金曜日, 2月 27, 2026
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【ブレンデッド・ファイナンス】アフォーダブルハウジングのパイオニア「LivEQuality大家さん」、SIIFよりトラッキングストックによる資金調達を実施

〜国内のインパクト投資を牽引するSIIFと協働し、東京都官民連携ファンドにおける「ブレンデッド・ファイナンス」を実現。子育て世帯の住まいの課題解決に挑む〜

アフォーダブル・ハウジングのパイオニアとして、経済的困窮等により家を借りるのが困難なひとり親家庭等の子育て世帯向けを中心に事業を展開する株式会社LivEQuality大家さん(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:岡本 拓也、以下「当社」)は、一般財団法人社会変革推進財団(所在地:東京都港区、理事長:大野 修一、以下「SIIF」)を引受先とする第三者割当増資(A種優先株式)による資金調達を実施いたしました。

本調達は、当社が運営事業者(無限責任組合員、以下「GP」)として選定された「東京都・官民連携アフォーダブル住宅供給促進ファンド」の運営基盤を強化するためのものであり、国内初(※1)の「GP出資連動型トラッキングストック」を活用したスキームとなります。

※1 国内初 2026年2月時点、自社調べ。日本国内のソーシャルインパクト投資ファンドにおける、無限責任組合員(GP)出資持分を原資産としたトラッキングストック(業績連動型種類株式)の発行事例として。

■ 資金調達の背景:名古屋での「パイオニア」としての実績と、東京への展開

当社は創業以来、名古屋市において「住まい」と「つながり」を組み合わせた民間型居住支援モデルを構築してまいりました。 特に、経済的・社会的に孤立しやすいシングルマザー世帯に対し、単なる物件提供にとどまらず、親子が安心して暮らせる環境づくりに注力してきた実績は、国内のアフォーダブル・ハウジング事業における先駆的な事例として評価されています。

この度、当社はこれまでの実績を基礎とした提案内容が評価され、東京都が主導する官民連携アフォーダブル住宅供給促進ファンドのGPとして選定されました。 これに伴い、”家賃高騰”や”安心して子育てできる環境整備”といった都市課題に対応すべく、支援の対象を従来の「シングルマザー世帯」から「子育て世帯」へと広げ、事業エリアも首都圏へと拡大いたします。

■ GP出資連動型トラッキングストックの概要:

調達方法

優先株式

発行額

5000万円

発行日

2026年2月13日

資金使途

東京都が主導する官民連携アフォーダブル住宅供給促進ファンドにおけるGP出資

■ 本調達の特長:日本初の「GP出資連動型トラッキングストック」スキーム

今回の資金調達は、「行政の資金(東京都連携ファンド)」、「民間財団のリスクマネー(SIIF)」および「民間投資家による資金」を融合させる、「ブレンデッド・ファイナンス」の先進的な実践事例です。 公的セクターが市場より低い収益性を許容し、財団セクターがリスクを補完する役割を担うことにより、民間投資家のリターンを犠牲にしすぎることなくアフォーダブル住宅ファンドの目的を果たせるよう全体として譲許的資本を実現しています。異なる性質を持つ資金を、当社の持つ「現場の実践知」が触媒となって繋ぎ合わせることで、社会課題の解決へ向けて効率的に循環させる画期的なスキームとなっています。

※2 トラッキングストック 会社全体の業績ではなく、特定の事業部門や事業の業績にリンクして配当等の経済的リターンが決定される株式。本件では、当社が行う「官民連携アフォーダブル住宅供給促進ファンド」へのGP出資(分配順位は最劣後)から得られる分配に限定してリターンが連動するよう設計されています。

1. ソーシャルファイナンスの「ボトルネック」を解消

当社のようなソーシャルスタートアップが数十億円規模の官民連携ファンドを組成する際、事業者自身が拠出すべきファンドにおける最劣後出資となる「GP出資(運営者自身のリスクマネー)」の確保が財務的な壁となることがあります。 今回、SIIF様がこのGP出資部分のリスクを「トラッキングストック」という形でファイナンスすることで、「現場の志とノウハウを持つプレイヤー」が行政ファンドの担い手になれるという、日本のインパクト投資界における新たなスキームを提示しています。

2. ミッションドリフトを防ぐ「インパクト・ガバナンス」

事業拡大局面においても、アフォーダブルハウジングの根幹である居住支援を通じた入居者の尊厳回復、生活再建、経済的自立といった社会的意義(ミッション)が損なわれることを防ぐため、本契約には厳格なミッションドリフトを防ぐための条項が盛り込まれています。 入居者へのまなざしを維持することを経営の最優先事項としつつ、経済合理性と社会的インパクトを高度に両立させる体制を構築することを目的としています。

