日曜日, 3月 23, 2025
ホームその他住まいの契約を社会貢献につなげる「契約募金」。不動産取引一件ごとに、介助犬 の育成・普及のために寄付

住まいの契約を社会貢献につなげる「契約募金」。不動産取引一件ごとに、介助犬 の育成・普及のために寄付

不動産・リフォーム・広告制作・コンサルティング事業を手がける株式会社ウィル(代表取締役社長 坂根勝幸)は、独自の「契約募金」制度によって積み上げた1,837,000円(2024年分)を、介助犬(※)の育成・普及のため、下記の通り寄付いたしますのでお知らせします。

※介助犬とは、肢体不自由者の手足となり、日常生活における動作の補助するために訓練された犬です。盲導犬、聴導犬、介助犬を総称して「身体障害者補助犬(補助犬)」と言います。

                 寄付先

 寄付額

介助犬支援のきっかけとなった 社会福祉法人日本介助犬協会

567,000円

本社所在地 兵庫県の 特定非営利活動法人兵庫介助犬協会

1,081,000円

支援のきっかけとなった介助犬シンシアの名を冠した 「シンシア基金」

189,000円

【契約募金の仕組みと流れ】

「契約募金」とは、不動産取引一件につき一定額(物件種別により1,000円または10,000円)を寄付するという当社独自の募金制度です。2010年から開始し、寄付金累計は20,590,000円となりました。

【寄付金の贈呈について】

当社では、自社の社会貢献活動への理解を深める目的で、これまでも多くの社員が集まる場にて契約募金贈呈式を実施して参りました。本年は下記の日程と内容で実施いたします。

↑PR犬によるデモンストレーションを見学(昨年の様子)

<中部エリア>

◆日時/2025年3月25日(火)11時〜

◆場所/介助犬総合訓練センター 「シンシアの丘」

愛知県長久手市福井1590-51

◆内容/

・当社社員が施設を訪問し、寄付金を贈呈

・犬舎や訓練室など施設内を見学

・PR犬によるデモンストレーションを見学

・職員より、介助犬の現状や新しい取り組みについて話を聞き、介助犬についての理解を深める

※契約募金のうち、名古屋市内の6営業所の売上相当分を、愛知県長久手市にて介助犬総合訓練センター 「シンシアの丘」を運営する日本介助犬協会へ寄付いたします。社員にとってより身近な施設に寄付をすることで、「自分たちの頑張りが役立っている」という貢献実感を持ち、自社の社会貢献活動への参画意識が高まると考えています。

<関西エリア>

◆日時/2025年4月4日(金)11時〜

◆場所/アヤハレークサイドホテル 滋賀県大津市におの浜3-2-25

◆内容/当社新入社員研修の一環として

・介助犬関係者を新入社員研修会場に招き、寄付金を贈呈

・介助犬関係者による介助犬セミナー「教えて!介助犬」を実施
・PR犬によるデモンストレーション

・介助犬に指示を出す体験会

↑介助犬の仕事を体感する新入社員(昨年の様子)

企業内における社会貢献活動は、どこかの部署の誰かがやっている活動という認識になりがちです。この新入社員研修で自社が行っている活動を知り、顧客や取引先をはじめ多くの人に話すことができるようになってほしいと考えています。

【介助犬を支援する理由】

↑チャリティフリーマーケットの様子

創業10年目の2003年、当社の創業者が介助犬の誕生を扱ったテレビドラマ「シンシア~介助犬誕生ものがたり」に出逢いました。創業の地である宝塚を舞台としたドラマには、私たちの日常にある風景が映し出され、そこで頑張る主人公(現在、日本介助犬使用者の会会長 木村佳友氏がモデル)に共感を覚え、介助犬支援活動を始めました。以来、支援のきっかけとなったドラマを視聴、全拠点に募金箱を設置、不動産の広告に介助犬のイラストを掲載、チャリティイベントの開催、寄付型自動販売機の設置など、様々な方法で支援を行ってきました。当社のウェブサイトには、介助犬ページを設け、介助犬を詳しく紹介しています。

【介助犬の現状】

現在、実働する介助犬は全国で60頭(盲導犬は796頭)

約75年の歴史のある盲導犬と比べ、介助犬は約30年と歴史が浅く、認知度も低く頭数も少ない状況です。2024年10月1日現在の実働頭数は、盲導犬の796頭に対して60頭。介助犬が実働している都道府県は、右下の表のように24都道府県のみ。介助犬を見かける機会も少ないはずです。訓練事業者の規模も盲導犬に較べて脆弱な団体が多く、年間の育成頭数も盲導犬の百数十頭に対して十頭前後。そのような中、介助犬を必要とする人は約15,000人と言われ、育成が急がれます。

<ご参考数値>

●盲導犬の実働数:796頭(2024/3/31 社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会調べ)

●聴導犬の実働数:50頭(2024/10/1 厚生労働省調べ) 

介助犬1頭の育成に、約550万円

例えば介助犬が3歳で実働し始めるとした場合、その育成費は、候補犬購入費、医療費やフード代、認定審査料金、人件費、施設費等で、約550万円(兵庫介助犬協会の場合の概算)。さらに、介助犬使用者への無償貸与中のフォローアップ、引退後のサポートまで合わせると、その総額は800万円にものぼります。

↑兵庫介助犬協会の中の様子。専用の訓練施設を設ける資金がないため一戸建て住宅を借り、各部屋を犬舎・訓練室・事務所等として利用している
↑街中での訓練の様子

盲導犬は知っているけど、介助犬は知らなかった・・・。認知度向上、育成・普及は急務!

「盲導犬は知っているけど、介助犬は初めて聞いた」とよく言われます。介助犬は、肢体不自由者の手足となり、日常生活における動作の補助をするために訓練された犬です。「肢体不自由」とは、病気やケガなどにより、上肢・下肢・体幹の機能の一部、または全部に障害があるために、「立つ」「座る」「歩く」「食事」「着替え」「物の持ち運び」など、日常生活の中での動作が困難になった状態をいいます。この様々な障害の種類や程度に応じてオーダーメイドで育成されるのが介助犬です。

「介助犬って何をするの?」と聞かれた時、その役割や必要性を一言で分かりやすく説明できないのは、このような理由によります。肢体不自由者自身も、「自分が介助犬の使用対象者となるか?」を判断できず、潜在的なニーズのままで終わるケースも少なくないようです。「介助犬に出会って人生が変わった!」という人がいる中、まだ、介助犬に出会えていない方々のためにも、認知度向上と育成・普及が急務と言えます。

担当者より

「ささやかを続けよう!」。これは介助犬支援に限らず、社会貢献活動に取り組む際に大切にしている言葉です。支援活動を始めた当初は、チャリティイベントを行ってもなかなか上手くいかず、無力感を覚えました。一方で、名刺に印刷した小さな介助犬のイラストに気づいてもらえた時や、店頭に置いた介助犬グッズをお客様が購入してくださった時は嬉しく、小さなことでも続けていくことに意義があると考えるようになりました。

「契約募金」は、リーマンショックによる大不況の痛手が癒えない2010年1月に、不動産の新サービスと同時にスタートしました。業績回復のために頑張れば頑張るほど社会貢献に繋がるこの活動は社員の励みにもなり、開始から15年間の累計寄付額は、20,590,000円となりました。引き続き、小さなことでも継続することを大切に取り組んでまいります。

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