CEATEC 2024にて“一歩進んだ環境配慮型スマートハウス”をコンセプトにした展示を披露、両社による記者発表を実施
株式会社ヤマダホームズ(本社:群馬県高崎市、代表取締役兼社長執行役員:清村浩一、以下、ヤマダホームズ)と株式会社LIXIL(本社:東京都品川区、代表執行役社長:瀬戸欣哉、以下、LIXIL)は、住宅・建築分野の2050年カーボンニュートラル達成に向け、住宅における省エネ推進と再エネの導入促進、および材料製造、施工、廃棄におけるエンボディドカーボン対策を含む、LCCO₂(ライフサイクルCO₂)排出量の削減による環境負荷低減を目指し協働することを、デジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2024」(主催者:一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)、期間:2024年10月15日(火)~18日(金))に出展するヤマダホームズのブース内で発表いたしました。
▲(左) ヤマダホームズ 執行役員 技術本部 本部長 山本 眞也、(中) ヤマダホームズ 代表取締役 兼 社長執行役員 清村 浩一、(右)LIXIL 常務役員 LIXIL Housing Technology サッシ・ドア事業部長 小林 智
■今回の取り組みについての背景
2015年、第21回気候変動枠組条約締結国会議(COP21)において、「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える」ことを目指すパリ協定が採択されましたが、地球温暖化の進行によるリスクは年々高まり、世界各地で顕著な高温の発生頻度は長期的な増加傾向をたどっています。また、2023年7月にはWMO(世界気象機関)により平均気温が過去最高を更新したとの発表を受け、国連は「地球沸騰化」という表現を用いて警鐘を鳴らしました。
また、住宅・建築分野においての2050年カーボンニュートラル実現に向け、住宅性能向上によるオペレーショナルカーボンの削減は加速している一方、改めて住宅のLCA(ライフサイクルアセスメント)について見なおすと、全世界のCO₂排出量に占める「建設部門」の割合は約37%であり、そのうち、戸建住宅のCO₂排出量ではエンボディドカーボンの割合は約半分を占めています※1。エンボディドカーボンの削減に向けた取り組みは大きく遅れており、住宅・建築分野において喫緊の課題となっています。
そこで、ヤマダホームズはエンボディドカーボンを含めた製品のLCCO₂(ライフサイクルCO₂)排出量の削減へ向けたLIXILの「GREEN WINDOW」の考えに共感し、この度「CEATEC 2024」のヤマダホームズブース内において、ヤマダホールディングス独自の環境基準「YAMADA GREEN※2」認定を受けた「YAMADAスマートハウス」とLIXILのコラボレーションが実現しました。「LIXIL 省エネ住宅シミュレーション」を用いてLCCO₂排出量を算出、“一歩先をいく環境配慮型スマートハウス”をコンセプトに、LCCO₂排出量を削減した「YAMADAスマートハウス」を披露します。
※2 「YAMADA GREEN」 HP:https://www.yamada-holdings.jp/csr/green.html
■CEATEC2024 ”一歩先いく環境配慮型スマートハウス”
展示では、LIXILの「GREEN WINDOW」として推奨されている高性能窓「TW」や、スマートロックシステム「Fami Lock」を搭載した玄関ドア「ジエスタ2」、「電動シャッター」などさまざまなLIXILの建材製品を紹介しています。また、エアコンや電動カーテン、電動ロールスクリーンなどの家電や建材を展示し、LIXIL製品以外も含めた展示一式をIoTホームリンク「Life Assist2」で操作する様子も実演します。
また、ヤマダホームズとLIXILのサステナビリティへの取組みに関する共同の説明パネルを展示するほか、「LIXIL 省エネ住宅シミュレーション」によるLCCO₂排出量算出に関するモニター展示、アルミや樹脂のリサイクルに関する展示を行い、住まう方一人ひとりのwell-beingの実現を目指し、安心・安全で環境に優しいサステナブルなくらしをご提案します。
今後も、両社協働により、住宅・建築分野におけるLCCO₂排出量の削減に向けた取り組みを進め、脱炭素社会の実現、社会課題の解決を目指します。
■参考資料
●ヤマダホームズ
・「YAMADAスマートハウス」
