木曜日, 12月 19, 2024
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大和ハウスグループ5プロジェクトがグッドデザイン賞を受賞(ニュースレター)

■ 2024年度グッドデザイン・ベスト100受賞プロジェクト

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■ 2024年度グッドデザイン賞受賞プロジェクト

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■グッドデザイン賞について

 グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。これまでの受賞件数は、55,000件以上にのぼり、受賞のシンボルである「Gマーク」はよいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。

●グッドデザイン賞公式WEBサイト URL:www.g-mark.org/

「中〜大規模集合住宅」部門受賞

●神社・地域と共に歩む老人ホーム「黒鶴稲荷神社+アズハイム大田中央」

 大和ハウス工業株式会社

 荒藺ヶ崎熊野神社

 株式会社チャーム・ケア・コーポレーション

 株式会社アズパートナーズ

大和ハウスグループ5プロジェクトがグッドデザイン賞を受賞(ニュースレター)のサブ画像3_【お祭り広場とバルコニー】【お祭り広場とバルコニー】

「黒鶴稲荷神社+アズハイム大田中央」(東京都大田区)は神社と老人ホームの一体開発により、大田区初のレッドゾーン(土砂災害特別警戒区域)指定解除に取り組んだプロジェクトです。

 長らく地域コミュニティの中核であった神社境内地を、「地域コミュニティの継承・再生」のコンセプトのもと、地域住民と一体となり開発を行いました。

 神社と老人ホームの敷地境界には囲障を設けず、境界をまたいだ「お祭り広場」として活用し、桟敷席に見立てた老人ホームのバルコニーからは、入居者がお祭りを楽しむ姿が見られます。

また、老人ホームの内装や外観にはご神木や擁壁の大谷石を再利用し、土地の記憶として残ることも期待しています。

【デザインのポイント】

●社会課題であるレッドゾーン解除のために、神社境内地へ老人ホームを招いた事業計画

●敷地境界をまたいで設けたお祭り広場。高低差を活かし、広場を舞台にバルコニーを浅敷席に見立てた配置計画

●近隣住民の働きかけに呼応し生まれた活動の連鎖。事業主体と地域が一体でコミュニティの在り方を模索

大和ハウスグループ5プロジェクトがグッドデザイン賞を受賞(ニュースレター)のサブ画像4

◎受賞評価コメント

 神社の再建と事業計画としての老人ホーム誘致を同時に行い、レッドゾーン解除に挑んだ稀有な例であり、実現に至るまでの関係者の努力を讃えたい。 計画段階、施工段階で実施された地域住民が参加するいくつもの企画により、町内会活動が継続的に行われてきたことは高く評価できる。敷地境界を感じさせない地域の広場としての神社境内は、地域住民と老人ホーム入居者との接点となる場となり、双方に多くの利点があるだろう。 開発前の森の風景が少しでも残せなかったか、広場と老人ホームの空間的つながりが実現できなかったかなど、気になるところがないわけではないが、大手ハウスメーカーが手がけたプロジェクトとしては高く評価できる。今後、このように地域と丁寧に向き合って進めていくプロジェクトが増えていくことを期待したい。

「ランドスケープ、土木・構造物」部門受賞

●公園一体広場+研究施設&ホテル「Research Gate -TONOMACHI-」リサーチゲート殿町)                         

 大和ハウス工業株式会社

大和ハウスグループ5プロジェクトがグッドデザイン賞を受賞(ニュースレター)のサブ画像5

「Research Gate -TONOMACHI-」(神奈川県川崎市)は、「賑わい・交流機能」と「憩いの機能」の創出をテーマに、研究施設 4棟、ホテル1棟を開発した複合プロジェクトです。

「賑わい・交流機能」では、研究者と近隣住民、ホテル滞在者までもが公園・広場を介して繋がることでイノベーションが生まれるよう、敷地に隣接する2つの街区公園のフェンス撤去や造成改修、植栽移植を行い、段差のないシームレスな公園一体広場を創出しました。敷地中央にあるセンターパーク(中央部円形広場)はランチスペースや町内会のイベント会場として活用され、交流の機会を創出しています。

「憩いの機能」では、2つの公園を緑豊かなプロムナード(遊歩道)でつなぎ、ベンチを随所に設置しました。また、建物上部をセットバックさせ圧迫感を低減し、建物上部のテラスに植栽を設けることで立体的な憩いの緑化空間を実現しています。

【デザインのポイント】

●賑わい・交流機能と憩いの機能をもってライフサイエンス研究の活性化を図る新しいイノベーション拠点

●隣接する公園との一体的な空間の創出、フェンスや高低差のないシームレスでまちに開かれたデザイン

●建物上部を通路に対してセットバックし、高さの異なるテラス植栽によって創り出される立体的な緑化空間

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●「Research Gate -TONOMACHI-」のこれまでの主な受賞歴

 本プロジェクトは、全体のデザイン性や環境への取り組みとして計画した緑地空間が評価され、外部から多くの評価や表彰を受けています。

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◎受賞評価コメント

 さらなる拡張と機能強化が求められる羽田空港の近隣に整備された新しい街。凛とした佇まいの町並みと、豊かな緑化空間が東京側とは異なる雰囲気を醸し出しており、期待感が持てる。 極めて機能的な京浜工業地帯の真ん中に位置していながら、開放感と連続性のある空間感覚は大変好ましい。ちょうど住宅地域とロジスティクス地域の境界線に近いことから、住民による持続可能性の高い賑わいづくりにも期待できそうだ。川崎市臨港エリアの新しいシンボルとして、京浜工業地帯の新しい道標になることと発展に期待したい。

