水曜日, 3月 18, 2026
ホーム商品サービス屋根用応急シートの品質基準に関するJIS制定!

屋根用応急シートの品質基準に関するJIS制定!

防水性能や耐久性の基準を明確化し、市場形成と防災備蓄の最適化へ

 一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)は、2026年2月20日に、災害時の屋根補修等に使用される「屋根用応急シート(ポリエチレンクロス・ラミネートシート)」に関する日本産業規格(以下、JISという。) を発行いたしました。

 近年、台風や地震等の自然災害により住宅屋根の損傷が頻発しており、修理が行われるまでの応急処置として屋根用応急シートの重要性が高まっています。しかし、これまでは性能を評価する統一された基準がなく、品質のばらつきが課題となっていました。本規格の制定により、用途に応じた品質・性能が明確化され、災害対策の強化に寄与することが期待されます。

JIS A 6932:2026

屋根用応急シート-ポリエチレンクロス・ラミネートシート

Polyethylene tarpaulin for emergency roof covering and building envelope

税込価格:4,510円 A4判 32頁

※規格類は価格が変更される場合がございます。ご了承ください。

【制定の背景】

 住宅屋根の応急処置に使用される屋根用応急シート(災害用ブルーシート)は、屋根を修理するまでの間、長期間の屋外使用に耐える性能が求められます。しかし、これまでは厚みの目安である「単位面積質量(シートの重さ)」が事実上の選定基準となっており、肝心の強度や防水性能が不明確な製品もありました。

 2016年の熊本地震の際にも、被災現場で製品ごとの品質のばらつきが課題となりました。こうした背景から、利用者が状況に応じて適切な製品を調達・選択できるよう、本JISを新たに制定しました。

【制定の主なポイント】

1.「性能基準」の明確化

 屋根の保護に不可欠な性能として、「耐候性(日光等の屋外環境による劣化への耐性)」、「防水性(雨の通しにくさ)」などの基準を数値で規定しました。これにより、過酷な屋外環境において、補修までの間しっかり家屋を守り抜く性能を客観的に評価することが可能となりました。

2.「長期保管性試験」の採用

 自治体などでの備蓄を想定し、長期間折りたたんだ状態で保管されていても品質が維持されるかを確認する試験を導入しました。生地の密着(ベタつき)やひび割れなどの損傷が生じていないかを確認する評価を行うことで、備蓄資材としての信頼性を高めています。

3. 製品の呼び方、表示を規定

 利用者が用途に合った適切な製品を迷わず選択できるように、一般に流通しているブルーシートの番手「#3000」と区別し、「#3000J(“J”を付けた)」という記号を設定しました。これにより、従来の一般的な多目的シートと、屋根の応急処置に適した高い品質を持つ本規格適合品との区別が明確になります。

【期待される効果】

 屋根用応急シートの共通の品質基準が普及し、耐久性や防水性能を数値で明確化することで、自治体や施工業者、個人利用者が、用途に見合った信頼性の高い製品を適切に選択できる環境が整備されます。これにより、損傷した家屋の二次被害抑制や、安全な復旧作業の推進が期待されます。

●日本規格協会(JSA)グループについて1945年12月に、標準化および管理技術の開発、普及、啓発などを目的に設立された、一般財団法人日本規格協会を中核とするグループです。我が国の総合的標準化機関として、当グループでは、JIS、国際規格(ISO・IEC規格)、JSA規格の開発、JIS規格票の発行と販売、国際規格・海外規格の頒布、多彩なセミナーの提供、ISO 9001やISO 14001をはじめとする各種マネジメントシステムの審査登録、各種サービスに関する認証、マネジメントシステム審査員などの資格登録、品質管理検定(QC検定)といった多様な事業に取り組んでおります。
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