~働き方を自律的にデザインし、新たな価値を生むワークプレイスを構築~
旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:川畑 文俊)は、2022年4月に策定した「2030年のあるべき姿 Vision for 2030」の柱の一つ「働く人が輝くHappiness Company」を実現する施策として、神保町本社オフィスをリニューアルしましたのでお知らせします。取り組みに当たっては、ワーカー自らが働き方を自律的にデザインしていく次世代のワークスタイルを提唱し、数多くのワークスペースを手掛ける株式会社イトーキ(本社:東京都中央区、社長:湊 宏司)に設計監理及び施工を依頼しています。
- オフィスリニューアルで期待する効果
①業務内容に応じて自律的に選択できる多様なワークスペースを設け、生産性を向上
・働くシチュエーションに応じた様々なワークプレイスを設置
②6階に設けた「グループ共用エリア」を介して、グループ会社及び部門間の連携を強化
・ミーティングだけでなく昼食・休憩時などに自然と人が集まる空間設計
③快適なオフィスと新しい働き方の実現で社員のエンゲージメントを高める
・(左)カフェカウンター:昼食時にはお弁当の販売も行われる
・(右)サポートデスク:機器の貸し出しや相談事に対応する
- 新オフィスの特徴
新オフィスでは固定席を持たず、業務内容に応じて最適な場所を選択するワークスタイルを想定し、ワークスペースを目的別にA~Fまで設定しています。具体的には、作業人数に応じた広さや仕事の集中度に応じた音環境を各種設定したほか、オープンな空間でミーティングできる場所を数多く設置し、フロア内の動線を交錯させて様々な交流を促し、チーム・部署内のコミュニケーションや連携の強化を目指しました。
【ワークスペースA~Fのイメージ】
仕事の集中度や種類、協業する人数などに応じて多様なワークプレイスを設定
【ワークエリアの種類区分例】
中央から離れるにつれて集中度の高い仕事を行うスペース構成となるよう設計
- 各スペースの概要・特長
社員へのアンケート調査から現状の働き方とニーズを洗い出すことで最適な活動割合・席数を設定し、活動目的別に音環境に配慮した配置計画を行いました。
【A 集中作業スペース】
各自の体格や作業内容に合わせて調整できる上下昇降デスクや120度型デスク、周囲の視線や音を適度に遮るブースを取り入れることで作業効率を促進させます。
・(左)個人の理想的な立位や座位に合わせてデスクやチェアの調整が可能な上下昇降デスク
・(右)図面や資料などを拡げて作業がしやすい上下昇降+120°デスク
【B Phoneブース】
昨今ニーズの高いWEB会議に対して音を気にせずひとりで利用できる個室を用意しました。
・周りを気にせず一人でリモート会議への参加や電話などができるPhoneブース。扉がガラス張りなので利用状況も分かりやすい。
【C ベースワークスペース】
個々の日常業務や2人並んでの共同作業・教育、チームで集まってグループ作業などオープンな環境でコミュニケーションをとりながらの作業に最適です。
・一体感のあるビッグテーブルで構成される植栽付きテーブル
・(左)1人~4人で情報交換をしながら資料作成ができるワークテーブル
・(右)同じ画面を共有し相談しながら作業ができるペアブース
【D コラボレーションスペース】
日常の相談や情報共有、アイデア出しなどに適したオープンスペースをメイン動線に沿って多数配置し、コミュニケーションの活性化と自然と他者の情報を見聞きする機会を増やします。
・思い立った時に気軽に相談しやすいスタンディングテーブル
・(左)横並び6~10名程度で勉強会や情報共有が可能なMulti Sofa
・(右)少人数での打ち合わせや情報交換がしやすいクローズ感のあるCabin(ボックスソファ)
【E プロジェクトスペース】
セミクローズなブースでプロジェクトや部門で集まり、モニター・ホワイトボードを活用しながら打合せ・共同作業を効率よく行うことができます。
・プロジェクトやチームで集まり、情報共有しながら作業や打ち合わせができるセミクローズな空間を確保したPergola(フレーム間仕切り)
- 本社オフィスニューアルの背景
当社は2018年度を最終年度とした3年間の中期経営計画(以下「中計」)において、働き方改革を目的としたIT環境の整備などに着手しました。その後2019年度に策定した3年間の中計「Challenge&Growth」では、「良質なストックの追求」「拡大への挑戦」を支える重要な戦略の柱として「旭化成ホームズグループ基盤の構築~人・デジタル・グループ経営~」を掲げ、働く場所を選ばない「シンクライアント」の導入や効率的な業務システムの開発などに積極的に投資を行ってきました。その最中である2020年には、COVID19の世界的な感染拡大の対策として、我が国においても在宅ワークが推奨されたこともあり、当社がそれまで強化してきた基盤を活用し、いち早く在宅と出社を織り交ぜたワークスタイルの運用を開始しています。そして当社は2022年4月に、2030年度の当社グループのあるべき姿をあらわす長期 ビジョンとして「2030年のあるべき姿 Vision for 2030」を新たに策定しました。このたび実施した本社オフィスリニューアルは、その長期ビジョンで目指す、「働く人が輝くHappiness Company」を体現するための重要な取り組みの一つと位置付けています。新オフィスでは、一定数の在宅オフィスワーカーがいることを前提に、従来比2割ほど座席数を削減する反面、多様な働き方を実現できるスペースを設けるとともに、グループ内部署間でのコミュニケーションが生まれる動線・空間を設計しました。それによりひとりひとりの社員が、チームや個人にとって最適な場所を自律的に選択しながら働くことで、生産性を高めるとともに、風通しの良い職場環境の実現を目指しました。
- (株)イトーキ:コメント
旭化成ホームズ様が実施した新たな価値を生むワークプレイスの本質は、「何よりも社員の生産性、満足度、エンゲージメント向上の3つの実現を大切にすること」、そして「それを支える旭化成ホームズらしいオフィスとは企業や組織とワーカーを結びつける、或いはワーカー同士を結び付けるインフラである」としたところにあります。それにより「個人任せでは無くチームという単位でお客様に価値を提供し続けるという企業のアイデンティティを育むことに繋げたい」という同社の意思のもと、プロジェクト事務局が中心となってリーダーやワーカーと対話を繰り返しながら具現化したのが今回の新オフィス“となります。
自社にとっての最適解をいち早く見出し、愚直に具現化したことに敬意を表すると共に、新たなワークプレイスをプラットフォームとしながら活き活きと働くワーカーの皆様がチーム一体となって社会に価値を提供し続けて頂くことを祈念します。
- 本社オフィスリニューアルプロジェクト概要
・企画:旭化成ホームズ株式会社
・設計監理及び施工:株式会社イトーキ
・本社が入る施設名称:神保町三井ビルディング
・所在地:〒101-8101 東京都千代田区神田神保町一丁目105番地
・本社が入るフロア:4階~7階
・本社の延床面積:9547.84㎡
以上