金曜日, 12月 20, 2024
ホームその他窓の結露に悩む約3人に1人が「昨年より光熱費が上がった」と感じる傾向。住まいの断熱で解決できる「もったいない」発見サインは“結露”にあり。

窓の結露に悩む約3人に1人が「昨年より光熱費が上がった」と感じる傾向。住まいの断熱で解決できる「もったいない」発見サインは“結露”にあり。

LIXIL、冬(主に11月~2月)の住まいの断熱に関する意識調査を実施

株式会社LIXIL(以下、LIXIL)は、全国の20~50代の男女4,700人を対象に冬(主に11月~2月)における窓の結露と住宅の断熱に関する意識調査を行いました。

住まいのお悩み「結露」は、暖かい空気が冷たい物に触れ水蒸気が水滴となって窓などに付着すると発生します。特に、住まいの内外の寒暖差が大きくなる寒い日に発生しやすくなります。気象庁によると、2024年末は寒気の影響を受けやすく全国的に低い気温になる予想で、結露の発生にも今年は要注意です(※1)。

冬の暖房時に58%(※2)の熱が逃げるとされる窓やドアなどの開口部の「断熱性能」が低い場合、窓ガラスが外気によって冷たくなりやすく、室内の暖房で温められた空気や加湿器の水蒸気が触れることで「窓の結露」が発生します。冷え込む夜に発生した結露を毎朝掃除する手間が増えたり、掃除を毎日しなかったことで結露要因のカビが発生し大掃除で窓を拭いたら枠がカビで真っ黒になっていたり、なんてこともあるかもしれません。結露が要因で発生したカビやダニによる、アレルギーや喘息などの病気を引き起こすリスクも高まります。

LIXILでは窓の結露の発生が、住まいの健康リスクのチェックポイントの一つになっていると考え、本格的な冬を迎える前に結露に悩まされる住まいの実態を調査しました。

※1:出典 気象庁「1か月予報(2024年12月12日発表)の解説」より

※2:出典:日本建材・住宅設備産業協会 省エネルギー建材普及促進センター「省エネ建材で、快適な家、健康な家」

<調査結果サマリー>

  1. 約70%の人が悩んだことがある「窓の結露」。多くの人が同時に「光熱費上昇」やヒートショックリスクの高い「浴室の寒さ」にも悩みを持つ。また、築20年以上の家はこうした悩みを抱える人が急増する傾向。

  2. 窓の結露に悩んでいる人ほど、「光熱費が高くなっている」と感じている結果に。

  3. 結露が気になる場所は「リビングの窓」のほか「寝室の窓」「浴室の窓」“ヒートショックリスク”の高い場所は結露も発生しやすい。

  4. 「住宅省エネキャンペーン」が開始された2023年度以降に断熱リフォームを実施した人のうち、8割は補助金を活用しお得に断熱リフォームを実施している結果に。

【調査概要】LIXIL「住まいと断熱に関する調査」

■調査方法:インターネット調査

■調査期間:2024年11月実施

■調査地域:全国

■調査対象:4,700人(各都道府県100人)、20~50代男女

■業務委託先:楽天インサイト

<調査結果詳細>

【ポイント①】

「窓の結露」に悩む人は冬の「光熱費上昇」やヒートショックリスクの高い「浴室の寒さ」にも悩みあり。また、築20年以上の家はこうした悩みを抱える人が急増する傾向に。

■約70%の人が窓の結露を経験したことがあると回答。結露経験者の冬の生活悩み1位は「光熱費が高い」。2位が「入浴中や入浴後、浴室や脱衣所が寒い」に。

「冬(主に11月~2月)、普段生活しているご自宅の窓で結露を経験したことはありますか。」という設問に、70.5%の人が「経験がある」と回答。また、窓の結露経験者の「冬のご自宅での生活に関する悩み」で最も多かった回答は「光熱費が高い(43.7%)」。2位は「入浴中や入浴後、浴室や脱衣所が寒い(32.1%)」でした。その他、寝室の寒さや騒音など様々な悩みが見られました。

■築年数が増えるごとに「結露を経験したことがある」人は多くなる傾向。築20年以上では約8割に。

築年数ごとに「結露を経験したことはありますか」と尋ねると、昭和55年の省エネ基準以下で建設されている場合が多いとされる築20年以上で84%、築10~19年で68%、築10年以内で54%が「経験あり」と回答する結果に。築年数が増えるごとに、窓の結露悩みを抱える人が多くなることがわかりました。

