宝塚市では文化財住宅の現場見学会・ワークショップを実施-くさかんむり 実績報告-
伝統的な茅葺き技法を生かし、現代に応用する取り組みを進める株式会社くさかんむり(本社:神戸市北区淡河町)は今年の夏、兵庫県内で江戸時代頃に建てられたと言われる茅葺住宅の屋根葺き替えを2軒行いました。宝塚市では現場見学会を行う予定です。当社の最新実績を報告いたします。
■トラディショナル:2件
・O邸(兵庫県小野市)
<施工概要:南面差し茅(修復)>
特徴:築300年を超える地元庄屋の屋根の南面を差し茅しました。茅はお施主様が刈り貯めたものと、御殿場産等のススキです。今後も継続して他の面も修復していく計画です。
・T邸(神戸市西区)
<施工概要:屋根全面葺き替え・差し茅>
特徴:21年12月に「神戸市都市景観形成重要建築物等」として指定された住宅です。岩手県産、御殿場産の茅を使用しました。
■宝塚市で施工中現場の見学会を実施
・旧東家住宅(兵庫県宝塚市「宝塚自然の家」内https://nishitanilabo.com/)
<施工概要:南面・西面の葺き替え>
江戸時代中期に建てられた農家で、兵庫県指定有形民俗文化財に指定されています。2020年1月から2月にかけて、約40年ぶりに2面の葺き替えを実施し、現在残り面の葺き替えを実施しています。見学会では、作業手順の説明や、屋根模型を使ったワークショップを予定しています。
日時:2022年10月8日(土)10時―11時、11時30分―12時30分(要:事前申し込み)
所在地:兵庫県宝塚市大原野字松尾1
関連URL(宝塚市ホームページ):https://www.city.takarazuka.hyogo.jp/kanko/event/1000041/1043959/1043962/1046687.html
<株式会社くさかんむり>
神戸市北区淡河町を拠点に、伝統的な茅葺きの修復から、現代的な茅葺きへの挑戦、そしてより多くの方々に茅葺きを知ってもらうためのワークショップやセミナーを開催しています。
建物だけにとどまらず、様々な方向から茅葺きの持つ可能性や魅力を探り、引き出し、磨き上げて、今を生きる人達にお届けするという目的を共有した職能集団です。
本社所在地:兵庫県神戸市北区淡河町淡河1447
代表取締役・茅葺き職人:相良 育弥
HP:https://kusa-kanmuri.jp