~ウェルビーイングの向上を目指した『カーボンニュートラルデザインプラン』、『バイオフィリックデザインプラン』を導入~
三井不動産レジデンシャル株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:嘉村 徹)および三菱地所レジデンス株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役 社長執行役員:宮島 正治)は、 2023年9月15日(金)より、港区三田一丁目にて建設中の分譲マンション「三田ガーデンヒルズ(以下、本物件)」の第二期 事前案内会(完全予約制)を開始することをお知らせいたします。
本物件においては、持続可能な社会の実現に向けて、既存建物と既存樹木の一部保存・再生、価値ある緑豊かな環境を維持すべく確保した約7,700㎡のランドスケープデザイン、太陽光発電設備や燃料電池の実装、全戸ZEH-Orientedの取得など、様々な環境配慮施策を実施しておりますが、今般、第二期にて販売予定のWEST HILL棟(8階建て)においては、更なる環境配慮への工夫を取り入れた2つの自然調和型プランをご案内いたします。本プランは、先進設備機器による創エネだけに頼ることなく、日本古来のすまいとくらしの知恵から導き出された建築的なプランニングの工夫と、自然の力を活かして快適に過ごす“パッシブデザイン”を取り入れることで省エネ・CO2削減を実現する「カーボンニュートラルデザインプラン」や、多様な自然要素を住戸内に取り入れることで人間本来の活力を引き出すことを目的とした「バイオフィリックデザインプラン」など、ウェルビーイング※1の向上を目指した企画となっております。
今後も多様化するライフスタイルに応える商品・サービスを提供するとともに、安全・安心で快適にくらせる街づくりを推進し、持続可能な社会の実現・SDGsへの貢献を進めてまいります。
【WEST HILL棟の特長】
1.より身近に“緑”を享受することが可能な、本物件唯一の8階建て
大型のルーフバルコニーやテラス等の豊かな外部空間を擁する豊富なプランバリエーション
2.ウェルビーイングの向上を目指した2つの「自然調和型プラン」
(1)カーボンニュートラルデザインプラン ~一次エネルギー消費量削減率約▲53%※2を達成~
① 建築的なプランニングの工夫による省エネへの取り組み
② サステナブルな社会の実現に向けたその他の取り組み
(2)バイオフィリックデザインプラン ~住戸内に緑を取り入れ、自然と一体となった空間演出~
① バイオフィリアを体現するプランニング
② 自然を“五感”で体感する様々な仕掛け
3.より快適なくらしを実現する「ライフスタイルサポート企画」
(1)家事サポートプラン ~家事負荷軽減をサポートするハウスキーパー対応プラン~
(2)ケアホームアテンダント ~生活密着型サービス~
1.より身近に“緑”を享受することが可能な、本物件唯一の8階建て |
WEST HILL棟では、本物件の象徴的要素の1つである“緑”をより身近に享受することが可能です。中庭のみならず、建物の西側にも豊富な植栽帯をレイアウトし、緑に囲まれた生活を楽しむことが出来ます。住戸面積約56㎡~約182㎡までの豊富なプランバリエーションをご用意するとともに、一部住戸には「大型テラス(平均面積約49㎡)」と「大型ルーフバルコニー(平均面積約44㎡)」を設置することで、都心の住宅とは思えない豊かな外部空間を創出しました。
2.ウェルビーイングの向上を目指した2つの「自然調和型プラン」 |
本物件では太陽光発電設備の導入や全戸ZEH-Orientedの取得など、脱炭素社会の実現に向けた様々な施策を実施することでカーボンニュートラルに貢献するとともに、ウェルビーイング向上にも寄与する、“新たなすまいとくらし”の提案に向けて更なる取り組みを進めております。自然とのつながりをより身近に感じることが出来るWEST HILL棟では、新たに2つの「自然調和型プラン」をご提案いたします。
(1)カーボンニュートラルデザインプラン※3 ~一次エネルギー消費量削減率約▲53%を達成~
「カーボンニュートラルデザインプラン」は、三井不動産グループがCES2022で発表した「先進設備機器による創エネだけに頼ることなく、自然に寄り添った日本古来のすまいとくらしの知恵から導き出された建築的なプランニングの工夫」により一次エネルギー消費量削減率約▲53%を実現するプランです。
