賃貸物件でも「タワーマンション」に熱視線が集まる!2024年繫忙期速報!LIFULL HOME'S「住まい探しの条件ランキング(首都圏編)」
事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社LIFULL(ライフル)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:伊東祐司、東証プライム:2120)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」は、住まい探しの繫忙期である1~3月にLIFULL HOME'Sにおいて賃貸物件の検索時に選択された条件を集計、「2024年繫忙期の住まい探しの条件ランキング(首都圏編)」として発表します。
住まい探しの条件は世相を反映!?
住まい探しにおいて1~3月は入学や就職によって新たな環境での新生活をスタートさせる方が集中する、繁忙期です。2024年は新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられた初めての春、昨年から続く物価上昇や首都圏の不動産価格の高騰、防災意識の高まりなど、これまでの調査でも住まい探しの条件からは世相が読み取れたことから(※1)、2024年の繫忙期における条件に注目しました。LIFULL HOME'Sにおける賃貸の物件検索時で選択された条件を集計、ランキング化し、2024年の新生活に向けた住まい探しのトレンドとして発表します。
※1:LIFULL HOME'S「住まい探しの絶対条件」ランキング2023 https://lifull.com/news/29700/
賃貸物件でも「タワーマンション」熱視線が集まる!
2024年に首都圏で最も伸びた検索条件は「タワーマンション」
1都3県にそれぞれにある賃貸物件を検索する際に選択した条件(※2)ごとの割合を前年(2023年1-3月)と比較したところ、すべてのエリアで「タワーマンション」が1位という結果になりました。「タワーマンション」は、眺望の良さや共用設備が充実しているケースが多いため検索条件として選択され、上昇しました。東京や千葉で上位の「システムキッチン」は、毎日料理をする人にとってメリットが多い設備です。物価上昇を受けて自炊をしたいと考える方やコンロを後付け購入する必要がなく初期費用を押さえられるメリットがあります。「ガスコンロ設置済」がランクインしている理由も同様と考えられます。
「フローリング」、「シューズボックス」もすべてのエリアでランクインしています。「フローリング」は、掃除がしやすく、畳と違い摩耗等の劣化も気にせず使用することができ多くの方に選ばれています。同じような広さ・条件の物件であれば、フローリングに比べて和室・畳の部屋のほうが家賃は安い傾向にあるものの、「フローリング」での生活を希望する人が選択しているようです。また、「シューズボックス」は靴や傘などを収納できる設備です。LIFULL HOME'Sの調査では、一人暮らしの靴の平均保有数は男性5.5足、女性10.5足で、玄関のシューズボックス以外に靴を収納している人は約4割、靴だけでなく傘をクローゼットやたんすなどに収納していることが分かっています。(※2)「シューズボックス」は、玄関周りがすっきりとした暮らしができるだけでなく、クローゼットなどに収納することで起きるトラブルは避けることもできます。
※2 最も伸びた条件は一定の設定数以上を持つこだわり条件が対象
※3 LIFULL HOME'S PRESS「一人暮らしの靴と傘の数・玄関収納に関する調査」https://lifull.com/news/25016/
2024年1-3月期 住まい探しの絶対条件ランキング【東京都編】
2024年1-3月期に、東京都内の住まい探しで必須選択された「絶対条件」ランキングの1位は「バス・トイレ別」、2位は「室内洗濯機置場」、3位は「エアコン」となりました。前年と比較すると「エアコン」と「2階以上」の順位が逆転し、首都圏すべてでTOP3が同じ条件となりました。
「エアコン」は昨夏が酷暑だったことを受け、必要な設備としてニーズが高まったと考えられます。5位の「オートロック」は首都圏で最も高く、住まいにおけるセキュリティへの意識が表れています。8位「追焚機能」、10位「コンロ二口以上」は、昨今の物価上昇から光熱費の削減や自炊を意識した暮らしをしたいというユーザーの様子がうかがえます。11位以下の結果をみると、18位に「宅配ボックス」がランクイン(前年から1ランクアップ)。ネットショッピングによる荷物の受取りの利便性に加えて、物流の2024年問題解消に向けた再配達の有料化やポイント付与などの取り組みが検討されているため、絶対欲しい建物自体の設備として今後もニーズが高まりそうです。その他は21位「フローリング」、27位「シューズボックス」がそれぞれ前年から3ランクアップしています。
2024年1-3月期 住まい探しの絶対条件ランキング【神奈川県編】
2024年1-3月期に、神奈川県内の住まい探しで必須選択された「絶対条件」ランキングの1位は「バス・トイレ別」、2位は「室内洗濯機置場」、3位は「エアコン」となりました。TOP10は前年の結果と全く同じで、これは首都圏で神奈川県のみです。
東京都では12位の「都市ガス」が神奈川県では10位にランクインしています。「駐車場あり」が5位にランクインし、同じ首都圏でもニーズの高さがうかがえます。