「中〜大規模集合住宅」部門受賞

●分譲集合住宅「イニシア芦屋レジデンス」                         

 株式会社コスモスイニシア

大和ハウスグループ5プロジェクトがグッドデザイン賞を受賞(ニュースレター)のサブ画像8_【外 観】【外 観】

 「イニシア芦屋レジデンス」(兵庫県芦屋市)は、地上10階建て、総戸数48戸の都市生活を再構築した分譲集合住宅です。

 非常時の協力や高齢単身世帯の孤独死、共働きや母子家庭の子育てなど、人が集まって暮らす事で解決する社会問題が多々存在している現代社会において、あらゆる資産を共有する「シェア」の思考により、人と人の繋がりを取り戻し、愛着のある持続可能な暮らしの実現を目指しました。

 エントランスから奥庭までの動線上の共有空間を 「シェアリング・パス」と名付け、日常の動線上に、居住者同士が共有 (シェア) できるさまざまな居場所を設けているほか、地域資源である淡路瓦をファサード(※1)や内部空間に採用し、地域性を感じる表情豊かな空間を実現しています。

※1.建物正面から見た外観のこと。

【デザインのポイント】

●日常生活の導線上に居住者が「シェア」できる様々な居場所を設け、居住者同士の繫がりを創出

●地産材の淡路瓦をファサードや内部空間に採用し、燻銀や窯変による表情豊かな外観や空間を実現

大和ハウスグループ5プロジェクトがグッドデザイン賞を受賞(ニュースレター)のサブ画像9

◎受賞評価コメント

 集合住宅は共用部を有しているにもかかわらず、住民同士のつながりや共有意識は生まれにくい。この課題を解決すべく「シェア」の思想により室内外の動線上に多様な居場所を設けたことが特徴である。 また、台形状をした淡路瓦の透かし積みによるファサードが特徴的で、ディテールが美しい。地域の素材を積極的に採用し、デザインにつなげている点も高く評価できる。 「シェア」機能が実際にどのように使われ、どのような効果を生み出しているのか、大変興味深い。継続的な観察を行い、つながりをもつ豊かな暮らしが実現できる集合住宅の発展に繋げてほしい。

「中〜大規模集合住宅」部門受賞

●賃貸集合住宅「コスモグラシア蔵前テラス」                        

 株式会社コスモスイニシア

大和ハウスグループ5プロジェクトがグッドデザイン賞を受賞(ニュースレター)のサブ画像10_【外 観】【外 観】

 「コスモグラシア蔵前テラス」(東京都台東区)は、地上13階建て、総戸数60戸、厩橋から望める隅田川河岸の賃貸集合住宅です。

 江戸百景首尾の松に想いを馳せ、新時代の蔵前らしい優美なデザインを目指しました。

 十分な距離を置いて離した出寸法2.5mの大型バルコニーを川側立面に設け、あえて隔て板による不本意な視界の遮りを避けることで、隣近所の住まい手同士がコミュニケーションを取り合うことを建築的に助長することを狙いました。

 また、にぎわいのある蔵前のまちに対しては、人々を引き込もうと湾曲させたデザイン壁を入口直後に設け背面の川側へと導いています。

【デザインのポイント】

●隅田川水面、光、空を意識し、新時代の蔵前らしい優美な賃貸集合住宅でまちを再生

●川側へと人の流れを促すインテリアデザインを主入口に施し反対側となるお洒落な雰囲気のまちなみへ

●60戸が集まって住まうが故の量塊。その顔となる川側には2.5m出のバルコニーを積層させ気配を重んじた

大和ハウスグループ5プロジェクトがグッドデザイン賞を受賞(ニュースレター)のサブ画像11

◎受賞評価コメント

 この集合住宅の設計における優れた点は、隅田川に面して設けた2.5 メートルの跳ね出しバルコニーを、あえて連続バルコニーとして一体化せず、住戸ごとに独立させた点である。これにより、バルコニーの隔壁を無くし、隅田川に対するパノラマ状の眺望を獲得している。さらには、上下左右の隣家との緩やかなつながりが生まれ、プライバシーと開放感を両立させている。下町での暮らしを現代的に解釈した、優れた計画である。 さらに、バルコニー先端の形状を階ごとに変化させることで、明るく開放的な住空間が実現されている点も注目に値する。 室外機の配置については工夫の余地があるが、敷地のコンテクストを的確に読み取り、それに基づいたデザインがなされていることは高く評価できる。

「中〜大規模集合住宅」部門受賞

●リノベーションマンション「古材を活用した買取再販リノベーションマンション」                 

 株式会社コスモスイニシア

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本プロジェクトは、地上7階地下1階建て、総戸数71戸、木造密集地域の家屋解体で廃棄される古材を都心部の共同住宅で活用したリノベ―ションマンションです。

 古材に想い寄せる事業者とのネットワークを構築し、次世代へ古材の価値をつなげる新しい仕組み作りを目指しました。

住宅ストックに古材を融合し再生することで、古材の意匠・機能的価値を取り入れた住空間を実現しています。

【デザインのポイント】

●古材活用による空間的魅力の発信と協業体制の拡大を通じた、古材流通の仕組みづくり

●経年変化を意匠に昇華、古材の職人技術により付加された通風・採光等の機能を活かす住空間

●古材や古い家屋に価値を感じる地域住民・職人・工務店・デベロッパーによる古材活用ネットワークの構築

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◎受賞評価コメント

 暮らしの多様化や建物の老朽化のために解体される木造住宅は多いが、解体前に丁寧に調査すると建具や床材などの古材は別の場所で十分使用できる価値があるため、買取再販リノベーションする仕組みを考えた大変優れた計画である。木建具は特に職人の技術が表現された貴重なものがあり、積極的に集合住宅での活用を促すことは文化の継承として社会に貢献する活動である。今後も古材の活用技術が向上し、一般的にも普及していくことを期待している。

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