本プランは、設備機器を用いて人工的に環境をコントロールするのではなく、“自然と調和し、その力を活かしながら快適に過ごす”という、日本家屋に見られるパッシブデザインの考え方にヒントを得た空間設計が特徴です。住戸全体を空気が流れるよう、襖や障子からデザインの着想を得た「スライドドア」によって風の通り道を確保し、自然通風による温度低減を目指しております。また、内と外を繋ぐ縁側のような空間に、“空間自体を断熱層に見立てる”という考え方を取り入れた新たな中間領域「サーマルコンフォートスペース」が、外気温の温度変化によるリビング・ダイニングへの影響を抑制することが期待されます。その他にも庇や簾のような、日射しを調整することが出来る「オーニング」や「ブラインド」を設置しました。
① 建築的なプランニングの工夫による省エネへの取り組み
A. 通風改善(スライドドア)
・住戸全体を風が流れるよう、通風上効果的な箇所への「スライドドア」の設置や、計画地周辺の風環境と住戸内の風の通り道を踏まえたプランニングにより、エネルギーを使わない自然換気が効率的に行えるよう設計し
ました。
・住戸内の通風向上による温度環境の変化がもたらす「快適性」を、体感温度指標(SET*)を用いて定量化することで※4、冷房を使用せずに心地よく過ごすことが出来る期間を算出し、エネルギー消費量を数値化※5しました。
B. 日射遮蔽(オーニング、ブラインド)
・日射による温度変化が大きいルーフバルコニーに面する大型サッシ前には「オーニング」を、また住戸内の各サッシ前には「ブラインド」を設置。住戸内に入る日射を遮蔽し、室内の温度上昇を抑制することで冷房利用の削減を目指しました。
C. 外気温中和(サーマルコンフォートスペース)
・バルコニーとリビング・ダイニングの間には、外気温による温度変化を低減する中間領域「サーマルコンフォートスペース」を設置。温度変化の大きい夏と冬においては、スライドドアで空間を区切ることで空調対象範囲を限定すると同時に、空間自体を断熱層に見立て、室内外の温度を中和する“外気温中和領域”として機能させることで、リビング・ダイニング空間における温度変化の負荷を低減し、冷暖房利用の削減を目指しました。また冬であっても、昼間の日射取得と保温効果により、暖房を使用しなくても一定時間は、縁側のような温もりを感じられる心地よい空間が創出されます。
・外気が心地の良い中間期(春秋)においては、窓と併せてスライドドアを開け放って自然の風を住戸内に取り込むことで、自然換気により、冷暖房を使用しなくても快適な温度環境の維持が期待されます。
・個室として書斎的な使い方はもちろん、趣味のディスプレイや収納空間としても楽しむことが出来ます。また、エントランス~ホール~LDKまで一体的に連続した空間構成であるため、実質30畳超の大型のLDK空間としても利用可能です。
D. 断熱強化(高断熱サッシ)
・熱取得、熱損失の大きい開口部には、アルミ樹脂複合構造の高断熱サッシを採用。
断熱性能を強化することで、外部環境による住戸内への温度変化による負荷を抑制し、冷暖房利用の削減を目指しました。
E. 排熱利用(エネファーム)
・発電時の排熱を給湯に利用することで、エネルギーロスを減らす家庭用燃料電池「エネファーム」を採用。停電時にはガスによる発電が可能※6であるため災害時のレジリエンス強化にも寄与します。
② サステナブルな社会の実現に向けたその他の取り組み
プランニング上の工夫のみならずインテリアデザインにおいても、カーボンニュートラルへの貢献を目指すとともに、また、サステナブルなライフスタイルの実現に向けて、三井不動産グループの三井デザインテック株式会社と協働し、FSC認証※7取得・100%再生材利用・カーボンオフセットなどのSDGsの観点から、環境に配慮した建材・家具・小物等をご提案※8いたしす。
(2)バイオフィリックデザインプラン※9 ~住戸内に緑を取り入れ、自然と一体となった空間演出~
現代社会においては、多くの人々が日常的なストレスや疲れを抱え、メンタルヘルスの不調など様々な問題に直面しています。植物の存在が自律神経を整えて気持ちをリラックスさせ、また、集中力を向上させるなど、多くのポジティブな心理的効果を生むことが実証されており、日常的に自然に触れる機会を増やすことが重要視されています。
① バイオフィリアを体現するプランニング
「バイオフィリックデザインプラン」では、バイオフィリア※10の概念に基づき、植物をはじめとした多様な自然要素を住戸内の随所で身近に感じられるようにすることで人間本来の活力を引き出し、住まい手の幸福度や生産効率等を改善させることを目指しました。また空気清浄効果があると言われている植物を住戸内に積極的に取り入れることで、より健康に配慮した住環境を実現します。三井不動産レジデンシャルのブランドコンセプト「Life-styling × 経年優化」と三菱地所レジデンスのブランドコンセプト「一生ものに、住む。」を元に、自ら手をかけて育て時間が経つほどに美しくなる本物の植物と寄り添ったバイオフィリックなくらしをご提案いたします。
A. 室内における植栽育成・配置の工夫
