金曜日, 12月 26, 2025
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(株)LivEQuality大家さん、第4回のインパクトボンドを発行。累計9.3億円の資金調達を実施し、新たな居住用物件を取得

シングルマザー支援を目的に、保有戸数は累計133戸に

アフォーダブルハウジング事業を推進して住まいの貧困の課題を解決する株式会社LivEQuality大家さん(読み:リブクオリティおおやさん)(愛知県名古屋市。代表取締役社長:岡本拓也)は、第4回のインパクトボンド(私募社債)の発行を完了しました。銀行からの融資と合わせて総額1.2億円の資金調達を完了し、新たにアフォーダブルハウジングに活用するための住宅を2025年12月26日に取得しました。
本物件は、都市部での就業機会へのアクセスと居住環境の質を両立するアフォーダブルハウジングとして運用される予定で、今後、シングルマザー世帯の入居を予定しています。

なお、本物件の取得に伴うファイナンスを含めて、当社の調達額は累計9.3億円になりました。

■取得物件の概要

  • 所在地:愛知県名古屋市内(※セキュリティ上、詳細住所は非公開)

  • 住戸数:12戸

  • 用途:居住用(シングルマザー優先入居対象)

今回の取得により、LivEQualityが保有する住戸数は累計133戸となりました。これらの住戸の一部は、シングルマザーが尊厳を持って暮らせる空間として整備・提供されていきます。

■LivEQuality大家さんについて

LivEQuality大家さんは、住まいに困窮する人たちに、低価格で気持ちのよい住宅と社会とのつながりを届ける会社です。経済性と社会性の両立を追求する「日本版アフォーダブルハウジング」を事業としています。

世帯数120万世帯、相対的貧困率48%、平均世帯月収23万円。深刻な現状に直面する母子家庭。その起点には「住まいの問題」があります。

DVや離婚で住まいを失ったシングルマザーは、住まいを支援の前提とする「住所主義」の行政から、支援を受けられない場合が多いです。しかし、保育園に子どもを預けられなければ、働けない。仕事がないから、家を借りられないという「負のスパイラル」に陥ります。

しかし、公営住宅は高倍率で入居が困難。低額の住まいはアクセスが悪いか、老朽化が進んでいるものばかりです。日本では、シングルマザーが尊厳を保ちながら、経済的に自立する基盤となる住居が行き届いていません。

そこで「住まい」から、シングルマザーの課題を解決するのが、LivEQuality大家さんです。まず、テナントや一般入居者が求める「都市部の好立地のビル」を購入。老朽化が進んでいる部分を、修繕やリフォームによりメンテナンス。物件の質を高めビル全体の収益性を担保しつつ、一部を相場以下で貸し出すのが我々ののビジネスモデルです。この仕組みで、就業機会にアクセスしやすく、清潔で便利な個室を、シングルマザーへ低賃料で届けることを実現しています。

現在までに受け入れた母子は29世帯71人。5分の1は外国籍で、LivEQualityはDV避難下での転入、保育園の申込等の行政手続きの同行から、地域とのつながりの構築まで支援。「就業機会にアクセスしやすく、清潔で便利な個室」と「伴走型支援」により、入居後、半年以上経過したシングルマザーの就業率は80%超。LivEQualityによる支援で、シングルマザーは就業、生活再建、離婚手続き完了など、自立に向けた道を歩んでいます。

■日本版アフォーダブルハウジング市場を創造する

LivEQualityでは、現在日本において必要とされるアフォーダブルハウジングの要素を整理し、「日本版アフォーダブルハウジング」として定義し、日本版アフォーダブルハウジングのパイオニアとして、市場創造を推進しています。

「日本版アフォーダブルハウジング」の詳細:https://livequality.co.jp/affordable

■インパクトボンド概要

インパクトボンドは、LivEQuality大家さん、NPO法人LivEQuality HUBおよびインパクト投資家を含む様々なステークホルダーが一体となって行うLivEQuality事業に関連して、アフォーダブルハウジングに活用する住宅の取得のための資金調達として発行されます。

インパクトボンドの資金を活用して取得する物件に入居するシングルマザー世帯に対して、生活再建期の経済的なサポートとして家賃の低減等を行うため、一般的な事業運営のために発行する社債と比べて、流動性、金利などのファイナンシャルリターンが限定される一方で、投資を通じて実現される入居者の生活再建などの社会的インパクト(ソーシャルリターン)の最大化を図るように設計されています。

 調達方法

私募社債

 発行額

金40,000,000円

 発行日

2025年12月23日

 資金使途

LivEQuality事業にかかるプロジェクト(主に日本版アフォーダブル事業)に関連する不動産の取得、建築、修繕等

■ご参画いただいたインパクト投資家の皆様

  • 株式会社Kaien 様

  • 瀧 俊雄 様(株式会社マネーフォワード 執行役員)

  • 都築 明寿香 様(一般財団法人 都築国際育英財団 理事長)

■インパクト投資家のコメント

株式会社Kaien 様

Kaienは強みや特性を活かした自立・就職を応援するプロフェッショナルファームです。2009年の創業以来、発達障害(ASD、ADHD等)やグレーゾーン、精神障害のある方を対象に、就労移行支援、自立訓練(生活訓練)、学生支援「ガクプロ」、小中高生向け「ティーンズ」など、ライフステージを通じた一貫支援を展開しているほか、企業にダイバーシティ経営や障害者雇用のコンサルティング・人材紹介を提供しています。

