実家や所有物件の空き家問題に関する意識調査
株式会社AlbaLink(本社:東京都江東区、代表取締役:河田 憲二)は、「実家」や「自宅以外の所有物件」がある人498人を対象に「実家や所有物件の空き家問題に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキングにしました。
詳細は訳あり物件買取プロにて公開。( https://wakearipro.com/family-home-becomes-vacant/ )
空き家の増加が全国的な問題になっています。身近で空き家の問題を見聞きした人や、実家や所有物件が実際に空き家になってしまった人も多いのではないでしょうか。
今回、株式会社AlbaLink( https://albalink.co.jp/ )が運営する訳あり物件買取プロ( https://wakearipro.com/ )は、「実家」や「自宅以外の所有物件」がある人498人を対象に「実家や所有物件の空き家問題」についてアンケート調査を実施しました。
<<調査結果の利用条件>>
1.情報の出典元として、 「事故物件・空き家の売却は訳あり物件買取プロ」を明記してください。
2.ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:
https://wakearipro.com/family-home-becomes-vacant/
https://wakearipro.com/i-want-to-let-go-of-the-accident-property/
https://wakearipro.com/solitary-death-property-sale/
【調査概要】
調査対象:「実家」や「自宅以外の所有物件」がある人
調査期間:2025年12月1日~11日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:498人(女性317人/男性181人)
回答者の年代:20代 17.9%/30代 32.7%/40代 24.5%/50代 17.7%/60代以上 7.2%
【調査結果サマリー】
・実家や所有物件が空き家状態になった経験がある人は62.2%
・実家や所有物件に関する不安は「老朽化が進む」
・実家や所有物件の将来的な取扱いについての希望は「売却する」
実家や所有物件が空き家状態になった経験がある人は62.2%

「実家」や「自宅以外の所有物件」がある498人に「実家や所有物件が空き家状態になった経験があるか」を聞いたところ、「ある」と回答した人が62.2%にのぼりました。
空き家の発生は決して特別な家庭の話ではなく、暮らしの変化のなかで多くの人が直面する状況だと考えられます。「いつの間にか空き家になっていた」「具体的な活用方針が決まらないまま所有している」といった状態を経験している人が少なくないことがうかがえます。
実家や所有物件に関する不安は「老朽化が進む」

「実家や所有物件に関する不安」の1位は、半数以上から票を集めた「老朽化が進む(55.6%)」です。2位「維持費がかかる(12.2%)」、3位「災害に対して弱そう(11.8%)」、4位「管理に手間がかかる(11.0%)」が続きます。
時間が経てば家は老朽化していきますから、空き家については老朽化を心配している人が多くなりました。老朽化することで設備の修理や手直しなどのメンテナンスが必要になり、手間もコストもかかります。さらに築年数が古くなればなるほど物件としての魅力も減りがちで、売れにくくなることも考えられます。
また「方針が決まっていない」という回答からは、空き家になったときどう扱っていいかわからずに、漠然と不安を抱えている人もいることが伺えました。
<1位 老朽化が進む>
・老朽化による倒壊などが心配(30代 男性)
・家が全体的に少しずつ傾いているのか、玄関のドアの鍵が年々閉めづらくなってきている。老朽化が進んでいて、修繕してまで住むかどうか考えてしまう。今のところ大きな影響はないが、近いうちに考える必要があると思う(50代 女性)
・人が住んでいないため、湿気がこもり老朽化の進行が速い(60代以上 男性)
