日曜日, 12月 22, 2024
ホーム調査レポート第12回「日本人の不安に関する意識調査」を実施 治安悪化の不安感じる人は7割超であるも、6割超が防犯対策せず

第12回「日本人の不安に関する意識調査」を実施 治安悪化の不安感じる人は7割超であるも、6割超が防犯対策せず

この1年で不安を感じた出来事の1位は「フィッシング詐欺」

セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:尾関一郎)は、全国の20歳~69歳の男女500人を対象に「日本人の不安に関する意識調査」を実施しました。
その結果、今後の治安悪化や犯罪増加に不安を感じている人が76.0%に上ることが分かりました。一方で、防犯対策をしていない人は65.0%と、半数以上が具体的な対策をとるまでに至っていないことが明らかになりました。なお、本調査結果についてセコムIS 研究所の研究員・濱田宏彰の分析とコメントも掲載しています。

■サマリ

①最近1年で不安を感じた出来事のトップ3は「フィッシング詐欺」「通り魔」「住宅侵入」

②7割超が治安の悪化や犯罪増加を不安に感じているも、6割超が「防犯対策をしていない」

③最も多い防犯対策は、ドアや窓の「ワンドア・ツーロック」で約5割の実施率に

調査概要

■実施時期:2023年10月20日(金)~10月24日(火)

■調査手法:インターネット調査

■調査対象:全国の20歳以上、70歳未満の男女500人

■調査機関:セコム株式会社調べ【実務委託先:楽天インサイト(2023年10月)】

★構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。

  • サマリ① 最近1年で不安を感じた出来事のトップ3は「フィッシング詐欺」「通り魔」「住宅侵入」

最近1年間で不安を感じた事件・事故について聞いたところ、トップ3は「偽メールや詐欺サイトを通じたフィッシング詐欺」(26.4%)、「無差別の通り魔事件」(25.6%)、「空き巣などの住宅侵入」(15.0%)となりました。また、今年は特に全国で相次いだ「強盗事件」(18.4%)も上位に入り、生活者の日常に大きな不安を与える要因となったことがうかがえます。【図1】

【図1】最近1年で不安を感じた事件・事故(複数回答)(n=500)

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不安を感じた人が最も多い「フィッシング詐欺」について、回答者を年代別に見てみると、60代が42.0%で最も高く、50代が31.0%、40代が32.0%で、2割以下の30代・20代に比べ、多くの人が不安を感じていることが分かりました。【図2】

【図2】「フィッシング詐欺」を不安視している人の年代別の割合(n=132)

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  • サマリ② 7割超が治安の悪化や犯罪増加を不安に感じている一方で、6割超が「防犯対策をしていない」

今後、治安の悪化や犯罪が増加する可能性があると思う人は全体の76.0%(「そのように思う」(22.4%)「どちらかといえばそのように思う」(53.6%)の合計)で、2022年よりも5.0%アップしました。【図3】

一方で、治安の悪化や犯罪増加を不安に感じているにも関わらず、「防犯対策をしていない」という人が65.0%もいることが明らかになりました。【図4】

【図3】今後の治安悪化・犯罪増加の可能性

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【図4】防犯対策の有無

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  •  サマリ③ 最も多い防犯対策は、ドアや窓の「ワンドア・ツーロック」で約5割の実施率に

防犯対策をしている人に具体的な対策を聞くと、最も実施している対策は「玄関ドアをワンドア・ツーロック(二重錠)にする、または窓に補助錠を付けている」で、約半数(49.1%)の人が実施していることが分かりました。【図5】

【図5】実施している防犯対策(複数回答)(n=175)

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続いて、家に知らない人が来訪した時の対応方法を全員に聞いたところ、「モニター付きインターホンでの確認」(44.0%)が最も多く、次いで「ドアを開ける前に来訪の目的を確認」(25.6%)、「ドアスコープで相手を確認」(21.4%)と続き、慎重に対応している人が多いことが分かりました。 

