月曜日, 12月 23, 2024
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「LIXILフロントコンテスト2022-23」グランプリは、イオンモール豊川(愛知県豊川市)

「LIXILフロントコンテスト2022-23」グランプリは、イオンモール豊川(愛知県豊川市) | 株式会社LIXILのプレスリリースhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000449.000015099.html“/>https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/15099/449/15099-449-a3e921e1b2f6efb271b167027ae9f257-3000×2250.jpg?format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&width=1200&height=630“/>

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株式会社LIXIL


会社概要

「LIXILフロントコンテスト2022-23」グランプリは、イオンモール豊川(愛知県豊川市)

グランプリ受賞作品:イオンモール豊川(愛知県豊川市)グランプリ受賞作品:イオンモール豊川(愛知県豊川市)

今回グランプリを受賞した「イオンモール豊川(愛知県豊川市)」は、公共性を重視した商業本来の店を魅せる大胆な開口のフロントサッシが人々を招き入れ、経済性・地域活性を示唆するデザインが評価されての受賞となりました。

審査は、加工・施工技術、デザイン性、建物全体との調和等を審査基準としており、本コンテストでは、グランプリをはじめ、「小規模部門」「大規模部門」各部門の金賞(2点)、銀賞(2点)、銅賞(3点)ならびに新商品賞(1点)、特別賞(4点)を選出しました。

  • 審査員長総評:柘植 喜治(つげ きはる)氏

本年度コンテストの特徴は、建築内外の良好な関係性に寄与するフロントサッシ(店舗用建材)の事例が多く、審査に当たりこうした点を注視しながら選抜を行った。内外の関係性とは、建築内の人の生活や活動と、建築外の様々な要素及びそれらの総体としての環境との間に生まれる様々なコミュニケーションである。環境には生物が生存するために必要な自然の状態と、人が生活するために必要な社会的な条件がある。近年注目されるESGやSDGsといった基準は、主に自然環境と社会環境に大別でき、その改善を意図している。

自然環境は、気候、地形、水質などの自然の要素が組み合わさった状態を指す。それは大気、水、土地、森林、都市及び農村などが含まれる。社会環境は、人々が暮らし、働き、交流する社会全体の物理的、文化的、経済的な活動により形成される社会全体の状況である。この概念は多岐にわたり、文化、経済、政治、教育ほか様々な要素が含まれる。こうした自然環境と社会環境を構成する要素からは視覚、聴覚他いわゆる感性を刺激する情報が発せられる。大切なことは、その過程で建築内外を仕切るフロント開口部を通過することである。つまり開口は多様な情報の質や量をコントロールできる装置であり建築内外の多様な関係性をつくり出す。審査ではこうした視点からフロントサッシ(店舗用建材)の特性を踏まえて、人と環境との関係性をどのようにコントロールして、どのような結果をもたらしたのかを精査した。快適性、機能性、デザイン性、将来性を考慮して理想的な内外の関係性を提示し、特に人と地域、社会、地球環境の未来に対して開口部・フロントサッシのあるべき姿を構想した作品を評価・贈賞対象とした。

  • 「LIXILフロントコンテスト2022-23」上位賞受賞作品(敬称略)

グランプリ受賞作品:

 イオンモール豊川(愛知県豊川市)

設計事務所/清水建設株式会社

建設会社/清水建設株式会社   
加工店/トヨハシフロント株式会社 スルガフロント株式会社

<審査員評価ポイント>

商業施設は様々な建築用途の中で最も社会性が強い。住宅、業務、文化施設等々多くの建築が特定の人を対象とする閉鎖性が強い用途であるのに対し、商業施設は不特定多数の人を対象とし、社会に開かれ、誰でもアクセスができる。都市・建築学史上イタリアに有名な地図がある。「ジャンバチスタ・ノリの地図」と呼ばれるもので、アクセサビリティによって領域を分類、記述した地図である。その場所が公に対して開かれた場所であれば白、閉じられていれば黒で塗り分けることで、都市の構造を図と地で表象したものだ。この中で興味深いのは商業の原点である「市場」が道路や公園と同じく公の領域として分類された点である。古来商業の場は誰でもアクセスできる公共空間として機能していた。しかし現代の商業施設は、効率追求のために閉鎖的になり、中の活動が見えにくくなった。

これを改善すべくイオンモール豊川は公共性を重視して、開口を最大化することで商業本来の店を、見せ、魅せる意図が読み取れる大胆な開口をデザインした。最近の商業施設はパークPFIを活用した公園や緑地を併設するなど、商業用途以外の様々な活動やイベントと連携して施設内外をつなぐなどその関係性を良好なものにする事例が散見できる。多くの商業施設が衰退する現代において、開放性の高い商業施設、ショッピングモールとして施設内の様々なコンテンツを近隣街区に訴求して、更に外部から不特定多数の人々を大きな開口へ招き入れることは、経済性のみならず、地域社会の活性にも貢献する。それを可能にするのがフロントサッシ(店舗用建材)による開口部を最大化するデザインである。昨今商業施設の再活性化ニーズが高まる中、今後の複合商業施設の再開発モデルになり得ることが期待できる。こうした点を高く評価してグランプリに選定した。

「大規模部門」金賞 受賞作品:

 岡山大学共育共創コモンズ(OUX:オークス)(岡山県岡山市)