国内の既存住宅は約5,000万戸のうち約9割が無断熱または現行基準よりも低い断熱性能の家という状況です(※3)。窓の断熱性能が低いことで表面温度が下がり結露が発生しやすくなるだけでなく、室内で温めた熱が室外に逃げてしまい暖房効率が悪くなり光熱費が高くなる原因にもなってしまいます。

※3:2021年国土交通省 社会資本整備審議会 建築分科会 資料より

<結露や光熱費、寒暖差など住まいの悩みの多くを解決する、断熱リフォームのススメ>

「窓が結露する」、「光熱費が高い」、「入浴中や入浴後、浴室や脱衣所が寒い」などは住まいの断熱性能に起因することが多いです。「窓の結露」は冬のお悩み解決に繋がる断熱リフォームのサインと言えます。

また、浴室と脱衣所、リビングと廊下といった室内の寒暖差が大きいと様々な健康リスクが高まります。LIXILが近畿大学と共同で行った研究では、住宅の高断熱化によりヒートショックなど循環器疾患発症リスクの低減、アレルギー症状の緩和など健康面にも影響することがわかっています。また、この結果、戸建て住宅の窓改修による暖冷房費削減効果は約73万円/世帯・30年、医療費削減効果は約25万円/世帯・30年、薬剤費削減額は約5万円/世帯・30年なり、合計で約103万円/世帯・30年の経済的効果となりました(※4)。

※4:近畿大学との共同研究「住宅内温熱環境に基づく居住者の医療費・薬剤費の研究」より

【ポイント②】

“窓の結露に悩んでいる”人ほど、「光熱費が高くなっている」と感じている。

窓の断熱リフォームなら結露対策もしながら、節電&光熱費を年間20,000円(※5)節約!

■結露に悩む人は光熱費の高騰を感じやすい!約3人に一人が「光熱費が 『とても』 高くなった」と回答。

「昨年(2023年11月頃)と比べた、ご自宅の光熱費」の状況について、71.2%の方が「高くなった」と感じると回答。光熱費高騰などの影響で、全体的に光熱費に高くなったと感じる人が多い結果となりました。

一方で、結露悩みの有無で光熱費高騰の感じやすさに差がある傾向にありました。結露悩みを抱える人は「 『とても』 高くなったと感じる」人が31%、結露の悩みがない人が27%と、結露悩みがない人の方が光熱費を『とても』高くなったと感じた人が少ない結果となりました。

<年間20,000円の冷暖房費節約を実現する、最短1日で設置可能なインプラス>

冬に暖房を使用している時、58%の熱が窓やドアといった開口部から出入りしています。したがって暖房効率を高めるためには、窓の部分的な断熱が効果的とされています。

中でも内窓を設置すると既存の窓との間に空気の層が生まれ、断熱材の役割を果たします。この結果、例えば、9カ所の窓に内窓(インプラス)を設置した場合748kwh(※5)もの節電になり、年間冷暖房費にして約20,000円(※5)も節約することが可能です。また1窓あたり60分ほど(※6)で設置できるため、手軽な断熱リフォームとしてもおすすめです。

また、LIXIL独自の技術「ダストバリア」で、ホコリを寄せ付けにくく、汚れが付着しにくいのでお掃除のしやすさもおすすめです。

※5:LIXIL試算。居室9窓をリフォームした場合。その他条件あり。

※6:現場の状況により施工に必要な時間は異なりますので、目安とお考えください。

【ポイント③】

結露が気になる場所は「リビングの窓」のほか「寝室の窓」「浴室の窓」

“ヒートショックリスク”の高い場所は結露も発生しやすい

■結露が気になる場所の1位は「リビングの窓」、次いで「寝室の窓」「浴室の窓」の結果に

「冬(主に11月~2月)のご自宅の窓で結露が気になるのはどのような場所ですか。」という設問の回答では1位が「リビングの窓(63.3%)」、次いで家の中でも寒暖差が大きくなりやすい「寝室の窓(58.5%)」、「浴室の窓(35.8%)」という結果になりました。住まいの寒暖差が大きくなりやすい場所はヒートショックリスクも高まるため、結露の発生をチェックすることで注意すべき箇所を見つけることができます。

■窓の結露の対策上位は「水滴をふき取る」「換気をこまめにする」など。予防効果の高い「断熱性能の高い窓に交換・内窓の設置」は全体のわずか4%。

窓の結露に関する設問では、「水滴をふき取る(48.8%)」「換気をこまめにする(25.8%)」「結露吸水テープを窓に貼る(14.8%)」が上位となりました。一方、結露防止効果の高いとされる「断熱性能の高い窓に交換・内窓の設置」はわずか4%の結果となりました。

