CLTによる木材活用の促進を通じて脱炭素社会へ貢献
当社は、CLTの活用拡大を進めるためCLT住宅の規格化・商品化に取り組んでおり、2019年10月、第1弾として、独自に開発した「CLT工法」による賃貸住宅「Forterb(フォルターブ)」を発売しました。この度販売を開始する戸建注文住宅「Groun DK」も、CLT活用拡大に向けたCLT住宅として開発したものです。
政府は2021年10月、「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律の一部を改正する法律」を施行し、公共建築物のみならず民間の建築物においても木材の利用を促進していく方針です。また、木材の活用目的に「脱炭素社会の実現に資すること」が追加され、今後は脱炭素社会の実現に向けて、さらに積極的な木材の活用が求められます。なかでも、CLTはコンクリート並みの強度を持ちながら、木材の軽さを活かして、さまざまな建築物の木質化に貢献できる建材として注目が集まっています。しかし、国内のCLT戸建住宅はモデルハウスのみにとどまっており、完成実績はまだありません。
当社は、今後もCLT住宅の普及に積極的に取り組み、木材活用の促進、および脱炭素社会の実現に貢献していきます。
※ Cross Laminated Timberの略称。ひき板(ラミナ)を並べ、繊維方向が直交(クロス)するように積層接着した木質系材料です。厚みのある大きな板であり、海外では建築の構造材の他、土木用材として橋などにも使用されています。
- 木材の特長を前面に出した 『木と一緒。木と一生。』 の住まい
「Groun DK」は、 『木と一緒。木と一生。』をコンセプトとしており、“木と共に長く暮らせる住まいにしたい”という思いを込めています。木の特長である香りや温もりなどを前面に出し、生活を通じて木の質感を感じられる住宅とするため、建物の軒裏や室内の壁にCLTの表面をそのまま現しにしています。
※ 間取りは一例となります。
- CLTを導入した独自の「クロスウッド工法」
クロスウッド工法は、従来の工法である木造軸組工法に加えて、CLT耐力壁+合板の面材耐力壁を併用したオリジナル新工法です。屋根・床の一部にはCLTパネル、壁の一部にはMNパネルを採用したハイブリッドな新工法です。軒裏や天井・室内の壁面においてCLTを現しにできるため、木の質感を感じられる工法となっています。
- CLT戸建注文住宅 「Groun DK」 商品概要
商品名 : Groun DK (グラン DK)
構造 : 2階建て クロスウッド工法
販売開始日 : 2021年11月1日
販売地域 : 茨城県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県
間取り : 4LDK
床面積 : 157.48㎡
- 参考情報
当社は2019年10月、独自の「CLT工法」を採用した、日本初のCLT賃貸集合住宅「Forterb(フォルターブ)」を販売開始しました。CLT集合住宅を初めて商品化した取り組みに対し、同年、環境省が実施する「令和元年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞しています。
今回発売する「Groun DK」は、当社のCLTを導入した商品建物の第2弾となります。
〈関連ニュースリリース〉
〇“オリジナルCLT工法”による木造4階建て賃貸住宅「Forterb(フォルターブ)」販売開始/2019年9月4日
https://www.kentaku.co.jp/corporate/pr/info/2019/aqehc4000000c9f0-att/aqehc4000000c9j6.pdf
〇「令和元年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞/2019年12月2日
https://www.kentaku.co.jp/corporate/pr/info/2019/aqehc4000000d1sc-att/kankyoudaijinhyousyou_20191202.pdf