〜都市空間デジタルツインによる建設不動産業界へのDXソリューション展開を加速〜
「空間の選択に伴う後悔をゼロにする」をミッションに掲げ、空間コミュニケーション・プラットフォーム『ROOV(ルーブ https://styleport.co.jp/roov/)』を開発・提供する株式会社スタイルポート(本社:東京都渋谷区、代表:間所 暁彦、以下 スタイルポート)は、住宅領域にとどまらず、建設不動産業界全体への事業展開の期待を受け、KURONEKO Innovation Fund(運営者:グローバル・ブレイン株式会社)、野村不動産株式会社、大和企業投資株式会社、株式会社ケップルキャピタル、ソニーグループ株式会社、株式会社ゼンリンフューチャーパートナーズを引受先とする第三者割当増資を実施し、シリーズDラウンドとして約7億円の資金調達を行いました。これにより、累計調達額は約20億円に到達しました。
■資金調達の背景・目的
グロース市場への投資の低迷、株価下落の影響を受けて、国内スタートアップの資金調達の市況は悪化。2023年上半期の資金調達額は2022年同期と比べて減少し、特にレイターの落ち込みが目立つ状況です。(※1)
こうした中、スタイルポートはシリーズDとして、事業シナジーを期待する事業会社及びCVCおよび既存株主を中心とする6社から総額約7億円を出資いただきました。
2017年に創業、2019年にサービスの提供を開始して以来、『ROOV』は空間コミュニケーションプラットフォームとして、住宅産業における広範な市場の存在およびソリューションの有効性を実証してきました。さらに、最近ではオフィス、大型アリーナ施設、物流倉庫などでの活用実績も増え、住宅領域だけに留まらない建築不動産業界全体へのサービス展開が期待されています。
今回調達した資金は、『ROOV』の用途を他産業領域にも水平的に広げるとともに、販売接客から、企画~設計、集客~入居、管理に至るまで顧客の業務フローにおける垂直方向への利用シーンの拡大を行なっていくためのプロダクト開発と、『ROOV』の導入効果を最大限に実現させるための、カスタマーサクセス体制の拡充に投資していきます。
また、物流業界大手のヤマトホールディングス株式会社のCVCファンドでグローバル・ブレイン株式会社が運営するKURONEKO Innovation Fundと、マンション業界トップクラスの野村不動産を株主に迎え入れ、共同でデジタルツイン技術を活用した新たなユーザー体験、業務革新のソリューションの創出に取り組んでいきます。
■本ラウンドに参画した投資家からのコメント
<新規引受先>
ヤマトホールディングス株式会社(KURONEKO Innovation Fund)
ヤマト運輸株式会社 執行役員 イノベーション推進部長 足立 崇彰
(ヤマトホールディングス株式会社 イノベーション推進機能シニアマネージャー兼務)
スタイルポート社が保有する技術や不動産分野におけるDXに可能性を感じました。また、物流分野で利活用可能な将来性にも着目しており、CVCからの出資という形でご一緒させていただくことを嬉しく思います。同社のバリューアップに寄与するとともに、さらなる成長をご支援してまいります。
野村不動産株式会社 住宅事業本部 DX推進部長 半田 昭博
スタイルポート社の持つ高い技術力と、「テクノロジーを駆使し、誰もが手軽に正確に空間イメージを共有し、正しい理解に基づいた空間選択を可能にする」という理念に非常に共感しております。
当社の「販売から契約、引き渡し後の顧客体験をデジタル化し、先進的かつ快適な顧客体験を追求する」という戦略の実現において、もっとも適したパートナーであると考え、今回の出資に至りました。
ROOV製品の更なる成長、そして不動産購入時の顧客体験の進化に向けて、大いに期待しております。
大和企業投資株式会社 国内投資運用第一部 課長代理 仙石 翔
不動産事業者様と買主様双方の課題を解決するプロダクトがROOVです。学生時代に3Dソフトをかじった身としてはROOVの威力に衝撃を受けました。事業への深い造詣を有するスタイルポート社とROOVであれば「空間の選択に伴う後悔をゼロにする」ことができる。こう考え、今回出資のご縁を頂きました。チーム・スタイルポートのチャレンジを応援できること、非常に誇りに思います。弊社も全力でサポートさせていただきます。
株式会社ケップルキャピタル Principal, 島田崚平
スタイルポート社の不動産販売・流通の在り方をより良い方向へ変革していこうとする姿勢や、それを実現しつつあるサービスの将来性に期待・共感し、出資させて頂きました。初回面談の際に、不動産販売の各プロセスをシームレスに統合・最適化した プロダクトの完成度の高さに感動し、ワクワクしたことを記憶しております。今後は新築マンション・戸建て領域に留まらず、幅広い分野へサービスを展開していくことを期待しております。
<既存引受先>
ソニーグループ株式会社 事業開発プラットフォーム イノベーションファンド室 統括部長 土川 元
スタイルポート社はこれまで不動産販売支援ソリューションとして利便性や効果が多くの顧客に支持され、2017年の創業以来、堅調な成長を続けてきました。
領域拡大が見込まれるデジタルツイン市場において、ソニーグループの事業や保有技術等との連携を通じ、今後も、多様な分野への展開も含めたさらなる成長が実現できるよう、様々な方法で支援していきます。
株式会社ゼンリンフューチャーパートナーズ パートナー 川辺 一広
スタイルポート社が構築する3Dコミュニケーションプラットフォームを通し、新たな空間発見の形が創造されていくことを期待して、出資することを決定いたしました。
スタイルポート社のサービスは新築マンションから戸建て住宅、商業施設へと領域を広げ、より深化していくものと考えております。
弊社は今後もスタイルポート社の成長を支援して参ります。
<空間コミュニケーションプラットフォーム『ROOV』とは>
ROOVは、未竣工の建物や、アクセスが不便な立地にある建物を、仮想空間上にデジタルツインとして再現。いつでも・どこでも・誰とでも簡単に空間イメージを共有することができます。空間理解の障壁であった時間・場所・経験による制約からユーザーを解放し、コミュニケーションを拡張します。現在、新築マンション販売においては、No.1(※2)の採用実績を誇っています。また、2022年10月からは戸建て住宅分野においても、商談から設計時のコミュニケーションを効率化するソリューションとしての提供も開始。さらに、オフィス、物流倉庫、そしてアリーナなど、住宅領域以外へのソリューションとしての活用が拡がっています。
今後もスタイルポートは、ミッションである「空間の選択に伴う後悔をゼロにする」の実現に向け、より一層のサービス開発と改善に取り組んでまいります。
※1 INITIAL 2023上半期 Japan Startup Financeより。資金調達総額 2022年上半期:4,160億円、2023年上半期:3,354億円
※2 新築マンション向けオンライン3DCG内覧サービスとして累計導入実績No.1(東京商工リサーチ調べ)
■株式会社スタイルポートについて
<会社概要>
代表者:間所 暁彦
所在地:東京都渋谷区神宮前4-3-15 東京セントラル表参道
設立:2017年10月
事業内容:建設・不動産マーケットにおけるITソリューションの開発および提供
採用ページURL:https://styleport.co.jp/careers/