三井不動産グループの第一園芸株式会社と協働し、森のような豊かな自然を再現する多種多様な植栽の選定と、効率的な植栽レイアウトを提案いたします。没入型自然体感スペース「グリーンポケット」の設置により、外部空間のような豊富な緑量を確保。またグリーンポケット内には給排水設備も設えることで、室内緑化のハードルを下げることを目指しました。また、「壁面緑化ユニット」と「ハンギングプランター」などの、“床置き”にとらわれないインドアグリーンによって、立体的に空間を演出します。
B. 室内におけるインドアグリーンの視認性を高める工夫
住戸内の各所において、連続的にインドアグリーンを感じられるよう「コミュニケーションラウンジ」には透過性のあるガラスドアを採用しました。コミュニケーションラウンジからはグリーンポケットを見通すことが出来るため、緑の連続性が空間に広がりをもたらすと同時に、家で過ごす室内の時間においても自ずと植物が目に入る機会を増やします。また、複数の可動間仕切りによる可変性の高い空間構成が、多様なライフスタイルやライフステージの変化に応じた様々なニーズに対応します。
② 自然を“五感”で体感する様々な仕掛け
バイオフィリックデザインによる効果を最大限享受いただくために、植物による緑化演出のみならず、映像、環境音、照明、匂い、質感、味覚など、“五感”に訴える様々な仕掛けをご用意いたしました。
✓ 映像・環境音
風に揺れる緑陰や水面等の自然映像を投影可能な「ダウンライト型プロジェクター」により、“ゆらぎ”がもたらすリラックス効果を期待できます。また、窓のような高精細な「窓型スマートディスプレイ」は、臨場感のある自然風景映像を映し出すとともに、画面自体がスピーカーとなり、迫力ある環境音の再生が可能なため、没入型の自然体感空間を演出します。
✓ 照明
植物育成に適した太陽光の波長域を再現可能な「調光調色照明」によって、室内における植栽の維持・育成を補助します。また、光のシーン設定と自動切り替え機能により自然光のうつろいを再現することで、サーカディアンリズム※11の維持・補正をサポートすると同時に、色温度と光の色味調整による集中力アップや食欲増進効果等も期待でき、より健康に配慮した住環境を創出します。
✓ 匂い・質感・味覚
天然木を用いた「家具」、天然成分から抽出した「ルームフレグランス」、床材に用いた砂のようなやわらかな質感の「タイル」や、自家栽培のハーブなどを楽しめるグリーンポケットに設けた「インドア花壇」など、より身近に“五感”で自然を体感する仕掛けを随所に展開しました。
3.より快適なくらしを実現する「ライフスタイルサポート企画」 |
忙しい共働き世帯やシニア世帯に向けた、家事負荷を軽減し、より自由で快適なライフスタイルが実現できるような、ライフスタイルプランとソフトサービスをご提案します。三井不動産グループが運営する入居者サービス「三井のすまいLOOP」における、提携会社へのヒアリングを踏まえて企画をいたしました。
(1)家事サポートプラン※12 ~家事負荷軽減をサポートするハウスキーパー対応プラン~
ユーザー側だけではなくハウスキーパー側の利便性向上にも配慮し、家事負荷軽減をサポートする「家事サポートプラン」をメニュ―プランとしてご提案いたします。
① 玄関ドアの電気錠をアプリと連携させ、ハウスキーパー等の第三者に対して、時限設定された解錠権限をアプリ上で付与することが可能です。不在時であっても指定された時間のみ、外部来訪者がスマートフォンを用いて住戸へ入室することが出来ます。
② LDKやMBRなど、第三者の入室を制限したい部屋のドアに設けられた電気錠により、住戸内でセキュリティラインの設定が可能です。スマートフォン一つで入室制限エリアを切り替えることが出来ます。
③ ユーザー側の利便性向上のみならず、ハウスキーパー側の使い勝手も考慮し、家事スペースのレイアウトや設備等について検討を行い、使用頻度の高い、LD-キッチン間のドアをオートドア化しました。
(2)ケアホームアテンダント※13 ~生活密着型サービス~
生活密着型のサービス「ケアホームアテンダント」を提供いたします。忙しい共働き世帯やシニア世帯を中心に、住戸内の簡易な清掃は勿論、食材の購入からも依頼することが可能な料理代行、ネットオークションへの出品代行等、便利なサービスで日々の生活をサポートします。この他にもシニア層に向けたメニューとして、ご利用者との対話に重きを置いて日々の様々なお困りごとのご相談・お手伝いを行う、コミュニケーションケアサポートもご用意し、ひとりひとりのくらしに寄り添ったサービスを提供します。
■ CES2022「カーボンニュートラルデザイン」の概要
・三井不動産レジデンシャルは、カーボンニュートラル社会の実現に向けて環境に優しく自然に寄り添ってきた日本家屋の考え方を再認識し、日本家屋が持つ快適性をさらに進化させるためのテクノロジーを融合させた、新しいすまいづくりの考え方を「カーボンニュートラルデザイン」と位置付け、コンセプトプランを世界最大規模のエレクトロニクス展示会「CES2022」に出展いたしました。