家が老朽化すると、設備不具合による火災や漏電、倒壊といったリスクも発生します。
とくに人が住んでいない空き家は、換気や掃除などの手入れが日常的にはできないので、劣化が早く進むと言われています。気づいたら危険な状態になっていたという事態も考えられるため、不安になる人が多いのですね。
老朽化を食い止めたりカバーしたりするための修繕には費用も手間もかかるため、手間やコストをかけてまで、老朽化した家を維持する価値があるのかという判断も負担となります。
<2位 維持費がかかる>
・マンションは古くなっていくのに、土地の価値が上がっている影響で固定資産税が高いことです(20代 女性)
・かなり古い家のため、維持費用が予想以上にかかるのではという不安がある(40代 男性)
・買い手や借り手がつかなくて、税金や修繕などの維持費がかさむこと(50代 女性)
不動産は誰も住んでおらず所有しているだけでも、固定資産税や都市計画税などの税金が課せられます。また空き家であっても、掃除のために水道などのライフラインを契約し続けていると、基本料金などの光熱水費がかかり続けます。老朽化による修繕費もありますね。
活用できていない状態で維持費だけだがかかり続けると、無駄だと感じられる支出が増え続けて、経済面ではもちろん精神的にも負担になると推測できます。
<3位 災害に対して弱そう>
・1階は耐震工事をしているが、2階は耐震工事をしていないので、地震が怖い。また耐震工事をしていても、想定以上の大きな地震が来る可能性もあるため不安(20代 女性)
・基礎が弱く地盤も緩いので、地震に耐えられるかが心配です(30代 男性)
・災害があったとき、倒壊や火災で近隣の住宅に迷惑をかけないか心配している(40代 女性)
「立地や地盤の関係上、災害の被害が心配」という声もあれば、「耐震性能の低い建物なので心配」という声もありました。日本は地震が多い国であり、近年では大きな水害・土砂災害も起こっているため、被災を心配するのは当然とも言えます。
災害時の倒壊や火災によって近隣の家屋・住民に迷惑をかける可能性も意識されており、自分や家族だけの問題ではないという不安も浮き彫りになりました。遠方の空き家だと、災害時にすぐ対応できないという問題も起こります。
<4位 管理に手間がかかる>
・相続する人間が自分しかいない物件が複数あり、どういう管理をするかが不安です(30代 男性)
・遠方の物件であるため、管理に無理がある(50代 女性)
・北海道の実家が空き家になったとき、近所から「倒壊の可能性があるので定期的に除雪しに来てほしい」とクレームを入れられた(60代以上 男性)
空き家や、親が高齢になって手入れできない実家の管理には、手間がかかります。とくに「物件が遠方にある」「一人が複数の物件を抱えている」という状況になると、所有者にかかる負担は大きくなると予想されます。距離や時間の都合で、現実的に対応しきれないという状況になる可能性も。
アンケート回答にもあるように、管理に手が回らないことで、近隣住民からクレームにつながった例もありました。どうしても自力では対応できない場合には、管理代行業者を利用する方法もあります。
<5位 防犯性が低い>
・こまめに手入れしにいけないので、防犯面が気になる(30代 女性)
・入ろうと思えば簡単に家に入れてしまう、防犯の問題。また空き家になったことで「知らない人が住み着くのではないか」など、ご近所さんを不安にさせてしまう(50代 女性)
・放火など防犯対策(60代以上 男性)
古い家や空き家の場合には、防犯性を心配している人も多くなりました。例えば空き家なら、侵入しても見つかりにくいので、不審者が出入りしたり放火されたりする可能性があります。
人が住んでいても、古くてドアや窓の防犯性が低い場合にも、同様の被害が心配されます。防犯性の低さから、近隣住民の不安につながることを心配している人もいました。
対策としては、防犯カメラの設置や見守りサービスの契約などが考えられます。
<6位 売却できなさそう>
・築年数が経っているため、売りに出してもかなり安くなってしまいそうだし、売れるかどうかもわからない(30代 女性)
・妻の実家が空き家になりそうです。田舎なので売却も難しそうで不安です(40代 男性)
