借地権マンションを等価交換方式で建替え
旭化成不動産レジデンス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:高橋 謙治)は、等価交換手法で借地権マンションの再生に取り組んだ、渋谷区のグロリアスマンション建替え事業「アトラス恵比寿景丘」が3月に竣工いたしましたのでお知らせいたします。
■建替え事業の概要
グロリアスマンションは、JR山手線恵比寿駅徒歩6分の立地に1971年に竣工した、店舗・事務所区画のある複合用途の分譲マンションで、敷地の一部に地上権が設定されている借地権マンションでした。本事業は、再建後も借地権マンションとなる、マンション建替円滑化法での建替えではなく、等価交換方式(全部譲渡方式)を採用することにより、複雑な権利関係を整理し、所有権マンションとしての再生を実現しました。
従前の建物は管理組合が無かったため適切な修繕が行われず、度重なる雨漏り、排水管のつまり、漏水などの不具合が生じていました。更に交換したエレベーターは、センサーが建物の歪みに反応して度々停止するなど経年劣化が深刻となり、2015年に建替えの検討を開始することとなりました。2016年に事業協力者を募集した結果、旭化成不動産レジデンスが選定され、2018年に建替え決議が成立、2020年より工事着手し、2023年3月に竣工を迎えました。
当社では、渋谷区内で本件を含め9つのマンション建替えを実現しています(着工・竣工ベース)。まだ数多く存在する高経年マンションの再生に貢献できるように、これからも努めてまいります。
■従前建物の概要
- 延べ床面積:2633.06㎡
- 専有面積:2264.62㎡
- 住戸等:住戸43区画 事務所1区画 店舗4区画
- 間取り等:2DK~3LDK 28.59㎡~127.06㎡
■竣工建物の概要
計画地は恵比寿駅徒歩6分、恵比寿ガーデンプレイスから徒歩2分、広尾エリアも生活圏に入る魅力的なエリアに位置し、敷地周辺はくすのき通りから連なる緑豊かな環境となっています。周辺の自然環境との調和を図りつつ、水平垂直のラインで構成したシャープでエッジのきいた美しく上質な外観構成とし、美しいデザインを好む単身者やDINKSの求めるマンションを実現しました。
間口が狭く奥行の深い敷地形状に対し、道路側に14階建ての高層棟、敷地奥側に5階建ての低層棟を配置した2棟構成とし、角住戸の多い、総戸数57戸の計画です。マルチスタジオ(防音室)やトランクルーム等の共用施設を地下に設けるなど、限られた敷地を有効に活用しています。
また、大型車が収容できる地下駐車場、電気自動車の充電設備、各戸玄関の電気錠(スマートキー)、ミストサウナ、ディスポーザー、突板塗装の建具等、先進的で実用的な仕様設備を採用し、優れた立地に相応しい高品質なマンションとしています。
■物件概要
- 物件名:アトラス恵比寿景丘
- 所在地:東京都渋谷区恵比寿4丁目13番5,14番
- 交通:JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン「恵比寿」駅(東口)徒歩6分
- 用途地域:第一種住居地域/近隣商業地域
- 地域・地区:30m第三種高度地区、50m高度地区
- 建ペイ率:60.07%
- 容積率:343.06%
- 敷地面積:896.65㎡
- 建築面積:538.64㎡
- 延床面積:4388.79㎡
- 構造・規模:RC造、地上14階、地下1階
- 総戸数・間取り:57戸(事業協力者取得住戸12戸含む) 1K~3LDK 26.12㎡~92.11㎡
- 建物竣工・入居:2023年3月17日竣工 同年3月24日引き渡し開始 本物件は完売済
- 売主:旭化成不動産レジデンス株式会社
- 設計・監理:アーキサイトメビウス株式会社
- 施工:前田建設工業株式会社 東京建築支店
■案内図
以上