「みんなの遺品整理」が遺品整理経験者に対し生前の親との片付けにまつわるコミュニケーション実態調査を実施
事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社LIFULLの子会社であり、実家の片付け・遺品整理業者比較サイト「みんなの遺品整理」を運営する株式会社LIFULL senior(代表取締役:泉 雅人)は、遺品整理を経験された方を対象に「親との片付けにまつわるコミュニケーション」に関する調査を実施しました。
新年を迎え、心機一転、実家や親の家の片付けを進めたいと考えている方も多いことでしょう。しかし、本調査で遺品整理を経験した6割以上の方々が、生前に親との片付けに関するコミュニケーションに困難を感じていたことがわかりました。本調査によって浮き彫りになった親との対話の難しさと、スムーズに進行するための心得を遺品整理のプロが解説します。
「みんなの遺品整理」ウェブサイト:https://m-ihinseiri.jp/
調査サマリ
1. 遺品整理を経験した6割以上の方が、生前の親との片付けに関するコミュニケーションで困難あり
2.親と片付けに関する話し合いを最も重ねたタイミングは「親の健康状態が悪化したとき」、一方2割以上は生前の親との片付けに関する会話が一切なし
3.生前に親と片付けの話し合いが一切できなかった最も大きな背景は「想定外の急逝」
4.親との話し合いの際の工夫でより効果があるのは「親の意見や意向を否定しない」
1. 遺品整理を経験した6割以上の方が、生前の親との片付けに関するコミュニケーションで困難あり
ご両親またはどちらかの逝去に伴い遺品整理を経験した方(294名)を対象に「生前の親と家の片付けに関するコミュニケーションを取った際の困難や障害の有無」を伺ったところ、61.2%もの方が何かしらの困難や障害を感じていたことが分かりました。
2.親と片付けに関する話し合いを最も重ねたタイミングは「親の健康状態が悪化したとき」、一方2割以上は生前の親との片付けに関する会話が一切なし
「生前の親と家の片付けに関する話し合いを最も重ねたタイミング」を伺う設問では、「親の健康状態が悪化したとき」が28.2%と最多で「日常的な会話の中で」が13.3%「長期休暇の帰省時などまとまった時間が取れるとき」が11.9%と続きました。
また、「全く話したことがなかった」と回答した方については全体の23.1%に上りました。
3.生前に親と片付けの話し合いが一切できなかった最も大きな背景は「想定外の急逝」
生前の親と片付けに関する話し合いが一切できなかった方(68名)に限定して、その背景を集計した所、「想定外の急逝」が35.8%と最も多く、「話し合う必要性を感じていなかった」が16.7%「話し合うタイミングが分からなかった」が15.0%であるという結果でした。
過去の調査でも以下のような心臓発作や脳卒中などにより親が急逝してしまい、話し合う余裕がなかったという声(※)は多数寄せられています。
・実父が急逝したので、何の準備もできておらず必要なもの、遺しておきたいものが不明だった。
・搬送先の病院で脳卒中と診断され2日後に急死してしまうまで、家族は健康上に問題がある事すら知らなかった
・心臓発作による急死だったため、通帳や印鑑、口座のある銀行も分からない状態だった
(※)「みんなの遺品整理」親と話したい“親の今後”にまつわる話題に関する調査:https://m-ihinseiri.jp/article-service/news/0005/
4.親との話し合いの際の工夫でより効果があるのは「親の意見や意向を否定しない」
片付けに関する話し合いを生前の親とする際にしていた工夫については、「親の意見や意向を否定しない」が最も多く、「親の体力や健康状態を鑑みて、一度に終えようとせず少しずつ話し合うようにした」「物の処分は他人に譲るなど捨てる手段以外を提示するようにした」が続きました。
なお、工夫による効果についてもあわせて伺った所、「親の意見や意向を否定しない」は効果があったと回答した方(円滑にすすめられた・円滑とはいかなかったが、一定の効果があったと回答した方の総計)が効果がなかった方(あまり効果がなかった・全く効果がなかったと回答した方の総計)の1.5倍の確率でいることがわかりました。
一般財団法人 遺品整理士認定協会 長谷川正芳氏 コメント
生前の親と片付けに関するコミュニケーションを取るのが難しい理由
