「Brillia 京都松ヶ崎」、「Brillia 北山」
東京建物株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員:野村 均)は、当社を事業主とする分譲マンション「Brillia 京都松ヶ崎」と「Brillia 北山」が、2022年度グッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)を受賞しましたのでお知らせします。
〇「Brillia 京都松ヶ崎」(集合住宅) 評価コメント
叡山本線、修学院の駅から徒歩圏内にあり、松ヶ崎の東山を背景にした、景観に配慮が必要な低層や中層が建
ち並ぶ住宅地に、周辺環境を分析し、自然との調和を掲げて、庭、ボリューム配置、共用部のあり方、仕上げを
追求した総合的に優れた計画である。高野川沿いの既存樹木を極力保存したことで、川から山へ連続した自然の
景観を壊さずに、内部の居室からも木々が見える建築となり大変素晴らしい計画である。建築配置は5棟に分棟
化したことで、道への圧迫感を緩和し、周辺に風や光を取り入れている。共用部は、多くの人が使えるように、
川への軸線をつくり、広々とした開放的で気持ちの良い空間を創出している。仕上げは京都の風土を意識した素
材を使用するなど、都市スケールの巨視点からヒューマンスケールの微視点に至るまで、丁寧な計画をしている
ことは集合住宅の提供において大変重要な姿勢である。
〇「Brillia 北山」(集合住宅) 評価コメント
京都の北山通と言えば、バブル景気を背景に1980~90年代に高松伸・安藤忠雄といった有名建築家の建築が立
ち並んだエリアだと記憶している。ポストモダン全盛期で建築デザインも都市景観としては少々考え込んでしま
うものも多かったが、情報によれば近年その相当数が更新されつつあり、北山通も大きく変わりつつあると聞く。
そんな歴史的経緯の延長上にこの住宅があるが、時代も社会状況も変わった中で、実に端正で美しいデザインで
ある。大きな門型のフレームの中に、スラブや界壁を巧みに分節しながらファサードを構成し、周りに広がる豊
かな緑量を取り込む大きなガラス面が、建物全体のボリューム感を和らげ、街の風景に溶け込む佇まいが実に爽やかだ。全体からディテールまで神経の行き届いた優れたデザインである。
1.「Brillia 京都松ヶ崎」(集合住宅)
自然を慈しみ、京文化を受け継ぐ集合住宅
本物件は、京都北東部に位置し、五山の送り火の「法」の山を背に比叡の山を東に望む高野川沿いに建設され
た分譲マンションです。この地では修学院離宮に代表されるように、古来より豊かな自然と一体となった生活、
文化が育まれてきました。本物件では、専有部にワンランク上の住宅設備機器を導入するなど、現代において最
新の機能を享受しつつ、この地で受け継がれてきた自然と一体となった暮らしの実現を目指しました。
■デザインのポイント
①計画地周囲の比叡山麓等の稜線と呼応し調和した勾配屋根と深い軒庇によって構成された外観デザイン
②川辺の自然環境と建物の関係性に配慮し、高野川沿い既存樹木を保全し活かす配棟計画
③計画地周囲の歴史を紐解き、歴史を継承する京都古来の素材(土壁風壁材)を用いた建物デザイン
■「Brillia 京都松ヶ崎」概要
所 在 地:京都府京都市左京区松ケ崎小竹藪町3-3
総 戸 数:109戸
構造/建物階数:鉄筋コンクリート造 / 地上5階、地下1階
事 業 主:東京建物株式会社
設 計・監 理:一級建築士事務所 株式会社東洋設計事務所
施 工:大末建設株式会社
竣 工:2021年12月
2.「Brillia 北山」(集合住宅)
隣接植物園の豊かな緑を映し、意匠性・居住性も向上。独創的なダイレクトウィンドウ邸宅
本物件は北山通に位置し、京都府立植物園を目の前に望む分譲マンションです。著名建築家が手がけた建物が並ぶ、瀟洒な北山通りの街並みと豊かな自然を享受できる立地特性を踏まえ、街並みを形成する洗練されたファサードデザインの実現と居住性能を確保した新たな居住空間の両立を目指しました。
■デザインのポイント
①居住性を確保しながらも瀟洒な街並みに溶け込むスタイリッシュなファサードデザイン
②ガラス面を大きく取ったダイレクトウィンドウにより、自然豊かな眺望を最大限生かした専有部
③設備を住棟内部で処理し、ファサード面へバルコニーを設置しない配棟計画
■「Brillia 北山」概要
所 在 地:京都府京都市北区上賀茂桜井町100番
総 戸 数:22戸
構造/建物階数:鉄筋コンクリート造 / 地上5階、地下1階
事 業 主:東京建物株式会社
設 計・監 理:一級建築士事務所 株式会社東洋設計事務所
施 工:株式会社かねわ工務店
竣 工:2021年9月
以上