コメント

今回の投資は、困難を抱える女性やDV被害者への「住まい」の支援モデルが、将来的に当社が支援対象としている障害者を含むマイノリティ全体の住居課題解決の雛形になると確信したためです。属性に関わらず、誰もが安心して暮らせるアフォーダブルハウジングの仕組みを構築することは、当社の事業の方向性と共鳴します。この先駆的なモデルが、障害者支援の現場にも新たな光を当てることを強く期待しています。

瀧 俊雄 様(株式会社マネーフォワード 執行役員)

株式会社マネーフォワード 執行役員 グループCoPA・サステナビリティ担当 マネーフォワード総合研究所長

2004年に慶應義塾大学経済学部を卒業後、野村證券株式会社に入社。株式会社野村資本市場研究所にて、家計行動、年金制度、金融機関ビジネスモデル等の研究業務に従事。スタンフォード大学MBA、野村ホールディングス株式会社の企画部門を経て、2012年より株式会社マネーフォワードの設立に参画。内閣官房 デジタル行財政改革戦略チーム構成員 、 内閣府 規制改革推進会議専門委員(スタートアップ・イノベーション促進WG)、一般社団法人電子決済等代行事業者協会 代表理事、一般社団法人Fintech協会 アドバイザー、一般社団法人日本金融サービス仲介業協会 理事 等メンバー。

コメント

岡本さんとふとしたご縁で出会い、この取り組みが経済的・社会的な生活の安定のために、より広く、多くの方からの応援を得るべきだと強く感じました。

生活の基盤となる安心を得る上で、安定した住居の確保は何よりも切迫した重要テーマです。一人でも多くのお子さま・親御さまが、不安なく人生を前に進められるよう、心からのエールを送ります。

都築 明寿香 様(一般財団法人 都築国際育英財団 理事長)

2000年にインキュベーションラボ“Hatchery渋谷”を開設。これまでに30社を超えるソーシャルビジネス、スタートアップ企業の支援に携わる。2007年都築育英学園理事長、日本経済大学学長に就任。

横浜薬科大学学長、第一工科大学学長、リンデンホールスクール中高学部(国際バカロレアDP認定校)校長などを務める。都築学園グループ副総長、公益財団法人三千年の未来会議理事、福岡日英協会理事等。

コメント

このたび、LivEQuality様のインパクトボンドに参画できましたことを大変嬉しく思います。

私自身もシングルマザーとして、生活の基盤となる“住まい”の大切さ、そしてその先の自立に向かう過程で感じる不安や心細さを、身をもって経験してきました。

LivEQuality様の事業が、住まいの提供に留まらず、一人ひとりの歩みに寄り添い、未来へ踏み出すための伴走支援まで丁寧に行われている点に深く共感し、今回の参画を決めました。

「安心できる住まい」と「支えてくれる存在」があることは、前向きに生きようとする力を与えてくれます。

この取り組みが、同じように頑張るお母さんたちの背中をそっと押し、より多くのご家庭に希望を届けるものとなることを心から願っています。

■株式会社LivEQuality大家さん 代表取締役社長 岡本拓也のコメント

あらたに3名のインパクト投資家をお迎えし、アフォーダブルハウジング用物件を取得できましたこと、とても嬉しく思います。

我々が現在までに受け入れた母子は、29世帯71人。5分の1は外国籍で、グループの認定NPO法人LivEQuality HUBはDV避難下での転入サポート、保育園の申込等の行政手続きの同行から、地域とのつながりの構築まで伴走してきました。

「就業機会にアクセスしやすく、清潔で便利な個室」と「伴走型支援」により、入居後、半年以上経過したシングルマザーの就業率は80%超。LivEQualityグループによるサポートで、シングルマザーは就業、生活再建、離婚手続き完了など、自立に向けた道を歩んでいます。

それが実現できるのは、ご参画いただいたインパクト投資家の皆さんの志と行動のおかげです。

欧米では「忍耐強い投資家/ペイシェント・キャピタリスト(Patient Capitalist)」と呼ばれる投資家の存在は、今まさに起こりつつある資本主義のアップデートの局面において、その中心を担う存在であると確信しています。

これからも志高いインパクト投資家の皆さんと共に、全ての住宅に困難を抱える方々が「尊厳」を取り戻し、誰もが「可能性」を信じ、自立して幸せに生きられる社会を目指して参ります。

■会社概要

会社名:株式会社LivEQuality大家さん

所在地:愛知県名古屋市熱田区千年1丁目11番3号

設立:2022年11月

資本金:1億2501万円

代表取締役:岡本拓也

取締役:宮崎真理子、須田元雄(公認会計士)、西田亮正(弁護士)

監査役:溝渕雅男(弁護士)

事業内容:シングルマザー向け住宅の調達と提供(日本版アフォーダブルハウジング)

■問合せ先

メールアドレス:lq_ooya_info@livequality.co.jp(髙橋)

電話番号:052-387-8177(千年建設株式会社内)

URL:https://livequality.co.jp/ooya

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