コミュニケーションが難しい理由はさまざまですが、親と子で「モノ」に関する価値観が異なる点は特にあがる問題です。子にとっては単なる「古いもの」に思えても、親にとっては長年大切にしてきた、思い出や愛着のあるものである場合が多いです。一方で、子ども世代はスペースや実用性を重視しがちです。このギャップが、お互いの話し合いを難しくする原因になります。
具体的には、父親の物で特別な思い入れがあり、「いつか使うから」と手放すのをためらう一方で、家族からすると長年使用されていないものが多く、片付けるべきと考えてしまうケースがよく見られます。ただ、説得しようとすると父が拒否し、話が進まない事態になることも少なくありません。
スムーズに親とコミュニケーションをするための心得
親に対して「モノ」についての価値観だけでも聞くとよいでしょう。例えば、「これは思い出がある品物なの」と言った際に「どんな思い出なの?」のような形で価値観を否定するのではなく、興味を持ってあげるとスムーズに進みます。
生前の親と片付けに関して一切のコミュニケーションを取れなかった場合の対応
まずは自力で整理するか考えましょう。遺族も含めて貴重品を探すなど、できる事を検討しましょう。それでも難しい場合は遺品整理業者の利用がおすすめです。
遺品整理業者は年々増加傾向にあり、その分選ぶポイントなど沢山あります。遺品整理の資格を持っている業者や自分達に合う業者を選びましょう。どこに頼めばいいかわからない場合は、みんなの遺品整理にご相談ください。優良企業のみの掲載のみだけでなく、各業者のポイントも把握していますので、ぜひご活用ください。
「みんなの遺品整理」ウェブサイト:https://m-ihinseiri.jp/
【長谷川正芳氏プロフィール】
一般財団法人 遺品整理士認定協会 常務理事 兼 事務局長 長谷川正芳
ペット産業・建築不動産業を経験し、現職に至る。現在は一般財団法人遺品整理士認定協会で遺品整理の現場や対応方法について、専門家を育成すべく「遺品整理士養成講座」を開講。ご遺族に寄り添う遺品整理士を育成し、遺品整理業界の健全化のため、活動を進める。
※専門家コメントの提供やご取材対応も可能です。
ご希望の際は株式会社LIFULL senior みんなの遺品整理事務局までご連絡をお願いします。
【調査概要】
調査期間:2024年11月27日〜12月2日
調査対象:ご両親またはどちらかの逝去に伴い遺品整理を経験した男女294名
調査方法:インターネット調査
「みんなの遺品整理」について
「みんなの遺品整理」は、実家の片付け・遺品整理業者比較サイトです。遺品整理士認定協会や事件現場特殊清掃センターと提携しており、全国893社(2025年1月8日時点)の優良業者のみを掲載しています。サイトへの掲載審査においては、遺品整理士の在籍有無、法令遵守度や作業品質の高さを厳しくチェックし、サイト上では業者ごとの保有資格を確認できます。
また、サイトでは複数業者へ相見積もりができます。お急ぎの場合は要望にあった業者選びをお任せいただくことも可能です。お見積もり時に作業内容を細かく擦り合わせるため、作業後の追加請求は一切発生しません。運営側でも業者が著しく高い見積額を提示していないかのチェックを徹底。はじめてでも安心して利用いただけるように最大限のサポートを提供しています。
みんなの遺品整理が安心できる理由
「みんなの遺品整理」はじめての方へページ:https://m-ihinseiri.jp/about/
株式会社LIFULL senior について
「老後の不安をゼロにする」をビジョンに掲げ、ヒトとテクノロジーの力で、超高齢社会の課題を解決する様々な事業を展開しています。主な事業として、老人ホーム検索サービス「LIFULL 介護」、実家の片付け・遺品整理業者比較サイト「みんなの遺品整理」、介護施設向け買い物代行業務支援サービス「買い物コネクト」があります。今後も高齢者や関わる人々が抱える不安や課題に向き合って事業を拡大して参ります。
株式会社LIFULL senior 概要
会社名:株式会社LIFULL senior(ライフル シニア)
所在地:東京都千代田区麹町1丁目4−4
代表取締役:泉 雅人
設立:2015年7月1日
事業内容:
遺品整理業者検索サイト『みんなの遺品整理』の運営
老人ホーム検索サイト『LIFULL 介護』の運営
介護施設向け買い物代行支援サービス『買い物コネクト』の運営
自治体向け買い物弱者支援ツール『買い物コネクト』の運営
介護当事者一歩手前の世代に向け、介護や老後に関する最新情報や体験談を発信するウェブメディア『tayorini』(たよりに)の運営