ビル新築用「PRESEA-H」にすべり出し窓を追加、ビル改装用「PRESEA-H・RF」の引き違い窓の断熱性能向上とともに「TW・RF」すべり出し窓を新発売
株式会社LIXIL(以下LIXIL)は、脱炭素社会の実現に向けてビルやマンションの高断熱化を推進すべく、アルミと樹脂のハイブリッド断熱サッシのラインアップを強化します。新築向けには、ハイブリッド断熱サッシ「PRESEA-H」にすべり出し窓を追加します。また、改装向けには「先進的窓リノベ2025事業」の補助金対象となる、熱貫流率Uw1.9[W/(㎡・K)]以下(※1)という高い断熱性能を有したカバー工法の2商品を2025年4月1日(※2)より全国で発売します。

ビル・マンションの新築では、建築基準法・建築物省エネ法改正や、建物の建築から運用・解体までのCO₂排出量の算出を建築主や建設業者に求める制度を政府が検討しはじめるなど、オペレーショナルカーボン削減のため開口部の更なる断熱性の向上が求められています。LIXILがビル・マンションの新築向けに展開しているアルミと樹脂のハイブリッド構造の「PRESEA-H」は、業界最高クラスの断熱性(※3)と強度(耐風圧性)を実現できるため、中高層マンションや寒冷地の集合住宅などに利用されています。今回、ニーズが多い換気用小窓となるすべり出し窓を追加することで、「PRESEA-H」として多様な要望に応えるラインアップとなります。
一方、現在日本における分譲マンションのストック数は開口部改修の適齢期とされる築28年以上で約180万戸あり、そのうち約70%は開口部が未改修とされています(※4)。マンションの築年数に伴う窓の老朽化をはじめ、既存窓への断熱意識の向上や「先進的窓リノベ事業」による補助金の追い風もあり、マンションの窓改修へのニーズが高まっています。
そこでLIXILでは、分譲マンションの大規模改修向け(※5)に「先進的窓リノベ2025事業」の補助金対象となる熱貫流率Uw1.9[W/(㎡・K)](※1)以下の高い断熱性能を有したカバー工法の商品を拡充します。
従来、熱貫流率Uw2.3[W/(㎡・K)]までしか対応できなかった「PRESEA-H・RF」引き違い窓を熱貫流率Uw1.9[W/(㎡・K)](※1)へ断熱性能を高めて刷新します。また、浴室やトイレなどに使われる小窓向けには「TW・RF」すべり出し窓を新たに発売します。
大規模改修の際、両商品を合わせて使用することで、補助金を最大限に活用しながら、1棟まるごと断熱性の高い窓の改修がスムーズに行えるようになります。
また、2商品は大臣認定防火設備(個別認定品)の設定があります。Low-E複層ガラスを使うことで高い断熱性能を実現し、防火仕様が求められるマンションの共有部に面した窓改修にも対応します。
「PRESEA-H(RF含む)」は、高断熱と強度を両立したビル・マンション用のハイブリッド窓として、関連する特許70件以上(※6)を保有しています。これらの差別化できる高い技術力を商品づくりにいかし、これからも業界の先駆けとしてリードし続けます。
LIXILは今後も、さまざまな商品やサービスを通じて、誰もが願う豊かで快適な住まいの実現に貢献していきます。
※1 ガラスの仕様については制限がある
※2「PRESEA-H・RF」引違い窓(非防火)のみ2月に発売済み
※3 ビル用ハイブリッド断熱サッシにおいてトップクラスの断熱性(H-5、H-6)(自社調べ、2025年3月時点)
※4 自社調べ
※5 戸別改修は「リプラス マンション用」を提案
※6 2025年2月時点の日本の特許出願・特許権(例:特許第7520190号、特許第7623436号、特許第7555763号、特願2024-110483、特願2025-018557、特願2025-018564、特願2023-034895)
<参考資料>
■ビル新築用ハイブリッド断熱サッシ「PRESEA-H」すべり出し窓の特長
断熱性と強度の両立
窓の室外を強度と耐久性に優れたアルミ、室内を断熱性に優れた樹脂を使ったハイブリッド構造。業界トップクラスの断熱性(H-6、熱貫流率Uw1.9[W/(㎡・K)])と耐風圧性(S-5、S-6)を両立しています。
小窓向けに最小サイズを設定
サッシサイズは最小(W300×H300)まで対応可能。洗面室などで換気用の小窓として使用いただけます。

ビル新築用ハイブリッド断熱サッシ「PRESEA-H」の詳細はWebカタログをご覧ください。
■ビル改装用ハイブリッド断熱サッシ「PRESEA-H・RF」の特長
窓の室外を強度と耐久性に優れたアルミ、室内を断熱性に優れた樹脂を使ったハイブリッド構造。熱貫流率Uw1.9[W/(㎡・K)]以下の高い断熱性能に刷新。
業界最高クラスの断熱性と強度
中高層マンションに設置可能な強度(耐風圧性S-6)を保ちつつ、今回のリニューアルで熱貫流率Uwを2.3[W/(m²・K)]以下から1.9[W/(㎡・K)]以下にして断熱性能をさらに向上しました。
大臣認定防火設備(個別認定品)
防火仕様が求められるマンションの共有部に面した窓改修にも対応します。
カバー工法専用設計
カバー工法で施工するために専用設計された商品をお住まいに合わせて取り付けます。
特に下枠の部分では段差を極力少なくすることですっきりとした意匠だけでなく、つまづきのリスクも低減します。また、専用設計のため取付時間は1窓あたり1時間程度のため、1住戸半日程度で作業を完了できます。施工時間は現場の状況により異なります。

ビル改装用ハイブリッド断熱サッシ「PRESEA-H・RF」の詳細はWebカタログをご覧ください。
■ビル改装用ハイブリッド断熱サッシ「TW・RF」の特長
窓の室外を強度と耐久性に優れたアルミ、室内を断熱性に優れた樹脂を使ったハイブリッド構造。洗面室や浴室等の小窓向けのすべり出し窓を発売します。
業界初のすべり出し窓での高い断熱性
ビル改装用ハイブリッド断熱サッシのすべり出し窓では初となる熱貫流率Uw1.9[W/(㎡・K)]以下を実現。
大臣認定防火設備(個別認定品)
防火仕様が求められるマンションの共有部に面した窓改修にも対応します。
カバー工法専用設計
カバー工法で施工するために専用設計された商品をお住まいに合わせて取り付けます。
特に下枠の部分では段差を極力少なくすることですっきりとした意匠だけでなく、つまづきのリスクも低減します。また、専用設計のため取付時間は1窓あたり1時間程度のため、1住戸半日程度で作業を完了できます。施工時間は現場の状況により異なります。

ビル改装用ハイブリッド断熱サッシ「TW・RF」の詳細はWebカタログをご覧ください。
■発売地域:全国(離島除く)
■発売日:2025年4月1日
About LIXIL
LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。ものづくりの伝統を礎に、INAX、GROHE、American Standard、TOSTEMをはじめとする数々の製品ブランドを通して、世界をリードする技術やイノベーションで、人びとのより良い暮らしに貢献しています。現在約53,000人の従業員を擁し、世界150カ国以上で事業を展開するLIXILは、生活者の視点に立った製品を提供することで、毎日世界で10億人以上の人びとの暮らしを支えています。
株式会社LIXIL(証券コード: 5938)は、2024年3月期に1兆4,832億円の連結売上高を計上しています。
LIXILグローバルサイト:https://www.lixil.com/jp/