度・湿度は制御しません)
全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース]浴室暖房乾燥機連動の熱交換気システムを「パークシティ中野」住宅棟に納入(2024年4月23日)
https://news.panasonic.com/jp/press/jn240423-1
<関連情報>
・環境省:花粉症環境保健マニュアル、令和4年
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/2022_full.pdf
・三井不動産レジデンシャル株式会社リリース
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2024/0423/download/sumai/20240423.pdf