「木質パネル」を用いた独自の断熱工法に次世代断熱仕様をラインアップ
ミサワホーム株式会社(代表取締役社長執行役員 作尾徹也)は、木質系工業化住宅商品の断熱仕様に、断熱等性能等級7※1にも対応する「スマートテック断熱アドバンス」をラインアップに追加しましたので、お知らせします。
近年、2050年カーボンニュートラル実現に向けた取り組みが加速しています。2025年4月にはすべての新築建築物に建築物省エネ法で定められた省エネ基準の適合が義務化され、2030年度までには、断熱性能の適合基準の段階的な引き上げが予定されるなど、建築物の省エネルギー性能の向上が求められています。また、省エネルギー性能向上・高断熱化にともない、エネルギー消費量の低減や健康的で快適な暮らしへの寄与が期待されています。
ミサワホームは、1970年代から環境保全に貢献する住まいづくりとライフスタイルの普及に取り組んでまいりました。LCCM住宅®※2においては、2010年にライフサイクルCO2マイナスを実現する住まいとしてコンセプト住宅「エコフラグシップモデル」を発表。2011年には、同モデルに採用している環境技術のうち、「付加断熱システム」や「高断熱ガラス」などを標準装備した量産タイプのGENIUSジニアス「LCCO2マイナス住宅」を業界で初めて発売するなど、住宅業界や社会のニーズに先駆けて、地球環境に貢献できる住まいを開発してきました。
このたびラインアップに追加した「スマートテック断熱アドバンス」は、ミサワホームが創立期より提供してきた充填断熱工法の「木質パネル」に、外壁外張断熱パネル(以下、外張断熱)を加え、公的な断熱性能の指標である断熱等性能等級7の基準を達成する仕様として提案。ZEHの基準から断熱基準の最高等級7を達成する住まいまで、日本全国※3の地域基準に適した断熱仕様を展開することで、最適な室内温度環境を保ち、ヒートショックなどの家庭内事故を抑制し、健康的で快適な暮らしを実現します。
ミサワホームは、「スマートテック断熱アドバンス」などの提案を通して、住宅の高断熱化を推進し、エネルギー消費量や環境負荷低減に寄与する快適な住まいの提供と、よりサステナブルな社会の実現に貢献します。
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「スマートテック断熱」概要
断熱仕様「スマートテック断熱」は、地域で求められる基準を上回り、お客さまごとに最適な断熱仕様を実現
ミサワホームは、創立時から「木」の住まいづくりにこだわり、構造体に独自開発の「木質パネル」を用いる工業化住宅の開発・生産に取り組み、断熱性能の高い住まいを提供してまいりました。今回、木質系工業化住宅商品の断熱仕様の呼称を「スマートテック断熱」に統一し、断熱等級と地域区分における断熱仕様および対象商品をラインアップ。日本全国どの地域においてもお客さまの要望に合う最適な断熱仕様を提案しサステナブルな社会の実現に寄与します。
「スマートテック断熱」の特徴は、一般的に高い断熱性能を求めるほど壁が厚くなり、居室面積が縮小する傾向にあるなか、当社独自の「木質パネル」を採用することで、限られた壁厚でも高い断熱性能を最大限に発揮できる「賢く暖かく」を実現する設計で、居室の有効面積が広がり、ゆとりある快適な空間を提供します。
また、「スマートテック断熱」にはさまざまなニーズに対応する3つの仕様があり、「スマートテック断熱90」は、「SMARTスマート STYLEスタイル Roomieルーミエ」などの商品に採用。「スマートテック断熱120」は、南極の昭和基地の居住棟にも用いられている120㎜の壁パネルを採用した「CENTURYセンチュリー Primoreプリモア」などの商品で展開しています。厳選した断熱材を屋根・床・壁・天井で使い分けることでそれぞれの地域で求められる断熱基準を達成し、お客さまに最適な断熱仕様を提案いたします。
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「スマートテック断熱アドバンス」モデル
最高基準の断熱等級7を達成する「スマートテック断熱アドバンス」で、暮らしの豊かさと高断熱な住まいを実現
今回、ラインアップした「スマートテック断熱アドバンス」は、断熱等性能等級7を実現する最高水準の断熱仕様※4として提案。2階建、高天井、高窓などを設けた充実した空間による暮らしの豊かさとあわせて、一部の仕様をアップグレードすることで断熱等級7を実現します。
※1:品確法に基づく住宅性能表示制度における断熱等性能等級7、省令準耐火構造のみ
※2:「LCCM」は、(一財)住宅・建築SDGs推進センター(IBECs)の登録商標です
※3:沖縄を除く
※4:敷地条件など、施工できない場合を除く、プランにより異なります