生活施設において下水中のコロナウイルスを検査することで、施設内の感染者の有無を包括検査。試料採取~速報まで最速2日で対応可能。
中外テクノス株式会社は、施設内における新型コロナウィルス感染者の有無を調査できる、『パッシブ採水法*Direct Capture分析法』による検査を開始しました。
介護施設や寮、病院、学校、工場などの下水配管に吸着材を設置して包括検査をすることで、「感染者の早期確認」「個別検査のコストダウン」の2つが可能となります。
弊社では、2020年12月から下水中コロナウイルス検査のサービスを実施しています。
今回提供する高感度・短納期の分析方法のほかにも、これまでどおり各種公的機関・団体の推奨方法にも対応しているため、お客様の要望に応じて分析方法を選択可能です。
この度、新しい採取・検査方法「パッシブ採水法*Direct Capture法」の実証実験を感染者療養施設で実施し、迅速かつ高感度の結果を得たため、サービスを開始します。
本手法では、施設からの下水を分析することで、施設内の感染状況を早期に把握することが期待できます。
また、一度の検査で集団の調査が可能であり、施設単位で生活や利用している人の感染状況を把握できることが大きな特徴です。
<特徴>
- 下水から施設内の感染状況を把握することが可能
- 設置、回収~報告まで自社対応(最速2日の速報が可能)
- 施設管理者でも設置・回収が可能な簡便な方法
なお、本検査は感染した個人を特定する検査ではありません。そのため、包括検査で「陽性」の結果が出た場合のみ、個別検査を組み合わせるなど、より適切な感染対策が可能となります。
また、 弊社は東京都下水道局から下水道試料の採取と新型コロナウイルスの検査業務を受託し、試料の採取や検査のノウハウを蓄積しました。そのため、これまでの経験に基づき、お客様の目的や施設状況に応じて「試料採取、分析方法」のご相談にも対応しています。
<早期の感染対策スキーム>
- 下水中新型コロナウイルス分析を実施
- 陽性の結果が出た場合のみ、施設内の生活者に個別検査を実施
- 適切な感染対策の実施
<適している対象施設>(特定の人が利用している、把握できる場所)
- 介護施設、医療施設、寮
- 学校
- 工場、オフィス
<新手法「パッシブ採水法*Direct Capture法」の実証実験について>
- 自治体の協力のもと、感染者隔離施設で実施・検証
- 日本水環境学会及び国立感染症研究所の方法と比較
- それらよりも同等以上の感度で検出し、迅速に結果が出たことを確認
<当社で可能な採取方法>
- パッシブ採取(吸着材採取):簡便であり通日採取が可能
- グラブ採取(手汲み採取):所定のタイミングで採取が可能、通日採取や多人数を対象とした目的には不向き
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コンポジット採取(自動採水器):タイマー設定の採取が可能、機器損料や設置場所、電源が必要
<当社で可能な分析方法(濃縮方法)>
- Direct Capture法:プロメガ社開発の方法、高感度かつ分析時間の短縮が当社では可能
- ポリエチレングリコール沈殿法:日本水環境学会の方法
- 下水沈殿物法:国立感染症研究所の方法