アイダ設計の注文住宅、分譲住宅国際デザインアワード「MUSE DESIGN AWARDS 2024」銀賞（5作品）を受賞

　この度、株式会社アイダ設計（本社：埼玉県さいたま市大宮区桜木町、代表取締役社長：會田 貞光）が設計・施工を手掛けた注文住宅の「HOUSE S」、「世田谷砧の家」、分譲住宅の「Hareiro 木更津」、「AMISORA」、「FU-GA 戸張」の5作品が国際デザインアワード「MUSE DESIGN AWARDS 2024」の「Architectural Design（建築設計）」カテゴリーの「 Residential （住宅）」部門でSilver Winner（銀賞）受賞いたしました。

　今回、アイダ設計が受賞した「MUSE DESIGN AWARDS 2024」は、デザインの進化を次のレベルに押し上げる「ミューズ」のような人材の育成・促進を目的として、2015 年に設立された国際的なデザインアワードです。優れた賞の新しい国際的な業界基準を設定すべく米国、ニューヨークを拠点に活動するInternational Award Associate（IAA）が主催しています。

「MUSE DESIGN AWARDS 2024」ホームページ：https://design.museaward.com

＜ MUSE DESIGN AWARDS 2024 受賞5作品概要＞

■注文住宅

HOUSE S ～カットラインを逆手にとってデザインを昇華させたファサードデザイン～

（受賞ページ： https://design.museaward.com/winner-info.php?id=22088）

両親+子供3人の為の住居計画です。限られた敷地内に最大限豊かな空間を生み出すために、3層の居住ボリュームを3枚のプレートで分割してファサードに心地良いリズムを与え、それを包み込む様に配した敷地外周部の界壁やゲートによって敷地周辺の視線からプライバシーを確保しながらも、外部環境と柔らかく接続する豊かな中間領域を創造した住宅です。

世田谷砧の家 ～４３条但し書き道路に面する間口僅か1間半未満のプレミアムな住宅～

（受賞ページ： https://design.museaward.com/winner-info.php?id=22090）

第43条但し書き道路に面し、建築審査会の同意によって許可された狭小住宅の計画です。一般的な法規制よりも更に厳しい高さ・斜線条件をクリアしながら、幅3.6ｍの極端に細長い敷地に対して建築可能な間口は「1間半に満たない」という厳しい建築制限の中で最大気積を確保しコートヤードを併せ持つ親子3人の為の豊かな住空間を創造しました。

■分譲住宅

Hareiro 木更津 ～「弟橘姫への日本武尊の想い」を形にした、伝説の衣をまとう家～

（受賞ページ： https://design.museaward.com/winner-info.php?id=22407）

木更津の名は、日本武尊が海神の怒りを鎮めるために海に身を投じた妻「弟橘姫」のことを想い詠んだ歌「君さらず 袖しが浦に立つ波の その面影をみるぞ悲しき」の『 君さらず 』に由来があると言われています。この「ハレイロ木更津」では、その姫の伝説にちなんで｢美しい衣を纏う」住宅デザインを意図しました。人生のハレ舞台となるこの住宅では、屋根と外壁をひとつなぎにするフレームとエントランスから繋がる界壁とが「衣」のように輻輳し、雅な色彩をアイキャッチとして印象的なファサードと豊かなアプローチ空間を演出します。

AMISORA  ～空と共に暮らす北欧デザイン住宅～

（受賞ページ： https://design.museaward.com/winner-info.php?id=22405）

阿見町は太陽光発電が集積する地域で、またリンドバーグが寄港した事でも知られる「空」に関係深い場所です。この文脈から「空」をテーマとし、リンドバーグの故郷＝北欧をモチーフとした印象的なデザインを展開しました。北欧特徴である明るくカラフルな外壁材を採用し、縦窓の配置や屋根形状、モールの設置など細部までデザインコントロールを行いました。また、大規模な分譲住宅地において、その住戸の屋根にあらかじめ太陽光発電パネルを設置することで、開発地域全体のＣＯ２削減に寄与しています。83棟が織りなす色彩豊かな景観は阿見町の新たな未来を印象付けています。

FU-GA 戸張 ～歴史ある白壁の武家屋敷をモチーフとし品格溢れる街並みを創出～

（受賞ページ： https://design.museaward.com/winner-info.php?id=22406）
平安時代末期～鎌倉時代にかけて、この計画地周辺は当時の有力武将：戸張氏の砦（支城）の跡地であり、当分譲住宅の敷地である「堀田」は歴史書の中で城郭の一部として古地図に描かれています。そこで、白壁の武家屋敷をモチーフとした外構・外観デザインを展開し、源氏物語絵巻にも登場する布帛＝とばりに着想を得て平安時代の優美な暮らしを彷彿とさせる和モダンなデザインを展開しました。土地の持つコンテクストを丁寧に読み取り、ここでしか成立しないコンセプトによって付加価値を高め、「城郭」と「とばり」をモチーフとした「オープンリビング」のデザインによって品格溢れる街並みを創出しました。

＜デザイン監修　建築家・宮下信顕氏＞

宮下信顕（みやした・のぶあき） 1972年長野県生まれ。東京理科大学理工学部建築学科卒業。同大学大学院修士課程修了後、竹中工務店入社。設計コンペの入賞数の多さから「コンペキラー」として注目され、担当作品は100件を超える建築・デザイン賞の受賞実績を誇る。2017年より、アイダ設計と「FU-GA戸張」（千葉県）をはじめとする協業住宅を手掛ける。