11位以下で順位を上げた条件は、16位「タワーマンション」、21位「フローリング」、30位「シューズボックス」でした。「タワーマンション」は、眺望の良さや共用設備が充実しているケースが多いため条件として上位にランクインしていると考えられます。「フローリング」は、掃除がしやすく、畳と違い摩耗等の劣化も気にせず使用することができ多くの方に選ばれています。23位の「宅配ボックス」は前年から1ランクアップし、東京と同様に住まいの設備として重要な条件と考える方の増加がうかがえます。
2024年1-3月期 住まい探しの絶対条件ランキング【埼玉県編】
2024年1-3月期に、埼玉県内の住まい探しで必須選択された「絶対条件」ランキングの1位は「バス・トイレ別」、2位は「室内洗濯機置場」、3位は「エアコン」となりました。ランキングに大きな順位の変化はありませんが、10位に「都市ガス」が入り、TOP10は新たな顔ぶれになりました。1ランクダウンしたのは「二人入居可」、11位となりました。新たにTOP10に入った「都市ガス」は、物価やエネルギー・光熱費の高騰に伴い、毎日の支出を抑えたいと考えたユーザーのニーズが表れています。
11位以下の結果を見ると、13位に「TVモニタ付インターホン」がランクイン(前年から2ランクアップ)。東京都では前年から13位でしたが、東京都に隣接する埼玉県でランクアップする同様の動きが見られます。「オートロック」と同じく、訪問者の様子が確認できるためセキュリティにも繋がることや宅配業者の荷物受け取り時にも重宝する設備として順位が上昇しました。
この他に3つ以上順位を上げた条件は、20位「フローリング」、21位「タワーマンション」でした。
2024年1-3月期 住まい探しの絶対条件ランキング【千葉県編】
2024年1-3月期に、千葉県内の住まい探しで必須選択された「絶対条件」ランキングの1位は「バス・トイレ別」、2位は「室内洗濯機置場」、3位は「エアコン」となりました。「2階以上」と「駐車場あり」が、「オートロック」と「追焚機能」が前年と順位が入れ替わりました。
11位以下で3つ以上順位を上げた条件は、20位「フローリング」、22位「保証人不要」、26位「シャワー付洗面化粧台」、27位「エレベーター」、不要の結果を見ると、13位に「TVモニタ付インターホン」がランクイン(前年から2ランクアップ)。「オートロック」と同じく、訪問者の様子が確認できるためセキュリティにも繋がることや、宅配業者の荷物受け取りにも重宝する設備としてランキングで上昇しています。
この他に3つ以上順位を上げた条件は、20位「フローリング」、21位「タワーマンション」、27位「シャワー付き洗面化粧台」でした。
LIFULL HOME'S 総研 チーフアナリスト 中山登志朗(なかやま としあき)コメント
首都圏では「バス・トイレ別」「室内洗濯機置場」「エアコン」が賃貸“三種の神器”
共通するキーワードは、“清潔さ”と“快適さ”
賃貸ユーザーが物件検索をする際に条件として上位に上げたのは、首都圏では1都3県共通して「バス・トイレ別」、「室内洗濯機置場」、そして「エアコン」がベスト3となりました。賃貸物件の借り手の多くが移動する春先の“繁忙期”は、一年で最も物件検索が多い時期でもあります。
特に近年では物件の“水回り”が機能的かつ快適に保てること、花粉や黄砂などアレルゲンとなる物質が多くなる春先に効率良く洗濯して乾燥することができるスペースが確保されていること、そして年々厳しくなる夏の暑さを防ぎ快適に生活できるように備えること、が最重要課題となっていることがわかります。この上位3条件に共通するキーワードは、“清潔さ”と“快適さ”です。つまり、これから自宅として一定期間を過ごすことになる住宅が清潔でかつ快適であることが賃貸ユーザーにとって大変重視される傾向が強いことで、これらの条件が上位にランクされたものと考えることができます。
まず「バス・トイレ別」は、本来用途の異なる設備が同じ水回りということでコンパクトに一体化されていることで狭くて使い難く、掃除もし難いので清潔・快適に保てず、絶対に別が良いと考えるユーザーが圧倒的多数です。また、近年花粉症の発症者は20年で2倍以上、年齢層別有病率は10代から50代で45%以上との調査結果(※4)から、花粉症に悩む若年層には「室内洗濯機置場」であることが快適さを保つ上で必須と言えます。同様に「エアコン」も年々厳しくなる夏の暑さ、冬の寒さを考慮すれば、あって当然でなくてはならないものと言えるでしょう。4位以下も都県ごとに多少の違いはあるものの、防犯面を考慮して「2階以上」「オートロック」、生活の快適さを前提とした「洗面所独立」「追炊機能」などが変わらず上位を占めています。
また、絶対条件では「タワーマンション」であることが大きくランクアップしています。これは賃貸物件でもステータス性が高いことや共用部分の設備が充実していること、また防災面でも優れているなどが背景にあるものと考えられます。
※4 環境省「花粉症環境保健マニュアル 2022」
ランキング集計概要
・集計対象期間:2024年1月1日 ~ 2024年3月31日
・対象:首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)内それぞれの賃貸物件を検索したLIFULL HOME'Sユーザーが設定した必須条件
・使用デバイス:スマートフォン
LIFULL HOME'S について(URL:https://www.homes.co.jp/)
LIFULL HOME'Sは、「叶えたい!が見えてくる。」をコンセプトに掲げる不動産・住宅情報サービスです。賃貸、一戸建て・マンションの購入、注文住宅から住まいの売却まで。物件や住まい探しに役立つ情報を、一人ひとりに寄り添い最適な形で提供することで、本当に叶えたい希望に気づき、新たな暮らしの可能性を広げるお手伝いをします。
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