高気密・高断熱・耐震性に優れた住宅をベースに、日中、太陽光パネルで創った電力を家庭で優先的に使用し、余った電力はEV(電気自動車)に搭載された大容量バッテリーへ充電。電力消費量の多い夜間は、EV(電気自動車)に溜めた電力を家庭へ放電し、電力の自給自足をかなえます。また、標準搭載されたスマートIoTシステムは、HEMS(Home Energy Management System)により発電量や電力使用量を可視化し、住宅設備や家電を最適に制御することで、利便性と環境負荷の低減を両立し、くらしの価値向上とサステナブルな社会づくりに大きく貢献します。
・CEATEC 2024 出展に関するプレスリリース
https://yamadahomes.jp/wp-content/uploads/2024/10/20241002.pdf
●LIXIL
・「GREEN WINDOW」とは
LIXILの窓・ドアブランドTOSTEMが2023年11月に定義、宣言した豊かで快適な暮らしを実現し、環境負荷を低減する、地域に最適な窓の総称です。省エネルギー性(窓の断熱性能と日射熱取得率)と資源循環について、ライフサイクル全体での環境負荷を定量的に評価し、豊かで快適な住まいを実現する地域に最適な窓をご提案しています。
「GREEN WINDOW」HP:https://www.lixil.co.jp/lineup/window/greenwindow/
●LIXIL展示内容
・「Life Assist2」
“スマートホームをもっと身近に”をコンセプトに、家中のさまざまな建材や家電をトータルにつなぐ製品です。スマホやスマートスピーカーの音声操作で、住宅設備機器や家電をコントロールできるほか、日々のくらしに合わせた一括操作も可能です。ひとつ先の便利で安心な暮らしを実際に体験していただけます。
・高性能窓「TW」
LIXILのGREEN WINDOWとして推奨されている高性能窓です。室内側には、熱を通しづらい樹脂を空気の小部屋を作る独自設計で配置し、熱の出入りを抑制。室外側には強度・耐久性に優れた金属を使い、断熱性能が高いガラス部の面積を最大化するスリムフレーム設計としています。またガラス面積が拡大することで、採光性や、眺望性、冬の日射熱取得量を向上しています。さらに、アルミリサイクル材を使用することで環境負荷の低減にも寄与しています。トップクラスの断熱性能と窓本来の魅力両方を高め、環境負荷の低減も目指した窓です。
・住宅用窓シャッター 電動 採風タイプ
フラップスラットが開く構造により、シャッターを閉めたまま採風・採光ができる電動シャッターです。リモコンやスマホの操作で簡単に開閉できるだけでなく「Life Assist2」と連携すれば、スマートスピーカーの音声操作でも開閉することが可能です。
・高所用横すべり出し窓 電動ユニット
電動での開閉が可能な高所用窓です。手の届かない位置の高窓も、リモコンやスマホ、「Life Assist2」と連携したスマートスピーカーの音声操作などで開閉操作ができ、簡単に自宅の換気ができます。
・玄関ドア「ジエスタ2」
スマートロックシステム「FamiLock」を搭載した戸建て用玄関ドアです。「Life Assist2」のオプションデバイス「FamiLock Link」を使用すれば、無線で「FamiLock」と「Life Assist2」を連携させることができ、遠隔地からの施錠状態の確認や、鍵を締め忘れても遠隔操作で施錠が可能になります。
・Aboutヤマダホームズ
ヤマダホームズは多種多様なサービスで「くらしまるごと」をご提案するヤマダホールディングスグループ企業で、注文住宅をはじめ、リフォーム・住宅分譲・買取り再販・不動産仲介など、お客様のご要望に幅広くお応えする、創業70年以上の総合ハウスメーカーです。生活の基盤となる住まいやお客様に寄り添った各種サービスの提供を通じて、くらしの価値向上とサステナブルな社会づくりに貢献します。
ヤマダホームズHP:https://yamadahomes.jp/
・About LIXIL
LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。ものづくりの伝統を礎に、INAX、GROHE、American Standard、TOSTEMをはじめとする数々の製品ブランドを通して、世界をリードする技術やイノベーションで、人びとのより良い暮らしに貢献しています。現在約53,000人の従業員を擁し、世界150カ国以上で事業を展開するLIXILは、生活者の視点に立った製品を提供することで、毎日世界で10億人以上の人びとの暮らしを支えています。
株式会社LIXIL(証券コード: 5938)は、2024年3月期に1兆4,832億円の連結売上高を計上しています。
LIXILグローバルサイト:https://www.lixil.com/jp/