・リフォームをして売り出すかどうするか悩み中です。坂が多い地域なので高く売れるか不安です(50代 女性)
実家や所有している物件の資産価値が低かったり、ニーズが低かったりして、売りたくても売れなさそうと心配している人もいます。とくに「田舎だから」「古いから」という声が多くなりました。
住まないから売りたいのに売れないという状態になると、かかり続ける維持費や、売れないまま過ぎていく時間が大きなストレスになります。また、売れるかどうかわからないのにリフォームや解体をするべきなのかという判断の難しさも、負担になっているとわかりました。
<7位 方針が決まっていない>
・実家に住む人がいなくなったときにどうするか、まだ決めていない。誰か親戚内で住む人を探すか、売るか、取り壊すか、悩むと思う(20代 女性)
・空き家になる予定の建物があるものの、取り壊すにも費用がかかるし、放置もできないので、どうしたらいいかわからない(30代 女性)
・空き家になったらどうすればいいかわからない(50代 女性)
実家や所有物件が空き家になりそうなときに考えられる方針としては、「売る」「貸す」「住む」「持ち続ける」などがあります。
売ったり持ち続けたりする場合には、建物つきで売るのか、建物は解体して土地だけを売るのかというバリエーションも。住むにしても、「そのまま住む」「リフォームして住む」「建て替えて住む」などがあります。
選択肢が多く、どれを選んでもコストや手間がかかるため、悩んでいる人も多くなりました。「方針を決めるときに親戚や兄弟姉妹と揉めそう」という声もあって、所有物件についての方針決定が大きな負担となっているとわかりました。
実家や所有物件の将来的な取扱いについての希望は「売却する」

「実家や所有物件の将来的な取扱いについての希望」を聞いたところ、圧倒的1位は「売却する(58.8%)」でした。2位「自分が住む(18.7%)」、3位「賃貸物件として貸す(9.2%)」が続きます。
「売却する」が6割近くを占めており、所有し続けるよりも手放したいと考える人が多いとわかります。一方で「自分が住む」「賃貸に出す」といった、所有しながら有効活用する選択肢も一定数いました。
「住む予定があるのか」「賃貸ニーズがある地域なのか」など、所有者の状況や物件のニーズによって、希望も変わってくると考えられます。
<1位 売却する>
・将来的には売却して現金化したいと考えています。今のところ自分が住む予定もなく、維持するほど魅力がある場所でもないため、長く持ち続けても負担が増えるだけだと思っています。早めに手放すことで、管理費や税金を減らし、ほかの目的に資金を回したい気持ちがあります(30代 女性)
・できるならば売却して、利益を元手に老人ホームへ入居したい(40代 女性)
・できれば売却したいです。現金化できれば兄弟で分け合います(60代以上 男性)
活用する予定のない不動産については、売却を望む人が多くなっています。活用予定のないまま物件を持ち続けることによって、物件は老朽化して心配事が増え、金銭的負担も積み重なっていくからですね。
また売却益が手に入れば、老人ホームへの入居費用など別のことに資金を回せます。さらに複数の相続人による相続にあたっては、不動産を売って現金化することで、平等に資産を配分しやすくなります。
<2位 自分が住む>
・先祖が遺産として残してくれた家で、幼い頃からの思い出や、祖父の思い入れもある。そのため売却はせず、建て替えを行うなども視野に入れて、将来的には住みたい(30代 女性)
・今の自宅よりも広いので、可能であれば移住して住みたい(40代 男性)
・過疎地であって売るには厳しいので、自分が老後に住もうと思っている(50代以上 男性)
物件への思い入れがあったり物件そのものに魅力があったりするため、維持して将来的には自分で住むことを考えてる人もいました。また、市場価値が低く売りにくいので自分が住むという発想になったケースもあります。
ただ「できれば自分が住みたいけれど、仕事との兼ね合いで迷っている」「本当は住みたいが、車がないと不便なので老後が不安」という声も。住みたいと思っても、利便性などの面でハードルを感じている人も多いのですね。