窓の結露は外気によって窓の表面温度が下がり、室内の暖気や水蒸気が触れることで発生するため、窓の断熱性能を高めないと根本的な対策にはなりにくいといえます。窓の断熱性能を見直すことで結露の防止やヒートショック予防に役立てることが快適な住まいに繋がります。

<窓の断熱性能を高めることで結露の発生を抑えることができる>

室温が20℃で、湿度が50%の場合、窓の温度が露点温度である9.3℃を下回ると結露が発生します。

窓の断熱性能を高めて、室温を逃さないことで窓の温度を上げると結露が発生しにくくなります。

【ポイント④】

先進的窓リノベ2025事業が、令和6年11月22日に閣議決定。

「住宅省エネキャンペーン」開始の2023年以降に断熱リフォームを実施した人のうち

8割は補助金を利用してお得にリフォームを実施!2年間で累計約45万世帯が補助金を活用(※7)。

住宅省エネキャンペーンが開始されてから断熱リフォームを実施した人のうち、8割が「(補助金制度を使用して)断熱リフォームを実施した」と回答

住宅省エネキャンペーンが開始された2023年度から、断熱リフォームを実施したことがある方に補助金制度を利用したことがあるか聞いたところ、80%がいずれかの補助金制度を利用したと回答。

住宅省エネキャンペーンは2050年カーボンニュートラルの実現に向け、家庭部門の省エネを強力に推進するため、住宅の断熱性の向上や高効率給湯器の導入等の住宅省エネ化を支援する「子育てエコホーム支援事業(※8)」「先進的窓リノベ事業」などの4つの補助事業の総称です。例えば、断熱窓への改修を促進する「先進的窓リノベ2024事業」では、一戸あたり5万円から最大200万円までの補助を受けられます。2年間のデータを調査したところ、累計約45万世帯が補助金を活用していることがわかっています(※7)。

一方、今回の調査では「断熱リフォームを実施した人」は全体の約6.6%、結露悩みが増加する築20年以上の人では約10%にとどまるなど、さらなる実施促進が課題として見えてきました。

<先進的窓リノベ2025事業のご紹介>

先進的窓リノベ2025事業(※9)が、令和6年11月22日に閣議決定されました。この事業は2050年カーボンニュートラルの実現に向けて住宅の省エネ化の支援を強化するため、国土交通省及び環境省が、「ZEH水準を大きく上回る住宅(GX志向型住宅)」の新築や、子育て世帯等を対象とする長期優良住宅、ZEH水準住宅の新築を支援する新たな補助制度を創設し、賃貸住宅も含めて幅広く支援するものです。

また、国土交通省、経済産業省及び環境省は、住宅の省エネリフォーム等に関する補助制度をそれぞれ実施するとともに、各事業をワンストップで利用可能とするなど連携して支援を行います。LIXILでは、「先進的窓リノベ2025事業」と「子育てグリーン住宅支援事業」に該当する商材をご用意しています。

■参考情報

住宅省エネ2024キャンペーン https://www.lixil.co.jp/shoenehojokin/2024/

先進的窓リノベ2024事業 https://www.lixil.co.jp/shoenehojokin/2024/madorinobe/

窓リフォーム https://www.lixil.co.jp/reform/s/wd_autumn/

LIXILの断熱リフォーム https://www.lixil.co.jp/shoenesumai/dannetsu/

※7:24年10月末時点。「先進的窓リノベ事業」及び「先進的窓リノベ2024事業」の申請数の累計。LIXIL調べ

※8:住宅省エネ2024キャンペーン時の名称

※9:先進的窓リノベ2025事業の概要 – 経済産業省

About LIXIL

LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。ものづくりの伝統を礎に、INAX、GROHE、American Standard、TOSTEMをはじめとする数々の製品ブランドを通して、世界をリードする技術やイノベーションで、人びとのより良い暮らしに貢献しています。現在約53,000人の従業員を擁し、世界150カ国以上で事業を展開するLIXILは、生活者の視点に立った製品を提供することで、毎日世界で10億人以上の人びとの暮らしを支えています。

株式会社LIXIL(証券コード: 5938)は、2024年3月期に1兆4,832億円の連結売上高を計上しています。

LIXILグローバルサイト:https://www.lixil.com/jp/

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