その一方、「実施していることはない」人が25.2%もいることが明らかになりました。【図6】

【図6】家に知らない人が来訪した時の対応(複数回答)(n=500)

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  • 解説 セコムIS研究所の研究員・濱田宏彰が対策を紹介

2023年は闇バイトによる強盗事件や実在する企業を騙るフィッシング詐欺といった事件が増加し、連日ニュース等で報じられたことで、生活者の不安が増長したと言えます。

今回の調査で、治安悪化・犯罪増加の可能性があると思うと回答した人は76.0%で(「治安悪化の可能性があると思う」「どちらかといえば治安悪化の可能性があると思う」の合計)、2022年の調査と比べて5ポイント増加しました。

この1年で不安を感じた事件・事故は、「無差別の通り魔事件」(25.6%)、「空き巣などの住宅侵入」(20.8%)を抑えて、「偽メールや詐欺サイトを通じたフィッシング詐欺」(26.4%)が最多に。なかでも40~60代はフィッシング詐欺を不安視している割合が高く、日常的にメールを使用する20~30代と比べるとフィッシングメールを受信する機会が少ないことから具体的な手口をイメージできなく、不安意識を高める要因になっていると考えられます。

フィッシング詐欺の手口は巧妙化しており、メールの内容や記載されているURLをクリックして表示される偽サイトも本物と見分けがつかないほど。自分が利用していないサービスや企業からのメールが届いた場合は怪しいと考えて、メールの開封やURLのクリックは避けるほか、利用しているサービスからのメールであっても公式サイトを検索してアクセスするようにしましょう。最近はメールだけでなく、SMS(ショートメッセージサービス)にフィッシング詐欺のメッセージが送られる「スミッシング」という手口もあるため、メールに限らず警戒することが大切です。

このように治安悪化や犯罪増加を不安視する人が増えている一方、防犯対策を実施していない人は65.0 %に上り、昨年の61.8%を約3ポイント上回る結果となりました。防犯対策の第一歩は意識を変えることから。事件や犯罪被害のニュースを見て「怖い」と感じた時に、いかに“自分ごと化”できるかが重要です。どのような対策ができるか知るとともに、家であればドアや窓をしっかり施錠する、スマートフォンであればウイルス対策のアプリをインストールするなど、簡単にできることから取り組んでいただきたいと思います。

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セコムIS研究所

リスクマネジメントグループ 研究員・濱田宏彰

シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

  • サービス・商品 もしもに役に立つ日頃の備え、セコムの防犯対策

■セコム・ホームセキュリティNEO

防犯、火災、非常通報、救急通報、ガス漏れなどをオンラインで24時間監視するご家庭向けのセキュリティです。スマートフォンを使って、離れた場所からでもご自宅のセキュリティ状況の確認、警戒や解除などの操作をすることもできます。

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<料金(レンタルの場合)>

・月額料金: 7,200円(税込7,920円)

・工事料:58,000円(税込63,800円)

・保証金:20,000円(非課税)

<サービス詳細>

https://www.secom.co.jp/homesecurity/neo.html

■SECOMあんしんガラス

セコムがつくったオリジナルの防犯ガラスです。2枚のガラスの間に特殊フィルムを中間膜としてはさむことで、衝撃を受けても貫通しにくい構造を実現しました。

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<料金>

・基本料金:30,000円(税込33,000円)

・ガラス料金(㎡単価):65,000円~(税込71,500円~)×面積

<サービス詳細>

https://www.secom.co.jp/homesecurity/goods/glass.html

■セコム防犯・防災ブログ

防犯、防災などご家庭の安全に役立つ情報をお届けする情報サイトです。セコムIS研究所でリスクマネジメントに関する研究を行う研究員・濱田がモデレーターを務めています。

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<ウェブサイト>

https://www.secom.co.jp/homesecurity/bouhan/

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