大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:芳井敬一)は、2024年度以降に着工するすべての新築分譲マンション「プレミスト」にZEH-M(※1)仕様を採用します。
※1.ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンションの略称。断熱性・省エネ性能を高め、再生可能エネルギーなどにより、エネルギ―収支ゼロを目指す集合住宅。当社は、全住戸で断熱性能基準をクリアし、住棟全体で一次エネルギー消費量を20%以上削減する「ZEH-M Oriented」以上の仕様を採用。
当社グループは、創業100周年にあたる2055年を見据えた環境長期ビジョン“Challenge ZERO 2055”を策定し、グループ、グローバル、サプライチェーンを通じて「環境負荷ゼロ」の実現を目指しています。その一環として、当社はZEH・ZEBの普及を推進しており、2022年5月に公表した「第7次中期経営計画」では、2026年度に、分譲マンションの開発においてZEH-M仕様の採用率を100%とする目標を掲げました。
そしてこのたび、全国各地域でのZEH-M仕様のマンション開発体制が整備できたため、当初目標から2年前倒しし、2024年度以降に着工するすべての新築分譲マンション「プレミスト」でZEH-M仕様を採用することとしました。
当社では、今後も幅広い環境活動を通じてお客さまと共に新たな価値を創り、活かし、高め、すべての人が生きる歓びを分かちあえる社会の実現を目指します。
●分譲マンション「プレミスト」におけるZEH-M仕様
当社では、全国でのZEH-M仕様のマンション開発・販売体制を整えるため、2018年10月以降、全国を7地域(北海道・東北・関東・中部・関西・九州・沖縄)に分け、各地域でZEH-M仕様の分譲マンション開発を開始しました。関東地域では東京都練馬区の「プレミスト平和台」(竣工:2021年1月)、関西地域では大阪府大阪市西区のタワーマンション「プレミストタワー靱本町」(竣工:2023年2月)において、断熱性の高い部材や高効率の空調設備などを導入。一般的な共同住宅(※2)と比較して一次エネルギー消費量を20%以上削減できるZEH-Mの普及を推進してきました。
※2. 国土交通省が公布した「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」で定める基準建物。
ZEH-M仕様のマンション開発を始めた2018年度には、新築分譲マンション全体に占めるZEH-M比率は1%でしたが、2021年度には43%、2022年度には76%(予定)と段階的に高まっており、全国での開発・販売体制が整ったため、当初目標を前倒しし、2024年度からは全棟でZEH-M仕様を採用することとしました。
●当社の新築分譲マンションにおけるZEH-M比率(着工戸数ベース)
●ZEH-M仕様の分譲マンション開発実績
●各地域におけるZEH-M仕様の分譲マンション