木曜日, 12月 26, 2024
ホーム商品サービス日本の技術でニュージーランドの住宅供給不足解消に貢献。1,000戸規模の住宅部材供給を目指し、JV会社を設立

日本の技術でニュージーランドの住宅供給不足解消に貢献。1,000戸規模の住宅部材供給を目指し、JV会社を設立

~現地の平均住宅工期(1棟)を約4カ月短縮~

パナソニック ホームズとニュージーランド最大手の建設会社、Mike Greer Commercial. Ltd(マイクグリアコマーシャル社)は、このたび、パナソニック ホームズ社製の住宅部材をマイクグリアコマーシャル社(ビルダー)へ供給するJV会社「NZ Smart Build Technologies. Ltd(NZスマートビルドテクノロジーズ社)」の設立に合意し、2021年8月25日、ニュージーランドでJV会社設立を申請しました。新会社は、パナソニック ホームズが49%、マイクグリアコマーシャル社が51%出資し、10月より事業を開始します。同社は、2021年度中に政府系デベロッパーKāinga Ora(カインガオラ)が計画する物件向けの住宅用部材供給を開始し、同事業を通じて社会問題化しているニュージーランド国内の住宅供給不足の解消を目指します。将来的には、年間1,000戸規模の住宅部材供給を目標に事業拡大を図ります。

▶当リリースの本文はこちら:https://prtimes.jp/a/?f=d22927-20211006-aa1de4d75c2973e09c2a9a1cf9694121.pdf

JV会社の設立は、パナソニック ホームズが2019年にニュージーランド政府系プロジェクト事業、Kiwi Build Project(キウイビルドプロジェクト)に採択されてから、マイクグリアコマーシャル社と共に、パナソニック ホームズ社製の住宅部材、大型パネル構造(F構法)の供給スキームを検討する中で具現化しました。2021年1月には、ニュージーランドのワイカト地方で、試作棟を共同で完成。試作棟は、ニュージーランドの一般的な住宅建築工期に比べて約4カ月の工期短縮を図れました。さらに、住宅仕様や施工品質などの技術検証においても、同国の建築基準を満たしていることを確認済みです。

■JV会社概要

  • 会社名:NZ Smart Build Technologies. Ltd (NZスマートビルドテクノロジーズ社)
  • 本社:3A/335 Lincoln Road, Addington, Christchurch 8024
  • 代表者(Director):Michael David GREER(マイケル デイビッド グリア)、田中 一彦、Andrew Searle(アンドリュー シール)、岩澤 成憲
  • 設立日:2021年8月25日 オンライン登録申請済み
  • 資本金:1,000,000NZ$(日本円約7,800万円 2021年9月時点。1NZ$=78.17円適用)
  • 主たる業務:パナソニック ホームズ社製大型パネル構造の住宅部材を供給(サプライヤー)
  • 出資構成:マイクグリアコマーシャル社51% パナソニック ホームズ株式会社49%

 

日本の技術でニュージーランドの住宅供給不足解消に貢献。1,000戸規模の住宅部材供給を目指し、JV会社を設立のサブ画像1_現地で展開予定の住宅イメージパース図(戸建住宅)現地で展開予定の住宅イメージパース図(戸建住宅)

 

日本の技術でニュージーランドの住宅供給不足解消に貢献。1,000戸規模の住宅部材供給を目指し、JV会社を設立のサブ画像2_現地で展開予定の住宅イメージパース図(テラスハウス)現地で展開予定の住宅イメージパース図(テラスハウス)

■   ニュージーランド向けに防水・耐震性能に優れた住宅部材を提供
NZスマートビルドテクノロジーズ社は、パナソニック ホームズ社製の住宅部材の提供により、地震や台風に耐えられる強靭な建物性能や、雨漏りを発生させない高い製品精度と品質によって、健康的な住環境をお届けします。提供する住宅部材は、日本向けの大型パネル構造(F構法)をベースに、ニュージーランド建築法規に合わせて、(1)外壁パネルに防水層を追加(2)通気層に排水機能を追加(3)窓枠に防水テープを追加、対応します。パナソニック ホームズの工場(滋賀県)であらかじめサッシや防水シートと通気層まで組み込まれた外壁などの大型部材をニュージーランドへ供給します。住宅部材は、平屋および2階建の戸建住宅やテラスハウス向けをラインアップし、オークランドなどの都市部や周辺の郊外エリアへの供給を見込んでいます。