3. 業界全体の「システムチェンジ」を牽引する仕組み構築の推進

本資金調達と同時に締結された戦略協定には、アフォーダブルハウジングの普及に向けた環境整備に関する取り組みが含まれます。当社が培ってきた「住まい」と「つながり」を組み合わせる日本版アフォーダブルハウジングの知見を広く共有し、関係者との対話を通じて、標準化の方向性の検討や制度面での議論の活性化に貢献してまいります。これにより、日本のアフォーダブルハウジングの取り組みが広がり、持続的な「社会インフラ」として機能するためのエコシステム形成を後押しします。

■ 一般財団法人社会変革推進財団 常務理事 工藤七子様のコメント

LivEQuality大家さんが名古屋で展開してきた、「住まい」と「つながり」を組み合わせる取り組みは、これまで賃貸市場で十分な受け皿がなかった世帯に新たな選択肢を提示してきました。本件は、そのモデルを一地域の実践にとどめることなく、アフォーダブルハウジングを持続可能な仕組みとして社会に広げていく重要な一歩であると受け止めています。SIIFは、本件を通じて住宅を起点とした家庭格差課題の構造的な解決と住宅市場のあり方そのものに変化を促す挑戦に貢献してまいります。

■ 当社代表コメント

株式会社LivEQuality大家さん 代表取締役 岡本 拓也

『”住まいとつながり”が人生を変え、社会を変える』。私たちが名古屋ではじめたアフォーダブルハウジングの事業から学んだことは、人は「住まいとつながり」があれば、何度でも人生をやり直せるということでした。

今回、東京都の官民連携アフォーダブル住宅ファンドのGPとして選定されることにより、この活動を首都圏の子育て世帯全体へと広げる機会をいただきました。

対象やエリアが広がっても、私たちが大切にする『入居者へのまなざし』は変わりません。むしろ、最も困難な状況にある方々に寄り添ってきた経験があるからこそ、東京の多様な家族の悩みに応えられると信じています。

東京都官民連携アフォーダブル住宅ファンドのGPという重責を担うにあたり、最劣後となるリスク負担と資金面の課題を、全く新しい発想で共に突破してくださったのがSIIF様です。私たちの『現場への想い』に深く共鳴しつつ、前例のない『GP出資連動型のトラッキングストック』という金融スキームに共に昇華させて投資を実現する専門性と社会変革への執念は、まさに日本のインパクト投資を牽引するトップランナーそのものです。この上なく心強いパートナーと共に、誰もが安心して暮らせる社会の実現に向けて邁進してまいります。

■ LivEQuality大家さんについて

LivEQuality大家さんは、住まいに困窮する人たちに、低価格で気持ちのよい住宅と社会とのつながりを届ける会社です。経済性と社会性の両立を追求する「日本版アフォーダブルハウジング」を事業としています。

世帯数120万世帯、相対的貧困率48%、平均世帯月収23万円。深刻な現状に直面する母子家庭。その起点には「住まいの問題」があります。

DVや離婚で住まいを失ったシングルマザーは、住まいを支援の前提とする「住所主義」の行政から、支援を受けられない場合が多いです。しかし、保育園に子どもを預けられなければ、働けない。仕事がないから、家を借りられないという「負のスパイラル」に陥ります。

しかし、公営住宅は高倍率で入居が困難。低額の住まいはアクセスが悪いか、老朽化が進んでいるものばかりです。日本では、シングルマザーが尊厳を保ちながら、経済的に自立する基盤となる住居が行き届いていません。

そこで「住まい」から、シングルマザーの課題を解決するのが、LivEQuality大家さんです。まず、テナントや一般入居者が求める「都市部の好立地のビル」を購入。老朽化が進んでいる部分を、修繕やリフォームによりメンテナンス。物件の質を高めビル全体の収益性を担保しつつ、一部を相場以下で貸し出すのが我々ののビジネスモデルです。この仕組みで、就業機会にアクセスしやすく、清潔で便利な個室を、シングルマザーへ低賃料で届けることを実現しています。

現在までに受け入れた母子は32世帯 77人。5分の1は外国籍で、LivEQualityはDV避難下での転入、保育園の申込等の行政手続きの同行から、地域とのつながりの構築まで支援。「就業機会にアクセスしやすく、清潔で便利な個室」と「伴走型支援」により、入居後、半年以上経過したシングルマザーの就業率は80%超。LivEQualityによる支援で、シングルマザーは就業、生活再建、離婚手続き完了など、自立に向けた道を歩んでいます。

■ 会社概要

会社名:株式会社LivEQuality大家さん

所在地:愛知県名古屋市熱田区千年一丁目11番3号

設立:2022年11月

資本金:2億7801万円(資本準備金を含む)

代表取締役:岡本拓也

取締役:宮崎真理子、須田元雄(公認会計士)、西田亮正(弁護士)

監査役:溝渕雅男(弁護士)

事業内容:シングルマザー向け住宅の調達と提供(日本版アフォーダブルハウジング)

■ 問合せ先

メールアドレス:lq_ooya_info@livequality.co.jp(髙橋)

電話番号:052-387-8177(千年建設株式会社内)

URL:https://livequality.co.jp/ooya

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