対策になる考え方としては、「退職後に住む」「一旦住んでから売る」などが挙がっています。
<3位 賃貸物件として貸す>
・取り壊してアパートを建てたい(20代 女性)
・とりあえず今は家賃収入。ダメになったら取り壊して売却する(40代 男性)
・賃貸経営を検討中。事業として成立するかが課題。事業が成立しない場合は売却も検討(60代以上 男性)
物件を所有したまま、自分では住まずに貸して、収入を得る方法です。現状のまま貸すパターンもあれば、建て替えたりリフォームしたりしてから貸すパターンもあります。
賃貸物件のニーズがあるエリアであったり、ニーズの高いタイプの物件であったりする場合には、有力視される選択肢です。そのため「賃貸経営を検討してみて無理そうだったら売却」という人も複数いました。
<4位 身内が住む>
・身内に住んでもらい、残したい(30代 女性)
・きちんとリフォームをして安全が確保できれば、兄弟などに住んでもらえればいい(40代 女性)
・できれば親族に引き継いでもらいたい(50代 女性)
残したいけど自分は住めないから、兄弟姉妹や親戚などの身内に住んでほしいと考える人もいます。
アンケートでは「実家に知らない人が住むのは嫌」「賃貸に出すのも心配」という声もありました。思い入れのある家を赤の他人に売ったり貸したりはできないと考え、居住者を身内に限定したい層もいることがわかります。
「自分自身は持ち家がある」「仕事や家族の事情で実家には戻れない」という事情があっても、身内のなかで家を維持したいときの選択肢です。
<5位 まだ決められていない>
・具体的には考えられていない。親がいる間に話し合って決めたいです(20代 女性)
・山奥なので売却が難しく、私の両親も住む予定がないので、どうするかはまだ決まっていない(30代 女性)
・実家・母屋ともにどうするか未定です。土地代のことを考えると、売却するかアパートなどに建て替える可能性もあります(30代 男性)
実家や所有する物件の不安として「方針が決まっていない」がランクインしたように、将来についての希望がまだ決まっていない人もいます。「いろいろな可能性がある」「将来の生活設計に合ったかたちで活かしていきたい」という声も。
つまり、選択肢が多かったり、判断材料が出揃っていなかったりするため、方針を決められないのだと考えられます。また、第一希望が実現できなさそうであり、次の選択肢を考えられていない状況の人もいました。
まとめ
今回の調査では、実家や所有物件の空き家化を「経験した」と答えた人が6割を超えました。空き家は多くの人に関わってくる問題だとわかります。
また実家や所有物件の不安としては、物件を所有しているうえでは避けようのない「老朽化」が1位に。「住む人がいない状態で所有し続けること」や「老朽化による維持費増加や管理の手間」は、実家相続や物件所有をするうえで避けにくい問題であることが明らかになりました。
※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://wakearipro.com/family-home-becomes-vacant/
【訳あり物件買取プロについて】
株式会社AlbaLinkが運営する訳あり不動産の情報メディア。何かしらの「ワケ」があって売れない不動産の問題解決方法や、運用方法に関する情報を発信中。記事は専門家により執筆されており、信頼性の高い情報をわかりやすく届けることをコンセプトにしています。無料相談はもちろん、サイトを通じての直接買取にも対応しています。
サイトURL:https://wakearipro.com/
【株式会社AlbaLinkについて】
AlbaLinkは、「事業を通じて未来をつなぐ」をコンセプトに、訳あり不動産の買取再販業を行う不動産会社です。事故物件、共有持分、空き家、底地借地など権利関係の難しい物件などをメインに取り扱い、不動産問題に悩むすべての方に手を差し伸べます。
【会社概要】
会社名:株式会社AlbaLink
代表者:代表取締役 河田 憲二
所在地:〒135-0047 東京都江東区富岡2-11-18 リードシー門前仲町ビル6F
設立:平成23年(2011年) 1月
資本金:2,400万円