また、NZスマートビルドテクノロジーズ社は、住宅部材供給に加え、建築作業者への工業化住宅技術の指導を行い、スキルトランスファ―(技術伝承)を図る予定です。スキルトランスファ―の実施により、技術者数名でのクレーン重機による住宅部材の組み立てが可能となります。技術者が熟練することで、日本と同様に1日で建物の上棟(外壁・柱・梁・床・屋根の取付を行うシェルター工事)を正確・迅速に行えるようになります。結果、省人化や工期短縮が進み、住宅建築の大幅なスピードアップが期待できます。さらに、上棟工事期間が短くなることで、建築中に住宅部材が雨・風にさらされる時間も抑制でき、住宅部材を濡らさないことでカビ発生などのリスクも低減。住宅品質の向上にもつながります。

■   ショーハウスについて
2021年1月にワイカト地方に完成した試作棟は、ショーハウスとして当面の間、一般顧客や関係者向けに公開予定です。約3か月で完成した試作棟の建築期間は、ニュージーランドの一般的な建物の建築期間と比較して約4ヶ月も短く、短期間での施工が可能であることを実証しています。

日本の技術でニュージーランドの住宅供給不足解消に貢献。1,000戸規模の住宅部材供給を目指し、JV会社を設立のサブ画像3_建築中の様子建築中の様子

 

日本の技術でニュージーランドの住宅供給不足解消に貢献。1,000戸規模の住宅部材供給を目指し、JV会社を設立のサブ画像4_ワイカト ショーハウス フロントビューワイカト ショーハウス フロントビュー

 

 

日本の技術でニュージーランドの住宅供給不足解消に貢献。1,000戸規模の住宅部材供給を目指し、JV会社を設立のサブ画像5_ワイカト ショーハウス リアビューワイカト ショーハウス リアビュー

■   パナソニック ホームズ社製住宅の特長
今回、NZスマートビルドテクノロジーズ社へ提供するパナソニック ホームズ社製の住宅部材は、大型パネル構造(F構法)をベースとします。外壁や床、屋根、架構体などを大型のパネルで製造し、これらを強靭なボルトとジョイント金具で一体化させた強固なブロック体とすることで、構造体全体で荷重をしっかりと受け止める「モノコック構造」となっています。日本国内には、厳しい気象条件や巨大地震に耐えられる住宅づくりを目指し、自社工場内に実物大住宅2棟を収容できる住宅試験センターを保有。日本の暴風雨や夏冬の厳しい温度・湿度環境を再現して検証を行っています。さらに、耐震性能を確認するために、日本最大級の実験施設での実物大住宅の耐震実験を油圧能力の限界近くまで繰り返し行い、構造の強さを実証しています。
 

日本の技術でニュージーランドの住宅供給不足解消に貢献。1,000戸規模の住宅部材供給を目指し、JV会社を設立のサブ画像6_住宅試験センター(滋賀県・湖東工場)住宅試験センター(滋賀県・湖東工場)

日本の技術でニュージーランドの住宅供給不足解消に貢献。1,000戸規模の住宅部材供給を目指し、JV会社を設立のサブ画像7_実大住宅振動実験の様子実大住宅振動実験の様子

◎本件の関連情報はこちら
▶当社初 現地建設会社と協働で、平屋住宅の試作棟を上棟(2021年1月8日 )https://homes.panasonic.com/company/news/release/2021/0108.html
▶当社初のリモートでの試作棟上棟工事に挑戦 担当者インタビュー(2021年 1月8日 )https://prtimes.jp/story/detail/DBne84Sy00b
▶SDGs紹介ページはこちら (英語版 海外事業) https://homes.panasonic.com/english/sdgs/create.html
▶SDGs紹介ページはこちら (日本語版 国内事業) https://homes.panasonic.com/company/csr/sdgs/

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