設計事務所/清水建設株式会社

建設会社/清水建設株式会社           
加工店/岡山ビルサッシ工業株式会社

<審査員評価ポイント>

建築の重要な役割の一つが人々の生活や財産を外部から保護することである。そのために建築の開口は気象、犯罪、事故など外部要因に対して隔離や閉鎖を重視してブラックボックス化する傾向が強く、中には何があって、どんな人が居て、何をしているのか分かりづらい排他的な箱物となる。その結果外部には壁面が露出して、近隣社会との交流や親和性が失われるだけでなく、時として人々に威圧感さえ与える。こうした現象を如実に物語るのが最近目立ち始めた大型物流倉庫である。周辺の街のスケールを逸脱した巨大構造物が、人々が慣れ親しんだ地域の風景を一瞬にして破壊してしまう。こうした大型施設問題に対してその解を導いたのが岡山大学複合施設である。同物件は木造CLTパネル工法、大スパンの大梁、耐力壁パネル等々大型建築の迫力や力強さを際立たせながら、同時に優しさや暖かさをも感じさせるデザインに開口部が寄与している。外壁パネルをずらした市松模様の開口部からは、金属質な硬さや冷たさを消す細い見附のサッシをつかい、木質系の内部空間が見え隠れしている。人々にとって窓から漏れる光や人影から 建築内の気配を感じとれるなど、この施設が交流性や親和性を重視したことが分かる。大型施設でありながら利用者に対しては暖かく迎い入れ、近隣社会に対して良好な関係を築こうとする開口部のデザインは、非常に高く評価できる。施設規模や技術力経済力が高い建築は往々にして近寄りがたい存在となることが多い。こうした問題の解決に貢献できるフロントサッシは、店舗用建材の可能性を示唆した作品として非常に意義深く、金賞にふさわしい事例と判断して贈賞を決めた。

「小規模部門」金賞 受賞作品:

 (株)ナガワ モジュールベース春日部(埼玉県春日部市)

設計事務所/株式会社ナガワ

建設会社/株式会社ナガワ

販売店/株式会社小田川トーヨー住器

加工店/サンアルミ建材株式会社

<審査員評価ポイント>

人が建築と対峙するときの関係性を簡単に言えば、内部が見えるか、見えないか、という二通りに大別できる。建築類型学、タイポロジーではこれら2つのタイプを、opaque 及び transparent と呼ぶ。直訳すると不透明と透明という概念である。ナガワモジュールスペース春日部はこの不透明と透明という概念で捉えると非常に興味深い。つまりカバーリング機能と企業文化のインターフェイス機能の双方が開口として担保されている。ガラス張りのファサードに、方立てやフロントサッシなど細い線材で透明性を確保しながら、物理的に内外を仕切るファサードデザインによりガレージ的文化を訴求している。このような不透明と透明性を併せ持つどちらとも言えない関係性をタイポロジーの見地からはtranslucent として定義されるが、当該物件は外壁を通常の壁面資材からフロント資材に置き換えることでそれを実現した。近年サッシ、ガラス、カーテンウォール等々フロント材の性能が向上して、特定の目的に最適化されたパフォーマンスが可能になった。建築内部のインダストリアルな作業現場をディスプレイする高さのある開口部は迫力があり内部外部の空間の連続性を訴求して、これまでのファサードに代わって、企業文化、世界観など様々なメッセージを最大化する拡張性を作り出した。仮設構造物や有期限建築にも適応できるであろうこの拡張性は、translucent なエクステリアデザインとして、今後のフロントサッシ(店舗用建材)の布石を打つ新たな計画手法として応用展開の可能性に満ちており十分な称賛に値する。

  • 受賞作品一覧(敬称略)

  • 開催概要

 

1.応募資格

LIXILのフロントサッシ(店舗用建材)をお取り扱いの設計事務所さま、建設会社さま、販売店さま、加工店さま、代理店さま。

2.応募対象物件

2022年4月1日から2023年3月31日までに、当社のフロントサッシを使用した施工物件で、建物全体が完成し、お施主さまへの引き渡しが完了しているもの。

3.募集対象部門

部門

対象物件例

小規模施設

クリーニング店、コーヒーショップ、小型飲食店、生花店 等

大規模施設

デパート、スーパー、パチンコ店、カーディーラー、レストラン、

大型公共施設

4.審査委員

審査委員長:柘植 喜治(つげ きはる)氏:空間プロデューサー、千葉大学名誉教授

審査委員:高柳 英明(たかやなぎ ひであき)氏:東京都市大学教授

5.審査方法

加工・施工技術、デザイン性、建物全体との調和を中心に総合的に審査します。

6.賞

①グランプリ:「小規模施設部門」「大規模施設部門」より1点

②「小規模施設部門」「大規模施設部門」金賞、銀賞、銅賞:各部門より数点

③「特別賞」「新商品賞」応募作品の中から数点

About LIXIL

LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。ものづくりの伝統を礎に、INAX、GROHE、American Standard、TOSTEMをはじめとする数々の製品ブランドを通して、世界をリードする技術やイノベーションで、人びとのより良い暮らしに貢献しています。現在約55,000人の従業員を擁し、世界150カ国以上で事業を展開するLIXILは、生活者の視点に立った製品を提供することで、毎日世界で10億人以上の人びとの暮らしを支えています。

株式会社LIXIL(証券コード: 5938)は、2023年3月期に1兆4,960億円の連結売上高を計上しています。

LIXILグローバルサイト:https://www.lixil.com/jp/

LIXIL Facebook(グローバル向け):https://ja-jp.facebook.com/lixilglobal/

LIXIL Facebook(日本国内向け):https://www.facebook.com/lixilcorporation

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