・日本のすまいは、大きな庇や縁側空間といった中間領域を利用して太陽光を調整したり障子やふすまを開け放すことによって風の通り道を作るほか、五感で涼や季節の移ろいを感じるなど、自然の力を利用しながら快適に暮らす工夫が施されていました。また、建具の開閉によって間取りを変化させることにより、ライフステージに合わせたすまいを実現できる「ロングライフ住宅」とも言えました。
・日本独特の「パッシブデザイン」が体感できる空間のほか、日本の知恵と最新テクノロジーを組み合わせた現代~未来における新しいすまいの形をマンション専有部の模型と映像で提案いたしました。
※1. ウェルビーイングとは肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることを言います(1948年世界保健機関(WHO)憲章で記載)。
※2. 本物件では、「BEST-H(住宅環境設計ツール)」を用いることで、エネルギー消費量削減に寄与し得る要素(「通風性向上による室内の温度低減効果」や「オーニングの開閉による日射遮蔽効果」など)も加味したエネルギー消費量削減効果の定量化を実施しました(環境分析コンサルティングへの協力:株式会社日建設計、株式会社日建ハウジングシステム)。具体的には、住宅におけるZEHの認定システムである「Webプログラム(住宅に関する省エネルギー基準に準拠したプログラム)」では評価対象項目に定められていない要素による省エネルギーに通じる取り組みを含めた一次エネルギー消費量削減効果を、BEST-Hにおけるシミュレーション上、一般仕様の住宅として想定し一定の条件を設定した「一般プラン」比で算出しています。なお、カーボンニュートラルデザインプランに住まう家族の想定生活スケジュール、および、それに応じた各設備の稼働スケジュールを設定して計算を行っており、BEST-HとWebプログラムとでは算出根拠となる間取り・想定家族構成などが一部異なるため、算出される一次エネルギー消費量の数値は異なります。本内容はシミュレーション上の検証結果であるため、本住戸プランにおけるCO2排出量削減、光熱費削減および快適性向上を保証するものではありません。
※3. 対象住戸はWEST HILL棟の一部住戸となり、また、有償のメニュープランとなります。
※4. SET*(標準新有効温度)は研究者や空調分野の技術者などの間で広く使われている体感温度指標です。この指標は、気温[℃]、相対湿度[%]、風速[m/s]、平均放射温度[℃]の温熱4要素の他、人の代謝量(met)と着衣量(clo)により算出できます。本物件では、一定の条件を設定し、この指標を用いて通風効果も含めた体感温度(快適性)を算出しました。
※5. 想定冷房使用期間が、一般プランでは年間117日間であるのに対して、カーボンニュートラルデザインプランでは81日間となり、その期間から一次エネルギー消費量の削減量を算出しました。
※6. ガスが供給状態であること、また、停電発生時にエネファームが発電中であることが必要となります。
※7. FSC認証:Forest Stewardship Council®の提供する仕組みで、環境保全の観点から、適切な森林管理のもと生産された原料で製造された製品に与えられるマークです。
※8. 三井デザインテック株式会社にて対象商品の販売や相談を承ります。
※9. 対象住戸はWEST HILL棟の一部住戸となります。
※10. バイオフィリアとは1984年にアメリカの生物研究者エドワード・O・ウィルソンが提唱した「人は本能的に生命を求める」「人は自然と触れ合うことで、健康や幸せを得られる」という考え方のことを言います。また、バイオフィリアの概念を取り入れたバイオフィリックデザインによる効果は、世界各国で実証されています。
※11. サーカディアンリズムとは本来人間が持つ約24時間周期の生体リズムのことを言い、これが乱れると睡眠障害等を引き起こす可能性が生じると言われています。
※12. 対象住戸はWEST HILL棟の一部住戸となり、また、有償のメニュープランとなります。
※13. 本物件全体で提供予定の有償サービスとなります。サービスメニューの内容は今後変更となる場合があります。
※14. 料理のレシピは一般的なものに限られます。
※15. 代行で購入可能な店舗および商品は限られます。
※16. 出品先のオークションサイトは限られます。
■「三田ガーデンヒルズ」概要
※その他詳細は三井不動産のホームページをご覧ください。
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2023/0912/download/sumai/20230912.pdf